2022川崎記念(JpnⅠ)

昭和26年に創設して以来、年明けの名物レースとして定着した指定交流競走・川崎記念。
平成8年に中央と地方の交流競走になってからは、いきなりホクトベガの連覇に始まり、アブクマポーロ、ヴァーミリアン、三連覇のホッコータルマエ、そして昨年のチュウワウィザードなど錚々たる名馬が優勝したレース。
しかし、ダートの競走体系の大幅な変更により、この時期での開催は今年が最後、来年からは4月に移動する。
今年はテイオーケインズを筆頭に、東京大賞典の覇者ウシュバテソーロ、昨年のJDD覇者ノットゥルノといったJpnⅠ優勝馬が3頭、他にも重賞実績馬や勢いのある上がり馬が揃い、冬開催としてはラストを飾るにふさわしいメンバー構成、ハイレベルな激戦が予想される。
そういう時こそ、ビシッと当てたい。

◎⑤ウシュバテソーロ

今年のメンバーで①人気が予想されるテーオーケインズ
一昨年の帝王賞を制してからは勝利と敗戦を交互に繰り返し、前走のチャンピオンズCが➍着だったから今回は➊着...…そんな単純に決まるほど簡単なレースではない。
今回と同じ2100mは一昨年の金沢JBCクラシックで経験しており、結果は➍着。
昨年の帝王賞でも書いたように、本質的には1800mがベストの馬で、2000mでさえ長い馬。

今回、断然人気のテーオーが8枠8番と外に入り、人気を分け合うオメガが2枠2番と内に入った。テーオーが勝った昨年のレースは内々を巧く立ち回ったもので、JBCクラシックで4着に敗れたように本質的に距離が延びるのは不利で、実際に一昨年の東京大賞典でも6着に敗れている。最もパフォが発揮できるのは1800mであることを踏まえれば、この枠に入った今回は外々を回る競馬で取りこぼす可能性は十分あり得る。

昨年のnote「2022帝王賞(JpnⅠ)」より

一昨年の帝王賞は13頭立ての4番枠で勝ったが、昨年は9頭立て8番枠で➍着。
一昨年のチャンピオンズは16頭立て6番枠で勝ったが、昨年は16頭立て12番枠で➍着。
内で立ちまわれれば強い馬だが、同時に外に入ると脆い馬でもある。
昨年の盛岡JBCクラシック2000mこそ15頭立て13番枠で勝ってはいるものの、相手関係を考えれば勝って当然のレースで、今回はベストの距離より長い2100m、しかも相手が揃ったことで、断然人気ほど信頼に置けない。

そうなると、本命は自然とウシュバテソーロが浮上する。
ダートに転向してから(4-0-1-0)と底を見せておらず、前走の東京大賞典では今回も参戦しているノットゥルノや帝王賞の覇者メイショウハリオらを差し切っている。
脚質的に後ろ寄りからのレースになることが多く、前目決着が多い当レースではどのタイミングで前に取り付けられるかがポイントになるが、左回りダート2100mは2戦2勝でいずれも➋着以下を圧勝している得意距離、長距離に対するアドバンテージはテーオーケインズより上と見る。

4歳馬ノットゥルノは左回りに依然と不安を抱えているし、近2年で好走しているエルデュクラージュもすでに9歳で前走の反動が心配、と人気処は死角が多い。
穴で怖いのは、前走のTCK女王盃から連闘で臨むテリオスベル
スタートが悪く前走も➍着に敗れているが、一旦ハナに立てばしぶとく、実際にこの距離は東京のスレイプニルSで逃げ切っている。
恐らく人気がないが、こういう時こそ穴男エダテルの本領が発揮。
前残りが多い川崎記念だけに、押さえておきたい一頭だ。

※参考印
◎⑤ウシュバテソーロ
△③テーオーケインズ
△④ペイシャエス
△⑥ノットゥルノ
★⑦テリオスベル

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