2023七夕賞(GⅢ)

夏の福島を飾る恒例のローカルハンデGⅢ。
波乱のイメージが強いが、単勝万馬券の11人気メドゥラークが激勝して大波乱だった2018年を除けば、近10年で3人気内が必ず一頭馬券に絡んでおり、紐荒れが多く、人気オッズが割れるせいもあって極端な大波乱は少ない。
因みに1人気は[2‐1‐1‐6]だが、勝った2頭は前走重賞・OPで1人気を連対し、はっきりと実力があると認められた馬。
2013年 マイネルラクリマ 前走都大路S1人気2着→1着
2017年 ゼーヴィント 前走AJCC1人気2着→1着
今年の出走メンバーに該当馬は不在ならば、1人気がコケて波乱も想定したい一戦。

◎⑬ヒンドゥタイムズ

これを書いている時点で1人気がバトルボーン、全成績[4‐1‐0‐0]でデビュー戦2着から4連勝と勢いが最上位という点で評価されているのでしょう。
しかし、夏のローカルハンデGⅢのイメージに反して格下からの上がり馬がイマイチ振るわないのがこのレースの特徴。
実際に過去10年の前走クラス別成績は

重賞=8-7-3-89
OP特別=2-3-4-24
3勝クラス=0-0-2-7
2勝クラス=0-0-1-1

前走条件戦からの上がり馬は合わせて[0‐0‐3‐8]と3着どまりなのは、重賞やOPで揉まれてきた実績上位馬が強いレースである証拠で、勢いだけで重賞の壁を突破できるには厳しいということでしょう。
それを踏まえると人気上位の一角であるバトルボーンと、これまた3連勝中のテーオーソラネルの2頭は過信禁物といえます。

そんなわけで、中心視すべきなのは前走OP以上の組ですが、前走着順別成績を見ると

1着=0‐1‐3‐8
2着=2‐1‐2‐9
3着=0‐1‐0‐9
4着=0‐3‐1‐6
5着=2‐0‐0‐5
6~9着=3‐0‐2‐38
10着以下=3‐4‐2‐47

とあるように、前走着順は不問
人気の一角フェーンブロッケンセイウンハーデス、前述のテーオーソラネルなど前に行きたいクチが揃ったことで、差し馬の台頭も視野に入れたい。

本命はヒンドゥタイムズ
早くから素質馬ときて期待されるも伸び悩み、去勢に踏み切った後は重賞で差のない競馬を続けている。
2走前の大阪杯はGⅠで度外視とすれば、前走の鳴尾記念7着も内先行有利で展開向かずで勝ち馬からコンマ3と大きく崩れておらず、先行勢が揃った今回は展開有利とみたい。
3走前の小倉大賞典勝ちでトップハンデ58.5㎏を背負うが、昨年2着だった小倉記念でなくあえてここを使ってきたのは、次週に控えているセレクトセールでモーリス産駒の1歳半妹が上場予定のため。
中間調教でも同日に使うドンフランキーを煽るほどの動きを見せており、近走と斤量で人気落としている今回はむしろ妙味で狙いたい。
鞍上が厩舎所属の団野というのもポイントで、勘気をこうむり一時的に干された後だけに、汚名返上の騎乗に期待したいところ。

◎⑬ヒンドゥタイムズ
△①エヒト
△⑧ガロアクリーク
△⑪フェーングロッテン
△⑮セイウンハーデス



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