見出し画像

キャンプって野外活動なんですね。その2

前回からの続きになります。

辺りはすっかり暗くなり、お腹もペコペコ。この後の晩ごはんはさぞ美味かろうと意気揚々で再びサイトに到着。今回のお手軽キャンプ飯は、地元の老舗精肉店のホルモンをただただ炭火で焼くだけなので美味いに決まっている。

我々のテントはオートサイトの一番奥。しかし、手前のサイトのBBQ…。何かおかしい…。BBQをするには火が大きすぎる。その隣は、何やらテントの設営にひどく手間取っている…。そして、我々のテントは…、

吹き飛びそうっw
何だ、この風!っパねぇな!

急いで、追加のペグをありったけ打ち込みました…。
予定外の作業は増えたものの、こちとらかなりお腹が減っています。

急ぎBBQの用意をします。が、金属以外のものを置くという選択肢はありません。置いた先から吹っ飛ぶw

そんなこんなで、何とか炭に火がつき用意は整いました。先ほど見たBBQの火柱の理由をようやく理解しました。めちゃくちゃ燃焼するw

タレは断念。肉は全て塩。〆に用意していた“かすうどん”も断念。飲み物をコップに注ごうとするも、何故かコップに入らない物理法則の無視っぷりw

ヘリコプターの離着陸でもしよるんか。と、ツッコミたくなるぐらい、バタバタとうるさくて、会話もままなりません。もちろんキャンプの醍醐味、焚き火も余裕で断念。

そんな中キャンプ歴10数年のベテランキャンパー ジャガー氏に、過去のキャンプ体験含めて今回何位ぐらいに過酷か尋ねたところ、「3位かな。1位は台風がきて近くに水流が発生して食材が流された。今回は、まだ食えたしね。」

サバイバルッ!
キャンプってそんなに過酷でしたっけ?
1位のインパクトが強すぎて2位のエピソード忘れましたw

非日常的な状況に麻痺してきて、建物って大事ー。衣食住で大事なのは住だよねー。とか言い合うぐらい現実逃避な会話になっていきました。途中、正直なところ車で1時間ぐらいだし帰ろうかなとも思ったりw


何とか空腹を満たし、テントの中でコーヒーを挽きながら甘いチョコなんかを頬張りながら、ようやく平静を取り戻しつつありました。しかし、ベテランキャンパー ジャガー氏はここで次の不安を口にします。

この後、寝れるかな…

僕自身は今までどこであろうと眠りにつける才能があり、見知らぬ九州の砂浜で、これまたどこでも眠れる天才バックパッカーと真っ昼間に熟睡してしまい現地で落ち合う友人との約束を大幅に遅れるぐらいの天才ですが、その天才からしてもさすがに今日は無理かもなーと思わせる暴風域。

テントは何だかパースが狂った下っ手くそなデッサンのような有様…

しかし、才能とは恐ろしいもので僕はほぼほぼ熟睡しました。しかし、眠りの浅いタイミングでジャガー氏から声をかけられます。

「支えてないと、テント飛ぶぞ!」
ぼんやりとした意識の中、ジャガー氏の方に視線をやると、

足あげてテント支えてる!
目が覚めましたw

慌てて僕も真似して支えました。が、いつの間にか力尽き眠りについてしまいました…。翌朝、ジャガー氏に尋ねると、やはり一睡もできなかったようです。

朝起きて、周辺を点検していると…
ガイロープ、ねじ切れてましたw

それを見たジャガー氏が一言…。
「過去2位やな…。」2位に浮上しましたw

唯一良かったことが、装備品が夜露に濡れなかったことです。夜露に濡れた装備品を朝日で乾かし、片付け…って大変ですよね。今回はそこだけは免れることができ、片付けは普段より順調に終えました。

帰りに気を取り直して、海南市にある馴染みの素敵なカフェkamogoさんへ開店と同時にランチへ行きました。

オーナーさんに昨夜の顛末を話すと、

「えっ、あそこ行ったの? というか、営業してたっけ? 何か前の台風でけっこう立派な建物のレストランが風で吹き飛んで営業できなくなったって聞いたけど? キャンプとかできるの?」

そうなんだ…。現代の建築物ですら吹き飛ぶんだ…。

今回、少しキャンプに慣れてきたところに「自然、なめんな。」と言われたような楽しいとはまた違う、思い出深いキャンプになりました。


ベーコンと八朔のホットサンドと梅ソーダ

最後に…、キャンプの写真っていつ撮るねん。
なんだかんだ運転やら設営やらで、けっこう忙しいよね?
皆んな、いつ撮ってんの?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?