いじめで得たもの

一番最初のnoteにこんなことを書くのもどうかと思いますが、今日は過去のいじめとそれによって変わった自分を話していきたいと思います。

プロフィールにも書いておりますが、伝え下手なため表現がおかしいところがございますが、ご了承ください。

いつも2人は一緒だった。あの子が来るまで。友達はみんなからの人気者で支配欲が強かった。あの子は友達に依存していた。支配されていた。なんでも言うことを聞く弟子のようだった。不思議だった。なんで嫌なことは嫌と、無理なことは無理だと言わないのか。私は自分の気持ちは正直に伝える性格だったから。

ある時から私と友達だったのが友達とあの子になった。
そう。友達にとって私は要らない存在になった。なんでも許してくれるあの子がいるから。

学校の行き帰りはいつも3人仲良く話していたのに気付けば私を空気のように扱い2人だけでいるようにされた。教室でも私と視線も合わさず無視をされ、私の友達からも遠ざけた。わざと周りに人がいないところで愚痴を言われたり、影でこそこそいじめられた。
みんなも見て見ぬふり。逆らうと次は自分だとわかっているから。

それが小学校を卒業し中学生になっても続いた。
私は耐えられなかった。辛かった。

ある日私は同じクラスだった依存しているあの子に言った。
「明日から一緒に登下校するのやめるね」と。
今でもはっきり覚えている。
「え、いいん?」
衝撃だった。
いつも友達の隣で私をいじめる理由なんてないのに一緒になっていじめていたあの子。自分がいじめられるのが怖くて何年も私のそばで見て見ぬふりをしてきたあの子。その子の口からそんな言葉が出るなんて思いもしなかった。ごめんねと言われるのを密かに期待していた自分が馬鹿だった。友達よりもあの子を1番恨んだ。

私はその2人と縁を切り、そばに居てくれる大切な友達と過ごしていた。
それから何ヶ月かして友達が私の家に来た。
ドアを開けると友達に「ごめんなさい。もし良かったらもう1回友達になってくれませんか」と言われた。
1度も友達から謝られたことがなかったから、びっくりした。隣にあの子はいなかった。

たまに会うと話はするけど完全に許したわけでは無いし前のように仲良くなりたいとも思わない。その子の本性を知ってしまったから。トラウマになったから。
あの子に関しては謝罪は一切なかった。今も会うと何事も無かったかのように話しかけてくる。どんな神経なのか。こわい。

いじめた加害者はいじめたという認識はないのだろう。何年もすれば記憶も消えるのだろう。
被害者は何年経っても忘れない。されたことも全部覚えている。心の傷は消えない。

だけど私はいじめられて得たものもある。
もちろんその当時は本当に辛かったし、こんな日々なんか消えちまえと思った。2人をとても恨んだ。
だけどいじめられて、人の痛みをわかる人間になった。いじめられた被害者にしか分からない痛み。
強くなった。あんなやつに負けてたまるかと。
あなた達のように人の痛みを分からない人間じゃない。

「人の痛みがわかる人間になる」
これは今も私が生きていく上で自分と交した最低限の約束。

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