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TechpanCreate
2024年6月5日 20:11
此処は、絶海の孤島・小蓬莱島。元人間の精霊、龍熊子貊が身を置く常春の楽園で、様々な神格や精霊の通り道に当たる場所である。浜辺に設えた四阿のハンモックに揺られ、だらしなく口を半開きにしたまま高鼾で惰眠を貪る貊の傍に、ひとりの少女が近づいた。赤と黒と橙色の和洋折衷の戦装束に身を固め、頭には四ツ目の鬼神面。高下駄を履き手には矛を握っている。磨かれた玉のように白い肌に真珠色の見事な長髪、琥珀色の瞳
2024年5月14日 14:45
遥か空の彼方、雲の上。瓦葺き、朱塗りの柱、まるで神社のような造りの大きな屋敷の一角。呉座を敷いた上に座布団を乗せ、きちんと正座して食事をしている四人の影がある。ひとりは白髪交じりのざんばら髮に灰色の着物と言う姿の壮年男性。平安時代の異能者にして剣豪、今は神格のひとりとして破邪遍歴に勤しむ漢…【鞍馬天狗】こと鬼一法眼。いまひとりは、真珠色の長髪と琥珀色の瞳、赤と黒と橙色の和洋折衷な戦装束