【MLLR:0094】 この季節の夕方みたいに

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Rose is red,
Margaret is white,
Sugar is sweet
 And lilies are strange!

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「メグ、みっけ！」
「メグゥ、みいつけた！」
きゃははは、と笑いながら去ってゆくリリィたち。
マーガレットは、ソファから降りて伸びをします。
「あれは、夢だったかしら」
右手を開いてみても、確かに受け取ったはずの手紙は見当たりません。
「夢だとしても、またいつか」
マーガレットがソファで読んでいたのは『失われた時を求めて』です。彼女はまだ全編を読み終わっていません。なにせ長いながい物語ですから。
「この季節の夕方みたいに」
マーガレットは、リリィたちを呼びます。
「散歩しよっか」
「いいよ、あたしはクロウタドリになる」
「あ、あたしも、クロウタドリィ」
「キューキョー　キュルキュル　チチ」

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マーガレット,リリィ,リリィ,ローズ　第94話　おわり

冒頭の写真は、毎回、マーガレットの家の私物が紹介されていきます。

四行詩はマザーグースの「ばらはあかい」をもじったもの。
原詩
Roses are red,
Violets are blue,
Suger is sweet
 And so are you.