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滋賀といえばとびたくん

飛び出し注意の喚起
今日も車を走らせると
あちこちで見かけます。

もう、すっかりおなじみの
人形型の看板、とびたくん

翔んで埼玉2では、注目され
知らなかった方も認知されたのでは?

私の父はかつて屋内外広告業を営んでいました。
まだ保育園児だった頃、私は父の看板制作を見るのが大好きで自宅敷地内の父の仕事場によく行ってました。
独立前の副業状態であったろう時期、大量の縦看板制作を請け負っていたり、ずらりと同じような看板が並んでた光景は、子ども心にワクワクしました。

いつか自分も作りたいな、そう思いながら見ていた絵を描くのが好きだった私に、ある日父が、
「やってみるか?」と。

それは飛び出し注意の看板でした。

某有名なアニメのキャラ、今ならアウト(おそらく昔もアウト...)のデザイン数種類。
12mm厚のコンパネを父が形に切った看板を見本通りに色付けしていく作業。

5歳の私はうれしくて飛び上がる気持ちでしたが、
「これはな、1本当たり両手に好きなお菓子抱えれんくらいのお金払ろうてもらうんや。しっかり塗ってや。」
と言われ、用意されてたハケや筆を持ちペンキをつけて慎重に塗りました。

外枠に沿った黒ラインは父が仕上げると言ってたので、先ずは塗る色を決め、20枚くらい並んでる同じ形の看板の同じ箇所を塗りすすめました。
終わったら、筆やペンキの色を変え、また見本を見て同じ色の箇所を塗りすすめました。

仕事場にはラジオデッキが置いてあり、賑やかな音楽やトークの音声が響き、父が別の看板に字を書いてる様子を時折見ながら、ただ黙々と作業しました。

何日、何枚作るのを手伝ったかは忘れましたが、仕上がった時の喜び、出かける度に、自分の描いた看板が立ってるのを見ると誇らしく嬉しかったです。

お仕事っていいな、すごいな、楽しいな、など、色んな思いになりました。

飛び出し注意喚起の看板制作、私にとっては、これが初仕事であり、現在、仕事を楽しみながら喜んでさせていただいてる日々のスタート地点です。

#はじめての仕事

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