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肩書きに戸惑う。

先日、和歌山のイベントに招待されて行ってきました。イベントの内容は風景を題材にしたパステル画の展示とアコースティックギターでのインストライブという自分にとっては一風変わったイベントでした。

そこでは絵画の展示が少し趣向を凝らしており、パステル画の題材である風景は別の写真家さんが撮影した写真を用いているという内容でした。

当日パステル画の作家さんが、

なぜ撮影者はその情景を収めようとしたのか、フレーム外にはどのような情景が広がっていたのか。その風景の空気感等を自身は体験していないので、そのあたりを補完する創造が難しくもあり興味深かった。

と、おっしゃられていました。

なるほど。難解な伝言ゲームというか凝ったミステリーというか、確かに思考実験のようでもあり、作家さんは音楽もされる方なのでジャズなんかもそんな感じなのかなーと思ったり、普段、自分から行く感じのイベントの雰囲気ではなかったので、本当に行ってよかったなと思いました。

とまぁ、イベントの感想はこのあたりで。タイトルの回収というか本題へ。このイベントに招待された経緯なんですが、なんとパステル画の題材でもある風景写真の写真家の1人として招待されたのですよ…

と言ってもこのテンションは伝わらないでしょうが、インスタも満足にできてない僕が…です。『写真家』なんて畏れ多くて口に出すのも憚れます。

もっと言えば、カメラマンと自分から言うのも人から言われるのも未だになんだかくすぐったい状況です。しかしながら、そこそこ大手のクライアントから撮影の依頼もちょこちょこといただいてはいるので、現場では自信のある風を装ってはいますが…(経歴とかは偽ってはいないですよw)

その仕事に関しても、決して実力ではなく元々販促デザイン等のお仕事を数年やらせていただいていた経緯があり、それがなければお声がかかることもない状況だと思います。しかしながら、それはそれで。

いくら経緯が『運』であろうとも研究、研鑽を繰り返し、見合った実力に辿り着こうと日々努力はしています。なので、報酬を頂いて撮影した写真や映像のデータを納品しているのでカメラマンに間違いはないでしょう…

ただ、まだまだカメラマンと言うのがどうにもくすぐったいというかむず痒いんですよね…。というのも、写真や映像の学校に行っていたわけでもなく、プロダクションで働いた経験もありません。全て、Youtubeによる独学です。


2021年あたりのVlogブームとともにBMPCC 4Kを購入し動画をつくるようになり、本当に少しずつではありますが身近なクライアントからお仕事をいただけるようになりました。去年あたりから、とあるクライアントにそそのかされスチール撮影も成り行きで撮影するようになりました。

要するに長年目指していたわけでもなく、憧れの写真家や愛してやまない写真集もありません。というか、Youtubeに出ていない人はあまり知りません。

技術的なことだけではなく、変化し続ける社会において写真という在り方や、撮影するという行為における意味合いや時代性を伴った意義というようなことも今やYoutubeの中の人は教えてくれます。本当にすごい時代だと思います。

それに撮影ディレクションやPhotoshopによるレタッチ、カラコレやカラグレ、合成等は昔から好きで自分なりに業務の中で勝手にやり込んでいたので撮影以外のセクションについてはそれなりに経験値はそこそこあるとは思っています。

もちろん、徐々に仕事になってきているので現在進行形でカメラ業界に沼っています。だからと言って、それ1本で渡り歩いてきた人やそれを目指している人と同じ括りの肩書きはどうもむず痒いんですよね…正直。

自身がそういった人と比べて決して意識が低く「こんなもんでいいや」とか思っているわけではないんですが、リスペクトを込めて同じ括りは厚かましいと感じるのが率直なところになります。

少々長くなったきたので、続きはまた次回。

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