2022帝王賞(JpnⅠ)

上半期ダート路線の総決算ながら、今年は地方勢は南関東勢(いずれも大井)2頭のみで、他は中央勢の9頭立て。
その大井勢2頭も、ネオブレイブとノンコノユメはいずれも元中央馬なので、実質新旧中央馬同士の争い。
昨年こそ人気のオメガパフュームとチュウワウィザード、カジノフォンテンが揃って崩れて大荒れになったものの、基本的には実績馬が人気通りに結果を出すレース。
近10年の勝ち馬を見ても、昨年のテーオーケインズを除く9頭は中央または指定交流重賞を3勝以上挙げていた実績馬なので、素直に力上位の馬から入るのが無難だろう。
そんな訳で、今年の帝王賞の予想。

◎⑥チュウワウィザード


本命はチュウワウィザード
本来ならば下馬評通りオメガパフュームかテーオーケインズの一騎打ちだろう。
そして、◎馬は昨年と同じドバイWCからの臨戦で、その昨年は6着に敗れているので、今年もどうだろうかという不安視から人気落ちしている。
しかし、昨年は重馬場で、テーオーケインズの勝ち時計が2:02:7という高速馬場だった。
過去に3度挑戦しているがいずれも重馬場で2着、3着、6着と敗退しているように、本質的には乾いた砂に適性が向いているタイプで、実際に国内で良馬場なら(4-3-3-0)と崩れていない。
例年なら梅雨期で脚抜きのいい馬場で開催されるレースも、今年は梅雨明けに加えて連日の晴で良馬場で行われる点は追い風になる。

また、今回狙えるもう一つの理由が鞍上
先行~好位付けができる川田がドバイから引き続き騎乗するのは大きい。
ここまでテーオーケインズには、昨年の帝王賞とチャンピオンズCで2度先着を許しているが、前者は昨年は10番手と明らかに位置取りが悪すぎたし、後者にしても11番手だった。
金沢のJCBクラシックでテーオーに先着したときが4番手の好位からだったことから、位置取り次第で逆転可能だろう。

今回、断然人気のテーオーが8枠8番と外に入り、人気を分け合うオメガが2枠2番と内に入った。
テーオーが勝った昨年のレースは内々を巧く立ち回ったもので、JBCクラシックで4着に敗れたように本質的に距離が延びるのは不利で、実際に一昨年の東京大賞典でも6着に敗れている。
最もパフォが発揮できるのは1800mであることを踏まえれば、この枠に入った今回は外々を回る競馬で取りこぼす可能性は十分あり得る。
一方、オメガも本質的に外外を回すタイプだけにこの枠は仇になる可能性が大きい。
二強につけ入る隙があるならば、四度目の挑戦になる◎にもチャンスありと見る。

現時点で3~4人気ならば、馬券はチュウワウィザードの単複一本で勝負したい。


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