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秘密罪 #13


和:むぅ....ふわぁぁ...美空...起きて。

美空:....くぁぁ...ん...起きた。あれ?〇〇は?

和:〇〇兄は先に起きてるみたい。


扉の向こうでは、水道を開ける音や食材を切る音、焼く音。〇〇が朝食を作っているようだった。

〜〜

〜〜

和、美空:いただきまーす!

〇〇:はい、どうぞ。

和:モグモグ...うまっ。

美空:うまっ!

〇〇:そりゃどーも。

美空:あれ、〇〇。目の下にクマすごいよ?

和:ほんとだ。寝れてないの?

〇〇:寝れる訳なかろう。 いいからほら早く食え。学校遅れるぞ。

美空:大丈夫だよ。私家隣だから。

〇〇:嘘だろ。

美空:ほんとー。だから朝ご飯食べたら家戻ってすぐ学校行ける。

〇〇:だからって毎朝来るなよ?

美空:えー、なんで?

〇〇:家では出来るだけ家族と過ごしたいの。

和:だってさ!美空!ほら早く食べて家帰りなさい!

美空:むぅ...。

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〇〇:くぁぁ...ねみぃ。

禅:ずいぶん眠そうですな。

〇〇:昨日美空が泊まってったんだよ。一緒に寝るって聞かなくて、寝れる訳ない。

禅:あはは笑 イケメンは辛いねぇ。

〇〇:笑い事じゃないわ。

禅:...一個聞きたいんだけど。

〇〇:なに?

禅:〇〇、好きな人とかいないの?


禅は、遥香、さくら、和が〇〇の事を好きな事をなんとなく勘づいていた。色恋沙汰が大好きな禅はずっと聞きたくて仕方なかった。


〇〇:....いねぇよ。

禅:へー。(数秒の沈黙いただきました)

〇〇:そういう禅は?

禅:俺はいないけど....強いて言えば野球部のマネージャーかな。

〇〇:別に強いて言えばを聞いていないのに出してくるあたり、マネージャーの久保さんが好きなんだな。

禅:メンタリズムすご。 まぁ当たり。

〇〇:はよ告白しろよ。メンタル強化。

禅:全部野球に繋げんな!

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飛鳥:来週は体育祭だよー。球技大会優勝した勢いで、そのまま優勝しちゃおう。

〜〜

男1:今度こそモテたい。

男2:ふっ...。せいぜい頑張りたまえ。

男1:でも前髪解放〇〇がいるからなぁ。

〇〇:その呼び方やめろ。

男1:体育祭までに前髪伸びたりしない?

〇〇:無理だわ笑


突如学校に現れたイケメンに女子達は湧き立っていた。


女1:〇〇君に話しかけたいんだけど。

女2:中身もいいからさ、もう釣り合わない気がしちゃうわ。

遥香:(はぁ...。〇〇君体育祭でもっと人気出ちゃうのかなぁ)

女1:かっきー?

遥香:.....えっ?なに?

女2:....かっきー。.....あなたは今恋をしていますね?

遥香:な、な、何言ってんの!?

女1:じゃ、あれ見てどう思う?


女子達の目線の先には他クラスの女子に囲まれている〇〇がいた。


他女1:ねぇ〇〇君、LINE交換しない?

他女2:〇〇君、体育祭終わったら写真撮ろうよ!

〇〇:いや...あはは...考えとくよ笑

他女2:絶対ね!

〜〜

女1:おーい?かっきー?

女2:固まっちゃってるね。

遥香:(〇〇君が、皆んなと仲良くするのは良いことなのに....モヤモヤする)

遥香:...ねぇ、男友達が女子と話してるの見ると、モヤモヤするんだけど、これどういう感情なのかな。

女1.2:あははは笑

遥香:なんで笑ってるの!?

女2:それは好きってことなの!知らなかった笑?

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昼休み

美空:はい〇〇、あーん。

〇〇:自分で食えるって....むぐっ...もぐもぐ

美空:どう?美味しい?

〇〇:僕が作ったやつだろ!

遥香:ねぇ、さく。あれ見てどう思う?

さくら:.......すごくモヤモヤする。

遥香:モヤモヤするのかぁ。(このモヤモヤも好きって事なのかな)

〇〇:ねぇ遥香!


気づけば〇〇は遥香の隣に座っていた。遥香は考え事に耽っていた為気が付かなかった。


遥香:うわぁ!?な、なに!(顔!近い!)

〇〇:呼びかけても全然気づいてくれないから。

遥香:ご、ごめん。で?どうかした?

〇〇:ちょっと聞きたい事あってさ。万人受けする対応教えて欲しくて。

遥香:....話しかけられるの嫌がってなかった?

