高配当積立(HDV)~配当金再投資~


前回の続きで、高配当株の積立シミュレーションをしてみる。
前回は配当金をそのまま使うお金として受け取る際のシミュレーションを行ったが、今回は配当金の再投資および売却益の再投資をした場合にどうなるのか、シミュレーションしてみる。
ちなみに配当金のことをインカムゲイン、売却益のことをキャピタルゲインとか呼ぶ。

インカムxキャピタル戦略

どうせなら、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を見込める銘柄に投資したいものだ。その点、前回のHDVは「財務優良銘柄」で構成されているため、キャピタルゲインも見込めると考える。

実際の設定来のチャートはこちら。

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2021年4月1日時点で、設定来1.9倍になっている。

配当金(インカム)再投資

では、配当金を再投資するとどうなるだろうか?推移が見やすいように、設定来を1として、設定来の何倍になるかを示してみた。
すると、配当金を再投資することで、設定来の2.67倍になっている
再投資、おそるべし。

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積立投資による受取配当金の推移

前回同様の条件で、配当再投資の有無による受取配当金の推移をシミュレーションしてみた。条件は
銘柄:HDV(税引後の配当利回り3%前後)
期間:10年間(2011年3月〜2021年3月)
積立:月30万円(=3000ドルとする)
↓結果(年ごとの受取配当金)↓

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オレンジが、配当再投資した場合の推移。2020年の受取配当金は

再投資なしの場合、13085ドル
再投資ありの場合、15127ドル

という結果になった。
配当の再投資により、目標の受取額に到達するのを1年縮められる。
ちなみに、前述したキャピタルゲインも考慮すると、2011年からでも含み益が投資元本の2倍以上になっているため、精神的にも非常に余裕のある結果となるだろう。
ただし、月々30万円を投資に回すことなんてできねーよ!!!という声が聞こえてくるので(自分の心の声含め)、次回はキャピタルゲインとその取り崩しを加味したシミュレーションもしてみようと思う。

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