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(ほぼ)未踏の地、九州での嬉しい出会いについて 前編

こんにちは、てふのようちえんです。

突然ですが今日は虫の日(6/4)!(※執筆開始当時 この日はスタミナ切れで書ききれず……) なんとめでたいこと! これは何かしなくては……絵……絵はちょっと描く暇なさそうだから、note……あ、noteずっと更新してなかったな…………

……と思って見てみたら、もう1か月以上更新をしていませんでした。つまり、1か月ほど公園散策をしていなかった……ということです。ちょっと気候が暑くなってしまったのと、暇がなくて、なかなか行けませんでした💧

ですが、実は5月中旬に帰国の予定があって、ひょんなことから九州めぐりの旅に行くことになり、無事ぐるっと(?)してきました。九州はほとんど行ったことがない場所ばかりで、とても興味深かったです!

と、いうわけで、今回は九州でのゆかいな虫さんたちとの出会いを綴ろうと思います。多分、長くなるので、2回に分けて書こうかなと……。


日本一の石段を登って

ヒエッ

その段数なんと脅威の3333段……!という、おそろしい石段が道中にあるというので、ふらっと立ち寄りました。熊本県の美里町というところにあります。

常日頃から(地味に)筋トレを欠かさぬこの私、一体どれほどまで登れるのか……!?と、意気揚々と登り始めたんですが……まあ……50段ずつ登ってはヒイヒイ言っておりました。足腰の限界……ではなく、呼吸器の限界が先に来てしまい(※喘息持ち)……。く、悔しい……。でも、休み休みで1,000段は登りました。休み休みなら、登頂も夢ではなさそうです。休み休みなら(←重要ポイント)

道中を見守ってくれたかっこいいアブさん

肉食のアブってかっこいいですよね~

まずは登って200段目くらいに、お手洗いがあるというので、そこを目指してゼエゼエ登ったわけですが、その途中にこんな感じでアブさんがたたずみ、こちらを見守ってくれていました。ムシヒキアブというやつでしょうか? アブは全然わかりません……かわいいのと、かっこいいのがいるということくらいしか……。

一緒に(?)石段を登っていたばぶ

まあ登っていたというか横切ってただけです

600段目くらいで、ふと足元を小さいばぶがもちょもちょ歩いていたのを見かけました。600段目だというのにその足取りは軽くすばやく……すごいなあ(いや、多分べつに下から登ってきたわけではないですが……)……と、思って、よく見たんですが、この子って……?もしかして、チャドクガのあかちゃん……???

ここはもうひたすら、上を目指す事しか考えておらず、あまり小さな生き物たちに目を向ける余裕が、ありませんでした……(笑)

とにかく色々がすごかった霧島錦江湾国立公園

なんかすごい大きい国立公園があるらしいという噂を聞いて……

旅行中はとにかく自然の多い場所に突撃しがちな我々ですが(普段もでは……?)、今回も、なんか九州に、巨大な国立公園があるらしい、なんだとそれは行かねば、じゃそっちのほうに宿を取ってその日は山歩きの日にするか、いいねえ、みたいなごく軽いノリで、霧島錦江湾国立公園なるところを目指しました。

目指したんですが……ひ、広い……!!登山コースがいっぱいあって、どこを回ればいいのかわからん……!!ていうかどこも気になる!でもそれなりに所要時間長い……時間と体力は…… ない(絶望)……となりながらも、色々調べて、何やら高千穂峰のほうに割と短めのコースがあるようだ、という情報を見つけて、そこに向かうことに。……ん?高千穂ってあの日本神話に出てくる……?? え!おお~~ここだったのか~~(今更!?)と謎にテンションが上がる私なのでした。(しかし体力面の問題で神話ゆかりの地めぐりはちょっと断念……楽しそうだったので、次こそは……)

きれいな緑色のハチ……?

か、か、かわいい~~!?

