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触らぬ神に祟りなし

電磁の海で何らかの発信をしている際、高確率で遭遇する特定のタイプの人間が居る。此方は事実を淡々と述べているのにも関わらず「お前の発言は何だ、私に喧嘩を売ってるのか」とキレるタイプの人間である。俗に【メンヘラ】と呼ばれるタイプの人間だ。メンタルヘルスの語句から派生した呼称で、通俗的には著しく精神を病んだ人間が自虐的に用いる(勿論当人に自覚がなく周囲がそう呼ぶパターンもある)事が多い。
勿論、精神を病むと言ってもその症状は多岐に渡るから、精神を病んだからと言って誰もが攻撃的になる訳では無い。寧ろ他人にそこまでリソースを割けない人の方が圧倒的に多いと思われる。そこは強調しておく。
ただ…十人十色、千差万別とは良く言ったもので、世の中には誰かが発した言葉の全てが自分への【宣戦布告】としか見えない、そう言うタイプのメンヘラ当事者が確かに存在するのだ。過剰な自己防衛本能がそうさせるのだと言う意見がある。精神的に著しく疲弊が続くと自己防衛本能が働き、常時脳が【戦闘モード】になってしまうと言うのである。

最も、こうしたメンヘラ当事者がリアルの世界でもバチバチの臨戦状態にあるとは限らないから、これまでメンヘラ当事者の怒りの叫びが可視化される事はそれほど多くは無かった。殊にワタクシが子供の頃の昔はSNSなんて無かったから、そうした臨戦態勢にあるメンヘラ当事者が何らかのカタチで自らの言葉を発する機会も限られていたし、その【限られた機会】が一般人の目に触れる事もそれほど多くは無かったと言って良い。

風潮が変わったのは矢張りSNSと言う媒体が世に出始め、誰でも気軽に自分の思いの丈を言語化・可視化する事が出来るようになってからだろう。
何ならSNSと言う語句がまだ一般的じゃなかった頃、それこそMixiが国内で隆盛を誇っていた頃から既にそう言う兆候はあった。

此処まで書いておいてからこんな事を述べるのも何だが、ワタクシもある意味メンヘラなのである。メンタルクリニックに定期的に通院し、カウンセリングと診察・薬の処方を受けている身だ。ワタクシの場合はたまたま精神的には安定している(ように見える)だけに過ぎない。但し不眠、神経痛、四肢弛緩…などなど、身体症状はエラい事になっているが。
なので、ワタクシは自分の精神状態が安定しているなどと考えた事は殆ど無い。寧ろ常に狂っている自信がある。
過日、それをとある場所でカムアウトしたら、直接的では無いがかなり重度のメンヘラ当事者から「自己陶酔かよ」「自分語りして優越感に浸るな」などとエアリプをかまされた。
このような場合、対処法はひとつしかない。当事者との関わりを一切合切シャットアウトするのである。かかずらうと碌な事にはならない。エアリプが直接的なリプライになり、それが次第に見るに堪えない罵詈雑言に変化して行く。相互理解など絶望的と言っても過言ではあるまい。

過去に体験した最も酷いメンヘラ当事者とのやり取りには下記のようなケースもある。

ある時、たまたまX…当時はまだTwitterだったが…で、たまたまフォロアのおひとりと寿司の話題で盛り上がり、好きな寿司ネタの事などを呟いていた時の事だ。
突然別のフォロアが凄まじい癇癪を起こした。

「何楽しそうに寿司の話なんかしてるのよ!私は寿司が嫌いなんだよ!」


ワタクシは一瞬呆気にとられ、その後2〜3回程当たり障りの無いリプライで宥め賺した記憶がある(この辺り記憶が曖昧)。然しそのフォロアの癇癪はヒートアップする一方だった。

「逃げるんじゃねぇ!」
「ブッ殺してやる!」


最早対話は不可能なレベルだった。
ワタクシはそのフォロアとの対話を諦め、リプライを全削除して即座にブロックした。

後で噂に聞いた話では、そのフォロアは嘗て寿司職人のアルバイトをしていたそうで、その時に酷いパワハラを受けて精神を病み、寿司の話題が出ると相手構わず噛みつくようになったとの話だった。ワタクシの他にもそのメンヘラ当事者に罵詈雑言を浴びせられ、交流を断念した方が少なくなかったようだ。

此処まで攻撃性が激しくなったメンヘラ当事者は、最早専門の医師にしか救えまい(何なら医師さえも匙を投げる可能性がある)。専門外の人間なら距離を置いて関わり合いにならないのがお互いの為である。まさに【触らぬ神に祟りなし】なのだ。

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