なんか気に入らないM-Rokkorのメモリ
こんにちは。
アメリカでも桜が咲き始めて本格的に春の訪れを感じます。
今回はタイトルにもある通り、M-Rokkorについての記事です。
突然ですが皆さん、M-Rokkorはお持ちですか?
M型ライカやCLEを使っていて、M-Rokkorをお持ちの方の中でこう思ったことがある人がもしかしたらいるかもしれません。
「黄色いメモリ、合わねえな」
少なくとも僕は今までこのレンズ達を見るたびに、僕からすれば余計な一色である黄色いメモリが目の中に飛び込んでくるのにうんざりしていました。
僕が使ってるM型フィルムライカやCLEみたいに黒白赤の3色のカメラに黄色のメモリはコーヒー牛乳に砂糖を入れるくらい余計です。(あくまで僕個人の意見ですが…)
そもそも僕がレンジファインダーカメラを使っている理由がそのシンプルな見た目に惹かれたからというのもあって、カメラには極限までシンプルであってほしいのです。
黒色のレンズはノクトンのように、黒白赤の三色が一番シンプルで美しいと思ってます。
そこで今回は、黄色いメモリを赤く塗り直してみました。いわゆるスミ入れですね。
プラモデルを作ったことがある人にとってはとても簡単なことです。特別な道具も何もいらないので経験のない人でも手軽にできます。
準備
まずは使った道具の紹介です。
・セロハンテープ
・アクリル塗料
・シンナー
・コンパス
・定規
・細筆2本
・イソプロピルアルコール
・綿棒
以下、それぞれの道具について少し説明します。
セロハンテープ
どんなものでも可
アクリル塗料
アメリカで最も一般的なTestorsというのを使いましたが、似たようなものであればなんでも大丈夫です。タミヤのアクリル塗料とかでも良いと思います。
シンナー
アクリル塗料を剥がしたりはみ出たものを拭き取
るのに使います。
コンパス
頑丈な太い針のような道具が家になかったのでコンパスを使用していますが、似たような針がついているものであればなんでも大丈夫です。
定規
必要なテープの長さを測ったりまっすぐ切ったりする時にあれば便利。
細筆2本
1本はアクリル塗料のスミ入れ、必須ではありませんがもう1本あればシンナーを細かいところに入れたりする必要がでた時にあると便利なので安心です。
イソプロピルアルコール
仕上げで全体を拭き取る際にシンナーでは強力すぎて折角スミ入れしたものが剥がれてしまうので代わりにこれを使います。
エタノールでは脱脂作用が足りないのでちゃんとイソプロピルアルコールを使いましょう。エタノールよりも安価です。
綿棒
写真に入れ忘れましたが、拭き取り系は基本的に綿棒を使います。
どんなものでも大丈夫ですが、綿のまとまりが緩いものだとテープの端等の尖った部分に引っかかるので注意が必要です。
これらの道具があれば基本困ることはありません。
塗料をこぼしたりした時のためにシンナーとアルコールは多めに用意しておいたほうが安心かもしれません。
作業手順
さて道具が揃ったらいよいよ作業開始です。
まずはコンパスの針を使い、黄色いメモリ(feet表記)の塗料を削り落とします。
次に削りカスをアルコールを含ませた綿棒で拭き取り、その後に反対側の乾いた部分で拭きます。
スミ入れしたくない部分に塗料が入らないようにするためのテープを幅に合わせて切ります。この時、必ず刃物で真っ直ぐ綺麗に切るようにすることが大事です。
切り出したテープを保護したい部分に合わせて気泡等がないようにしっかりと貼ります。
僕は今回少し貼りが甘かったせいで、一部漏れてしまいました。
ようやくスミ入れ開始です。
スミ入れの際、筆の先を尖らせておくとスミ入れしたい部分にピンポイントで塗料を入れることができます。
僕はまだ試したことはありませんが、歯科用のスケーラーという道具を使っている人もいるようですのでお好みで試してみてください。
上の写真のように塗れたら、シンナーを含ませた綿棒で漏れ出ている塗料を回転させながら軽く拭き取ります。
その後同じくシンナーを含ませた綿棒を使い、塗料で汚れている部分を一つ一つ丁寧に拭き取ります。
しっかりと拭き取れたら仕上げとしてアルコールを含ませた綿棒や布の切れ端で全体を撫でるように拭きます。
吹いた綿棒(または布)に塗料がつかなくなれば完成です。
どうでしょう、黄色のメモリの時よりだいぶ見た目が良くなったのではないでしょうか?
ボディとの色が統一されてより洗練された印象になりました。満足です。
塗装後は2日ほど乾燥させてから使用しましょう。
ただ、底の部分まで完全に乾燥するには2週間ほどかかるのでそれまでは雨などに濡れないように気をつけてください。
アクリル塗料はシンナー等の溶剤で簡単に剥がせるので万が一仕上げが気に入らなくても安心です。
最後に
いかがでしたでしょうか?とても簡単な上に特別な道具も不要でこのような改造ができます。
インスタグラムにこの手順を写したショート動画を投稿していますのでそちらも参考にしてください。その際ぜひフォローといいねをお願い致します。
ではまた、次回の記事で。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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