登山道へ続く入口の、大きな鳥居をくぐり、まっすぐ歩いていた途中、脇の木(桜だったかな?)に何やら珍しい色合いのハチがいるのに気が付きました。顔がやたらとかわいい。ハチってやはり黄色~オレンジ系のイメージだったんですが、この子はご覧の通り、きれいな黄緑色をしていました。大きなくりくりのおめめまで、うっすら緑色の光を反射しているように見えます。え、きれい~~!そして顔がかわいい……(2回目)

調べたところこの子は、どうやら「セマダラハバチ」というそうで……? そうなんだ、ハバチの仲間だったんだ……幼虫はどんなおかおなのかしら……げへへ……と思って検索しましたが、いまいちヒットせず……。でも、他の色々な種類のハバチの子の愛くるしい写真が出てきて、一気に幸福度が上がりました。ありがとうハバチ この世にハバチがいてくれてよかった たとえ人類にあまり認識されていなかったとしても、世界の愛くるしさの数%かはハバチ類が担っているのはゆるぎない事実だと、私は確信しています

ハンミョウが案内してくれた先にはなんと……

おやまあ!こんにちは

道中、展望台があるというので寄り道していたら、何やら足元を進行方向に向かってぴょん!ぴょん!と飛んでいく謎の虫を目撃。飛ぶと何やら青く光ってきれいです。バッタかな??(第一印象)

この日は目の調子が悪くてコンタクトが微妙に合わず、なんだかよく見えないなあ……と思っていたら、夫が写真を撮ってくれていました。それが上の写真なんですが……え、誰だこれ、あ、ハンミョウだー!!さっきのぴょんぴょんは、道を教えてくれてたんですね😊さすが別名が「道教え」なだけありますね。ハンミョウさんは人類にも親切なやさしいむしさん(※思い込みです)

ハンミョウといえばあのレインボーな色の種類の子しか見たことがなかったんですが、なるほど……地味な色のハンミョウも居るとは聞いていましたが、あなたがそうなんですね……地味とはいえ、足先はうっすら青っぽくなっている気がするし、茶色だって渋くて、他の色を素敵に引き立ててくれる良い色で、とてもすきですよ、わたしは……。

飛ぶと青く光って見えるのは何なんだろう、と思っていたんですが、調べたところこの……ニワハンミョウ(たぶん……?)という種類は、翅の下のおなか部分が青いメタリックカラーらしいんですね。そういうことだったのか~ いつかじっくり見せてほしいなあ

とやってるうちに、展望台に着きました。展望台からは、遠くに桜島が見えました。おお あれが……桜島かあ……!

🌸🏝

いい景色だねえ、風が気持ちいいねえ、日本はほんと涼しくていいなあ(※南国との比較)なんて言いながらしばしベンチで休憩し、じゃあ行こっか、と最後に桜島を振り返ったら

!? 🌸🌋

煙が……! ふ、噴火してる…………!!!

桜島はしょっちゅう噴火しているという話は聞いていましたが、まさかたまたま展望台から見ているときに、もくもくとやってくれるとは、思わないじゃないですか……。なんというサービス精神 いや別にサービスで噴火してくれたわけじゃないと思いますけど、ほんとにしょっちゅう噴火するんだ……すごいなあ……と感動。遠くから噴煙が上がるのが見えただけですが、今立ってる地面が、地球という生きている星のほんの表層に過ぎないんだよなあということを強く感じました。想像もできないほどのエネルギーの対流の上に我々はちまりと居させてもらっているんだなあ……なんとありがたいこと……(?)

つやつやのアブくん

ここに来てから、しょっちゅう何やらハチかアブかわからない、まるみのある子とすれ違っていて、気になっていたんですが、展望台からの戻り道でやっとその姿を撮ることができました。

アブだよ〜🐝

アブは……やっぱりよくわからないのですが、深い艶を感じさせるべっ甲カラーがなんとも魅力的です。良い色だ~ あと、なんかこのタイプのアブっていい人そうなイメージがあります。親しみやすいというか……なんだろう……道に迷った時に声をかけやすそうな雰囲気っていうか……(???)

