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錯覚資産という変数を常に頭に。 『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』

投票者:「イケメンだから投票したわけじゃない。」
面接官:「外見で採用したわけじゃない。」

容姿が優れていることがその人間が全体的に優れているというイメージに変換している。少なからずその人は、嘘つきでもバカでもなく「無意識」が評価値を書き換えてしまっているのだ。

これは、容姿に限った話ではない。これを「思考の錯覚」という。この世界は思考の錯覚に満ち溢れている。「プラスイメージを引き起こすもの」であれば、なんでも「全体的に優秀」な仕組みになっている。

ここで大事なのは、「人々が自分に持ってる自分に都合いい錯覚は、一種の資産として機能する」ということ。これを錯覚資産という。複数の錯覚がかけ算されると、とんでもない威力の錯覚資産が生まれる!!それは生涯賃金に換算すると何億円ものお金を生む。

用語とまとめ

ハロー効果...後光
利用可能性ヒューリスティック...思い浮かびやすい情報のバイアス。自分を思い浮かばせろってこと。
感情ヒューリスティック...好きなもんはメリットある、結局これ。好かれるは資産形成。
一貫性バイアス...辻褄合わせるために記憶書き換え。

錯覚資産なしでは成長がスローペース

思考の錯覚を理解する理由は4つ。

1. 思考の錯覚を利用している人を見抜くため
2. 周囲の人に気付かせるため
3. 自分が引っかかるのを防ぐため
4. 錯覚資産がないと実力が伸ばしにくいから(錯覚資産→ 実力の順番)

実力があるから良いポジションにいるわけでなく、周囲が実力あると錯覚するから良いポジションにいる。「錯覚資産→実力付け」の順番にあるのだ!

残酷なまでに開いていく格差

人には、実力と成長機会の二つの変数があるとする。今後の傾きが違う。[実力タイプ]が1次関数的に増加、[錯覚力タイプ]が指数関数的に増加する。圧倒的な残酷なまでに差が生まれる。

[実力タイプ]実力:成長機会=50:30 → 実力:成長機会=60:40
[錯覚力タイプ]実力:成長機会=30:50 → 実力:成長機会= 70:50

リアルな成長ループ

「1. 錯覚資産 → 2. 良い環境 → 3. 実力 → 4. 成果」これで雪だるま式に実力も錯覚資産も両方バカ増える。最強すぎる、、、。

実力主義はただのユートピア

思考の錯覚の泥沼の中で、錯覚資産という卑怯な武器で殴り合う、ジャングルなのだ。

世の中、実力主義になんてなってない。そのリアルを踏まえた上での成功法を会得するべきだよ。だから、錯覚資産の生成・操作・運用方法を理解しなきゃいけない。全人類が認めなきゃいけない事実「錯覚資産を持たない人間には、発言権さえも与えられない。」これは、おそらくみんな感じたことがあるでしょう。苦い経験があるでしょう、自分も何度もある。どうしようもなくて辛かった。だからこそ、僕自身結果にこだわり続けている。

錯覚資産という変数を常に頭に

成功の要因は、「運:実力=10:90」でなく、「運:錯覚資産:実力=10:40:50」だ。天動説では説明しにくいことが出てきたように、実力中心の世界観では説明できないことが多すぎる、、。政治家は政治能力で選ばれるべきだし、面接では実力ある人が採用されるべきだし、人事評価では実力者が昇進すべきだ。けど違う。

プラス属性が全体を書き換える。成功すると、その人は昔から優秀だったと書き換えられる。失敗すればあいつは元々ダメだったと書き換えられる。

成功は成功の母

いかにも、わらしべ長者戦略。失敗は成功の母とよく言われるが、実際には、成功がはるかに成功の母でしかない。なぜなら、周りは成功は実力によるものだと錯覚するから。その錯覚が成功スパイラルを生む。人生イージーモードにするか、ハードモードにするかは錯覚資産の形成がものを言う。

信用のほとんどが錯覚資産

信用がないと、助けを求められない。チャンスが与えられない。錯覚資産は信用を何段階も底上げする。これは褒められるようなものでも誇れるようなものでもない、そう自分だけが感じていれば良い。真実の中にこっそり錯覚資産を紛れ込ませるのが上手いやり方。

1回目と2回目の圧倒的違い

1回成功してしまえば、2回目以降はクオリティが下がっても楽になる。最初の起業と、成功者の2回目の起業は成功確率が全然違う。なぜなら、過去の記憶を書き換えることができるから。だから、大きく賭けるより、小さく賭けて当たったら大きく賭けるのが賢い。

成果を周りに可視化

成果のアピールは一つの錯覚資産の決める指標になる。過程を示すこと、周りからフィードバックをもらうことが大切なのだ。今までは影で努力がかっこいいと言われたこともあったかもしれない。これからは、見える努力をすることが求められる。

錯覚資産は全ループに関係

雪だるま式「1. 錯覚資産 → 2. 良い環境 → 3. 実力 → 4. 成果」
錯覚資産が直接、成果を出すこともある。「1. 錯覚資産 ⇄ 4. 成果」のループも存在。成長機会があるので、やがて実力が高い人を凌駕することになるのだ!

相手が思い浮かびやすい人になれ

エンジニアといったら、勉強といったら、相談相手といったら、、。意外なチャンスが降りてくる。みんな、この威力を甘く見てる。特に内向的な人。ほとんどは環境に依存する。幸運を引き寄せる確率は常に上げていこう。

絶対数を増やす強さ

自分の網を張り巡らせよう。確率を高めよう。当たり前だけど、まずは量を増やさなきゃ当たらない。少なからず良い方向に転げさせられる。

結局、好きか嫌いかのバイアス

好きなものにはなんと、メリットが大きくリスクが少ないと錯覚する。逆も然り。感情ヒューリスティックと言う。これを無くそうとすることは不毛でしかない。認めなさい、これは。「人に好かれる」ことは大きな資産形成につながるのだ。

意識的に錯覚資産作るかが断崖絶壁

多次元で複利的に錯覚資産は作られる。これはなんの錯覚か、自分の考えはバイアスかかっているのか、意識的に錯覚資産を形成するかしないか、が人生を劇的に変える。実力と錯覚資産は相乗効果で増大する。

地動説の時代がやってきた

この新しい世界観では、運・錯覚資産・実力が複雑に混じり合って成功と失敗が決まる。これを理解している人は圧倒的に強い。はるかにこれが現実に近いからだ。リアルに近いもんを見ている人が勝つのは当たり前。

この本を読んだ人は、ある種の力を手に入れた。普通の人には見えないものが。世界を形作る錯覚の骨格が。自分の紡ぐ言葉に力を宿せる方法を知った。雪だるま式に増やせる。みんな自分を元からできる奴だったと言うだろう。不思議にさえ思わないだろう。

人間はずっと酔ってる

酔ったまま生まれ、酔ったまま育ち、酔ったまま恋をし、酔ったまま子を作り、酔ったまま子育てをし、酔ったまま死んでいく。一度もシラフになることなく。孤独になるだろう。自分だけシラフで正気で覚醒してるんだから。ある種の異能者に僕らはなった。そして、その異能が僕らの人生を豊かにした。






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