〇〇:最初はそうだったけど、せっかく皆んな話しかけてくれてるし、嫌われたくないなぁって。

遥香:(なんかやっぱりモヤモヤする)

〇〇:遥香?

遥香:.....教室戻る。


バタンッ


〇〇:えぇ.....じゃあさくら教え・・

さくら:私も戻るー。


バタンッ


〇〇:...僕、なんかしたかな...。

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放課後

飛鳥:じゃこれでHR終わりー。それと委員長は体育祭のタイムテーブル作ってほしいから放課後残ってね。

〜〜

〇〇:禅、今日部活ないよな。

禅:うん。今日はないよ。委員長の仕事あるんだろ。先帰ってるよ。

〇〇:おけ じゃ遥香やろっか。

遥香:....うん。

〜〜

〜〜

教室には遥香と〇〇の二人だけ。昼休みのこともあり、しばらく沈黙が続いた。教室にはペンの音と、紙が擦れる音だけが響いた。


〇〇:.....あの、遥香?

遥香:.....なに?

〇〇:昼休みの事なんだけ・・


ガラガラガラ


他女1:〇〇君いた!

他女2:一緒にカフェ行こ!

〇〇:い、いや、今日はちょっと仕事が・・

遥香:行けば?

〇〇:え?

遥香:いいよ。私がやっておくから。行って来なよ。

他女1:ほらほら、委員長さんもそう言ってくれてるし、行こー。

〇〇:いや、ちょっと、待っ・・


〇〇は手を引っ張られ半ば強引に教室を連れ出された。

〜〜

〜〜

遥香:はぁ、私何やってるんだろ....


教室には遥香1人。先刻までは2人いた。なんとなく気まづくて、でも少し心地よくて。1人でいるはずなのに、2人でいた時よりも酸素が薄く感じた。


遥香:....好き...なのかなぁ。


遥香は〇〇の家に泊まった時の事を思い出していた。


[和:ライバルですね。遥香さん。負けませんよ。

遥香:.......私も....負けないから!]

遥香:あれ、なんで私、あの時負けないからって言ったんだろ。


今まで異性を好きなった事がなかった遥香は、"好き"
という感情がわからなかった。和と言い争った時でた言葉は、咄嗟に出た言葉だった。


ザァーー、ザァーー


急に降り始めた雨は遥香の心の中を表しているようだった。


遥香:あ、傘忘れた。


ゴロゴロ ピシャァ


遥香:ひっ!雷!? あぁもうダメだ。


遥香は机に突っ伏して耳を塞いで、震えていた。誰も来ないとわかっているのに、帰れないでいた。

〜〜

〜〜

それから何分経っただろうか。遥香には何時間にも感じられた。そんな時、不意に肩を叩かれた。


遥香:ひっ!?なに!?

〇〇:遥香。大丈夫?


目の前にはびしょ濡れの〇〇が立っていた。


遥香:な、なんで学校にいるの?

〇〇:雷も鳴ってたし、遥香大丈夫かなって思って。朝も傘持って来てなかったし。

遥香:....あの子達とカフェ行ったんじゃないの?

〇〇:いや、行ったけど適当に嘘ついて来ちゃった。遥香と居た方が楽しかったし、遥香の方が大事。

〇〇:僕も傘忘れちゃってさ、コンビニで買って来たんだけど、コンビニ行くまでは濡れちゃった笑

遥香:...........。

〇〇:遥香?帰ろ?

遥香:(...そっか。私は〇〇君のこういう所に惹かれてたんだ)

〇〇:傘一本しか買えなくて、一緒に入る事になるんだけど、いいかな。

遥香:.....うん!

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遥香:なんか...懐かしいね。

〇〇:確かショッピングモールの帰りだったね。

遥香:あの頃は、まだ友達じゃなかったもんね笑

〇〇:そうだなぁ.......あのさ...昼休みの事なんだけど。

遥香:あぁ....ごめんね、いきなり怒ったりして。

〇〇:いや、僕あんまり人と関わってこなかったから、友達できたのも久しぶりでさ。なんかまずいこと言っちゃったかなって....。


〇〇をこんな気持ちにさせてしまっている事に、遥香は罪悪感を感じていた。


遥香:....正直に言うから、ちゃんと聞いてね。

〇〇:うん。

遥香:〇〇君が昼休みに相談して来た時ね、なんかモヤモヤしてさ。

遥香:〇〇君が沢山友達作るのは良い事だと思うんだけど、女子と話してるのはなんか嫌だなって。

〇〇:.........。

遥香:なんか離れていっちゃう気がして、寂しくて。モヤモヤして、よくわかんなくなって。

〇〇:.....遥香はなんか勘違いしてるね。

遥香:え?