ツツジの道で出会ったホウジャクさん

いいけしき

咲き誇るツツジを楽しめるという道に突入。季節が若干外れていて、満開というわけではどうやらありませんでしたが、木によってはもりもり花が咲いておりました。ピンクと緑が入り交じる様は大変目の保養になりました!私の実家の庭でもツツジの木を植えていて、よく庭で遊んでいるついでに花をつんでは、チュッと蜜を吸っていましたねえ。アゲハも時々来たりして……

あっ!

と思っていたら目の前のツツジに、ホウジャクさんがぷ~んとやってきました!最初に夫が気づき、「あっスズメバチ💦……いや?あれは……ホウジャクだ😊」と言っていました。私と一緒にいるせいで蛾に対する解像度が爆上がりしている気がする我が夫なのでした……。笑

ちなみにシンガポールの街中でも、ホウジャクっぽい子を時々見かけます。しかし幼虫に出会ったことはまだなく……うーん……幼虫はどこにいるんでしょうか……そろそろ、スズメガのあかちゃんのおしりの角をつんつんしないと、禁断症状が出る頃なんですが……。

へろへろの真っ黒セミさん

さらに進んでいると、道が何やら、高い木々に覆われて薄暗い雰囲気になってきました。森だね〜(そうだねえ)

どっかに誰かいないかな〜😊 と辺りを見回しながら歩いていると、何かつやっとした黒いものが地面に落ちているのを発見。屈んでよく見ると、それは通路のど真ん中にへたり込んでしまった、黒いセミさんでした……

へろへろ……

かなり弱っている様子で、拾い上げると弱々しい力で指に掴まってきました。寿命が近いのか、何らかの理由で消耗してしまったのか……とりあえず、踏まれないようになるべく汁が吸えそうな感じの木の根元にどけておきました。

しかしこんなに全身真っ黒なセミというのも初めて見ました。結構小柄だし……名前は何て言うんでしょう……。

かわいいおかおのコジャノメ(?)さん

白いアイラインがソーキュート

道中、この子によく出会いました。こんな感じの蝶、私の生まれ育った地元にもとてもありふれていて、よくみんなに「蛾だ!😨」……だなんて、言われていましたねえ。蝶だよ!って言っても、え~でも茶色いよ?って返ってきたりして……(笑)やはり、茶色っぽい地味な蝶=蛾というイメージは、強いのでしょうか。よくセセリチョウもうわ~蛾だあ~💦なんて言われたりしますけども……。まあでも蝶も蛾もみんなきれいだしかわいいので、目の前のかわいこちゃんが蝶か蛾か、ということは、些細な問題です。確かに、子供の頃はこの目玉模様がちょっと苦手でしたけどね。

この子はコジャノメであっているのかな……薄暗いところを好むそうで、確かに開けた場所というよりは、木立の中での遭遇率が高かったような……。

なんかやたらかっこいい色合いのハエトリグモ……???

つやっとしたおしり!

これは夫がいつの間にか撮ってくれていた写真です。ハエトリグモかな?と思ったんですが、ざっと調べてみても、こんな模様のハエトリグモが見当たりませんねえ……。色合い的にはかの有名なセアカゴケグモを思わせますが、体形がなんか全然違いません???うーん……。

ふわふわの名称不明モス

あ!!かわいい(脊髄反射)

ツツジの枝の端っこに、なんだかかわいらしい茶色いふわふわしたいのちがくっついていました。だ、だれだこの愛くるしい毛玉ちゃんは????

立派な触角!オスなんでしょうか?

場所が薄暗くてきれいな写真がなかなか撮れなかったのが残念……。で、種類が全然わかりません。翅を広げて止まっていて、とにかくふわもこまんまるのキュートボディで、触覚はふさふさで、翅になんだか白い紋があって……。だ、だれなんだろう???わかんないけど、すごいかわいいですね(世界の真理)……。

手に乗っていただこうとしたら、「やだよ~~~(パタパタ)」と、森の奥に飛び去って行ってしまいました。ご、ごめんね……。


後編へつづく……


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