【詩】ひとりごと
ワタクシがこの世界を去ると決めた日
泣いて縋った娘よ
あの夜からひと月半
貴女はワタクシの事を忘れてしまったでしょう
ワタクシがこの世界を去ると決めた日
いつか戻って来てねと願った娘よ
あの夜からひと月半
貴女はワタクシの事を覚えてはいないでしょう
所詮世界はそんなもの
全て判りきっていた事
だからワタクシは後悔はしていない
ワタクシの存在が風化し霧散した世界で
変わらず貴女は元気に生きる事でしょう
そしてワタクシは隔絶された箱庭で
貴女の事を少しだけ思い出して
直ぐに目を逸らす事でしょう
さようなら 真珠色の髪の少女よ
さようなら 琥珀色の瞳の少女よ
さようなら 永遠の少女よ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?