銀河英雄伝説(その1)
非常に有名なSF小説
SFが好きな方なら、知らない人はいないのではないだろうか。
1982年に刊行開始された物なので、既に40年以上前の作品だ。
だが、今でも全く色褪せない。
技術の問題では無く、人間に焦点があっている話だからだ。
私は、この話を何度も読んだ。
既に何度かアニメ化もされている。
見られるものは全て見た。
そしていつも感じる。
面白いものは何度見ても面白いものだ、と。
この物語について語り出すと、一昼夜では全然足りないと思う。
自分の人生観に、非常に大きな影響を与えた物語の一つだ。
本編と外伝で計14冊
本編で10冊、外伝で4冊。
合計14冊だ。
長いと感じるかも知れないが、読み始めると一気に終わる。
世界に没入できる。
ちょうど良い長さではないかと思っている。
アニメなどになると、ちょっと長くなる印象がある。
それでも、やはり強くお勧めできる作品だ。
この作品で一つだけ困ったことがある。
文字だけだと、人物が誰だか、混乱してしまうことだ。
人の名前を覚えるのが苦手な上に、洋風の名前も苦手だ。
なので、たまに”こいつ、誰だっけ?”と思ってしまうことがあった。
それほど、層の厚い登場人物数なのだ。
自由惑星同盟と銀河帝国、さらに自治領
話の大きな枠としては、二つの勢力の戦争だ。
自由惑星同盟という、共和主義の国。
銀河帝国という、皇帝と貴族が支配する国。
対比が象徴的だ。
政治、体制が違うのだから、文化も違う。
そこで暮らす人々の思想もまた違う。
どちらが正しいというわけではない。
大きければ良いわけでも、強ければ正義なわけでもない。
さらに、フェザーンという自治領がある。
帝国領とはなっているが、第3の勢力として力を持っている。
勢力として大きくは無く、軍事力があるわけではない。
それでも、小さい国が生きていく方法が描かれている。
政治的な統治方法の違い以外にも
宗教、商業も絡んでくる。
本当に、今の世界にもそのまま通じるのではないか、と思える。
それくらい、良く練られている設定だと思う。
非常にリアルだし、勉強になる、とも言える。
この物語を通して、宗教の意味を考えることができたと思う。
また、政治以外の力、表立って動く以外のやり方、色々考えた。
目立つことの意味や大変さ。
それでも、その道を突き進む強さ。
本当に、色々な事を考え、感じさせられた。
ここまで抽象的な話しておいて、まだ物語の説明をほぼしていない。
だから、一昼夜で足りないと感じるのだ。
好きなキャラクターから話を考える
私が最も好きなキャラクターは、ヤン・ウェンリーという人だ。
物語の主人公とも言える人物の一人だ。
自由惑星同盟で、大活躍する軍師だ。
もう一人の主人公、ラインハルトも好きだ。
だが、やはりヤンだろう。
はっきり言えば、面倒な人だと思う。
やる気がなさそうに見えるのに、反抗的。
面白い人物だと思う。
この人の影響は、私の人生の中ではかなり大きい。
ミステリー小説の真賀田四季と同様か、それ以上かも知れない。
自由とは、民主的であるとは何か、色々考えた。
自由とは、不自由であるとも感じるし、民主的は時に横暴だ。
それらのことに関して、ヤンの意見が物語を通して語られる。
これが、本当に私の中で深く根付いていると思う。
これ以上ここで書き続けると、抽象的な話にしかならない。
なので、機会を別に設けて、もっと深く具体的な話をしていきたい。
何回書けるか、自分でも楽しみだ。
おそらく、これまで書いてきた中でも最も長く書ける自信がある。
それだけ、好きな話なのだ。
ぜひ皆様も一度読んでいただきたいと思っている。
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