【spin a yarn】
波のように迫る無数の白い手を、今日は乗りこなして、やり過ごす。眠れば、容易に呑まれるだろう。白にまみれて、朝、光は気だるい。それでも、いつか、その手を捉まえ引き抜いて、正体見たりと口上する。滅びたわたしの幽霊が、幾体も幾体も。かえってそれはかしましく。

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