〇〇:僕は嫌われたくないからって相談したんだよ。友達になりたかった訳じゃない。それに、離れる訳ないじゃん。

〇〇:今日もカフェに行ったけど、確かに良い人達だった。だけどずっと学校に居る遥香のこと考えてたよ。

遥香:.....ずるい//ボソッ

〇〇:ほら、家ついたよ。

遥香:....ハグさせて。

〇〇:は、ハグ?なんで?

遥香:いいから!ギュッ


気持ちが溢れ出して、行動に出てしまった。正直もうこの時には好きだったかもしれない。でもこの気持ちはしまっておこう。本当に好きだと分かった時、この気持ちを伝える為に。

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〇〇:ただいまー。

和:おかえりー!

〇〇:すぐご飯にするから待っててな

〜〜

〜〜

和:今日も美味しい!

〇〇:ありがと。

〇〇:なぁ、和に一個聞きたいことあるんだけどさ。

和:なにー?

〇〇:和って良くハグしてくるじゃん。

和:え、まぁそうだけど//

〇〇:どういう気持ちの時、ハグしたくなるの?

和:な、な、なんでそんな事聞くの!?

〇〇:今日帰りに遥香にハグしたいって言われてさ。和と美空もよくしてくるから、なんでそんなにしたいのかなーって。

和:遥香さんが.....この魔性の男め。

〇〇:え?

和:とにかく!もう私と以外しちゃダメ!

〇〇:え、なんで?

和:むぅ...好きだからボソッ

〇〇:なんて?

和:なんでもない! だけど今日は一緒に寝る!

〇〇:えぇー...。

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数日が経ち、体育祭前日。この日は準備日として設営や道具の準備に当てられた。


遥香:〇〇君これあっち持ってって!

〇〇:はいよー。

禅:なんか準備も楽しいな。甲子園負けて楽しいことしてんの気が引ける。

〇〇:次、勝て。僕が考えたメニューやってるんだろうな。

禅:あれ、マジできついんだけど、本当に効果あるんだろうな。

〇〇:まぁ次期わかるよ。

さくら:〇〇君は競技なにでるの?

〇〇:それがわかんないんだよね。休んでたから。遥香わかる?

遥香:〇〇君はね、全校リレー、部活対抗リレー、最強リレー、騎馬戦、玉入れだね。

〇〇:ん?なんか多くない?

遥香:活躍するって言ったじゃん。

〇〇:はい....頑張ります。 さくらは何でるの?

さくら:私はダンスと借り物競争!

〇〇:へぇー。さくらが借り物競争か。

さくら:じゃんけん負けちゃった。

遥香:私もダンスでるよー。

〇〇:2人ともダンス上手いの?

遥香:まぁ見てなって。ね!さくら!

さくら:うん!

〇〇:楽しみにしてるー。


この日は学校全体がなんとなく浮き足立っていた。次の日に楽しい行事が控えているからか、皆んなテンションが上がっていた。

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修也:なぁ、俺ら卒業できんの?

将人:ずっと休んでるし、成績も良くねぇからなぁ。

七華:学校行っても遊び道具いなくてつまんないし、優太いるし。

麻美:あの時は、怖かったけど、なんか腹立って来たな。


七華達は、〇〇にいじめを咎められた日以降学校に行っていなかった。4人でつるみ悪い遊びもするようになっていた。


修也:でも修学旅行は行きてぇなぁ。

将人:京都だっけ?俺も行きてぇ。

??:すいません。ここら辺の高校に通っている方ですか?

七華:え、あ、まぁそうですけど。

??:乃木高校だったりします?

麻美:まぁそうですけど。

??:それは丁度良かった。ちょっとお聞きしたい事がありまして。

将人:そもそも誰すか。

??:これはどうもすいません。紹介が遅れました。私、"天知 正義"と言うものです。


"天知 正義"と名乗る男は名刺を4枚取り出し、一人一人に渡した。


修也:...週刊アマチ.....ってめっちゃ有名な週刊誌じゃないすか。

天知:おぉ!ご存知でしたか。私そこで働いている者なんですがね、ちょっとご協力いただきたいなぁ、なんて思いまして。

麻美:なんか面白そうじゃね。良いですよ。なんか聞きたいことあれば。

天知:ありがとうございます。では、早速。 乃木高校の生徒さんで、秋月〇〇という生徒がいると思うんですが、ご存知ですか?

