コトノハカゲロウ


欲しがって失ったモノの代替品を求めて、違うかたちに責任をなする

失った色は2度と戻らないというのに。
色褪せゆく心と身はただ孤独という裸に近づく

吸った息がいつまでも降りてこない。
喉仏までもが自分の首を絞めに来ている。
絶滅の、満開の季節もまもなくだろうか。

ただどろをかたち作っては
崩れることにイラ立っている。

情けない、寒くて鼻が出る。

真冬の道端にふとカゲロウが浮かんでる。
この精神と身体と…見事なまでの隠喩表現だ

じっとセミのように待っていた17年も
違う香りの地獄を手に入れるための徒労だった

帰ろうか、手ぶらですぼまり
底抜けの快楽だけ乾いた喉に流しこんでる、ああ


事なかれ主義の正義だって主張したっていいじゃないか
もう無視することにしか才能が溢れてないんだよ

言の葉は焼かれて灰に
自分はいつだろう肺に
たくさん空気を吹き込んで、カレンダーをみた

また、その、ケムリみたいな文字の羅列に
この有機ゴミを、粒子たちを、投げ込んで3ポイント。


“外”をそっとみた。

ざらつき、とげつき、きたなくてつめたい地面と
自分の顔が映った。




(解説)

一瞬で消えるカゲロウ。
言葉もその海で焼かれて灰になり天に昇華する。

その一瞬に命かけて、
泣いて、笑って、ばっかみたい。

お金いらないんで、ハートを押すと1万円もらった時くらいの脳汁が出ます