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Nikon F3の災難

災難

突然ですが、私の所有するNikon F3とZeissのFマウントレンズ達はRed Bullの強烈な匂いがします。

何でそんな匂いがするのかと言うと、それは先日の旅行先での災難が原因でした。災難といっても私の危機管理能力のなさが原因ですが…

とりあえず順を追って説明すると、

Red Bullをガソスタで購入→急にコーラが飲みたくなる→コーラを購入→Red Bullをリュックに入れる→車の中がRed Bullの匂いで満たされる

んで、リュックの中を確認すると穴の空いたRed Bull缶が「やあ」とでも言わんばかりに視界に入ってきました。もう絶望ですよ。
説明しなくてもわかると思いますが、リュックの中身はほぼ全てRed Bullにやられました。一緒に入れてあったF3とZeissの25mmと50mmはベットベト。久しぶりに泣きそうになりました。

幸いLeica MPとCLEは首から下げていたので無事でした。MPもやられてたかもと思ったら今でも冷や汗が出ます。

その後すぐにウエットワイプで全体を吹きましたが、ヘリコイドや絞りリングがベットベトのヌッメヌメ。
一方F3は電源スイッチのヌメり以外、特に問題が無かったのは幸いでした。

今すぐ帰宅してなんとかしたかった私ですが、あと一週間は帰宅できないことが確定してました。
もう日本に帰った時にオーバーホールに出そうかなと思ったりもしましたが、ケチな僕は物質以外にお金を払うのが嫌いです。なので決めました。
「自分でオーバーホールしよう」と。

その日の夕方、時間が経つにつれどんどん硬くなるヘリコイドと絞りリングを想いながら山頂で眺めた夕日は今まで見た景色で一番綺麗でした。


オーバーホール

さて、その後帰宅した私ですが、悩みます。
リスクを負いながらも自分でOHするか、それともお金を出してOHに出すか…
悩みましたが結局自分でやることにしました。

プロの修理屋でもなんでもないので無責任にざっくりとOHの流れを説明します。

Carl Zeiss Planner 50mm F1.4 ZF.2

まずはZeissの50mm。このレンズが一番酷かったです。全てがベトベトで一切稼働しません。

絞りリング

例として一番大きくてわかりやすいパーツの画像を載せます。ご覧の通り、各部がベトベトなのがわかると思います。
この汚れ一つ一つが稼働の邪魔をしてるので、パーツを全てバラし、汚れのあるパーツを全て綺麗にしていきます。

この時代のレンズは情報が少なく、解説記事等も見つけられなかったので手探りで分解、清掃した後組み立てましたが意外と何とかなりました。
その後他のレンズ等も同様に清掃。

すると、あらまぁビックリ。完璧に治っちゃいました。
付着した匂いも、表面をアルコールワイプで拭いたりしたおかげでよく嗅がないとわからないまでにはなったのでヨシとします。


最後に

今回のオーバーホールは知識がほぼないに等しいのにたまたま上手く行っただけなので、この記事を読んで同じことをするのはオススメしません。
オーバーホールする際はちゃんと勉強して自分でやるか、職人さんにお願いするかのどちらかにしましょう。まぁ私はこれからも自分でやりますが。

あの時怖気付かなかった自分のおかげで数万円浮きました。何事も挑戦してみるものですね。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからもフィルムカメラ関係の記事を投稿していきますので、今後もよろしくお願い致します。

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