修也:秋月〇〇? 知らないなぁ。

将人:俺も。

天知:年齢的に高校2年生の代なんですがね。

七華:同い年かぁ。わかんないな。

天知:.....そうですか。ご協力ありがとうございました。なにかわかりましたら、名刺に書いてある電話番号に連絡お願いします。

麻美:はーい。


不穏なものがぬるぬると地面を這いながらゆっくりと近づいてきている。そんな事はまったく予想がついていないまま、〇〇は体育祭の準備をしていた。

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飛鳥:じゃ、明日は体育祭ね。優勝できなかったら飛鳥ちゃんのお仕置きがあるからね!

男1:お仕置きは受けたいが、モテたい。だから優勝します。

男2:まぁ禅と〇〇いるしなぁ。下手こかなきゃ優勝だな。

〇〇:今回は最初から全力で頑張るよ。長らく休んじゃったし。

禅:よーし!甲子園の鬱憤を明日晴らすかぁ。

〇〇:禅と遥香、それにさくら、この後時間あるかな。

さくら:あるよ。

遥香:私もあるよ。

禅:当然ある。

〇〇:ちょっと行きたい所あるから着いて来て。

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ショッピングモール


禅:何買いに来たの?

〇〇:クラス全員の差し入れ。ジュースとアイス。

さくら:....あ!やっぱり球技大会の時のあれ。〇〇君だったんだね。

〇〇:あぁ、そうだよ笑 1人で買ったから重すぎてね。前は3回に分けて買って来たからさ笑

遥香:頼ってくれて嬉しいなぁ。あの〇〇君が...。

〇〇:でも遥香は気づいてたでしょ。前にここで一緒になった時、僕めっちゃジュース持ってたもん。

さくら:...え!?かっきーと〇〇君2人でここ来たの?

遥香:ち、違う違う!たまたま会ったってだけ!

さくら:...ふーん。

〜〜

〜〜

禅:よし。全員分買ったな。〇〇の家に置いていいのか?

〇〇:うん。いいよ。 それとまだ買いたいものがあって。

遥香:なに?

〇〇:ちょっと待ってて。

〜〜

〇〇がその場を離れて数分。〇〇は走って戻って来た。


〇〇:これなんだけど。


取り出したのは四つのリストバンドだった。


〇〇:僕、実は体育祭に出るのも初めてでさ。調べたら仲良い人同士でお揃いのものつけるって載ってて。

〇〇:なんかそういうの良いなぁって思って。もし良かったらなんだけど、付けてくれたらいいなぁって...

遥香、さくら、禅:..........。


3人はしばらく何も言わずに目を見開いていた。


〇〇:......嫌だった?

遥香:....嫌な訳ないじゃん!グスッ

さくら:...うぅ...〇〇ぐんが....自分で...グスッ

禅:〇〇、お前変わったな笑

〇〇:な、なんだよ。なんで泣いてんだよ。

遥香:ううん。なんでもないの。嬉しくて。これ大事にするね!

さくら:私も!明日も付けてく!

禅:こういうのちょっと厨二くせぇけど、〇〇からくれたってのは嬉しいなぁ。

〇〇:皆んな僕の事どんな薄情者だと思ってたんだよ。

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〇〇:ただいまー。

和:おかえりー!っていっぱいいる!

遥香:和ちゃん。お邪魔するね。

さくら:お邪魔しまーす。

〇〇:ちょっと荷物があってね。手伝ってもらってたんだ。

〜〜

〜〜

〇〇:よし!手伝ってくれてありがとう!

禅:全然いいよー。じゃ俺ら帰るわ。

遥香:また明日!

さくら:明日頑張ろうね。

〇〇:おう!

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夕食時


〇〇:はい。これ和にもあげる。

和:ん?リストバンド?

〇〇:うん。遥香達とお揃いにしたんだ。和は家族だけど、和がいなかったら僕はダメになってたかもしれないし。和といる家での時間がとても楽しくて、僕の支えになってるんだ。

和:.......。

〇〇:...気に入らなかったか?

和:うわぁぁぁんグスッ.....〇〇にぃぃ...ありがどう!!

〇〇:和も泣くのかよ!

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出版社


天知:うーん。乃木高にいるってとこまでは掴んでるんだけどなぁ。

後輩:天知さん、ずっとその子追ってますね。

天知:あぁ。ちょっとなぁ、良い記事が書けそうなんだ。

後輩:......秋月〇〇って中学で野球やってました?

天知:おぉ。よく知ってんな。

後輩:そりゃ有名でしたよ。野球好きからしたら。中1でU15に選出されてましたからね。

天知:...そうか。

後輩:もしかして、甲子園とか出てるんじゃないですか?乃木高校今年出てましたよ。

天知:甲子園ね。調べてみるか。

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              To be continued






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