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秘密罪 #21
さくら:やっぱり.....。
そこにあったのは、うさぎの着ぐるみの抜け殻だった。
さくら:...じゃあ好きって言ったの聞こえちゃってたんだ/// どうしよう///
さくら:.......それにしても〇〇君の部屋初めて入ったなぁ...。本がいっぱい。
〇〇の部屋には大きな本棚とベット。それと机。一般的な高校生の部屋だった。
さくら:あ、これ〇〇君がいつも読んでるやつだ。これも前読んでたやつ。 ん?これは?
本の羅列に、一際古く少し大きな本が一つ。本好きなさくらにとって、何の気無しに手に取った。
さくら:これは....日記帳?
その日記帳の表紙には、小学生が書いたような拙い字で題名が書かれていた。
さくら:....「僕が僕である為の日記帳」....これ〇〇君の日記帳だ。
見てはいけないとわかっていつつも、さくらはどうしても気になってページを開いてしまった。
さくら:...最後の記録は...2年前の8月10日....なに....これ....。
最後に記録されたページに書かれているのは年度と日付だけ。残りの空白は全てマジックで黒く塗りつぶされていた。
さくらが最初のページを開こうとした時、
遥香:さくー、具合でも悪いー?
さくら:やばっビクッ
遠くから遥香の心配する声と近づいてくる足音が聞こえる。何を思ったのか、さくらは〇〇の日記帳を服の中に隠してしまった。
さくら:い、今行くよ!
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〇〇:じゃ、明日も頑張れよ。
禅:〇〇とフォール君のおかげだよ。ありがとな。
〇〇:伝えとくよ。あ、あと明日はたぶん人いっぱいくるからな。焼きそばは初めから作って良いぞ。
遥香:わかった。じゃ明日もくるね!
〇〇:来る時はちゃんと連絡してくれよ?
さくら:..........。
〇〇:さくら?大丈夫?疲れてない?
さくら:え!?あぁ、大丈夫だよ!
〇〇:そうか?さくらも立派な看板娘なんだから、体調には気をつけるんだよ。
さくら:....うん。わかった。ありがとう。
〇〇:じゃ、ゆっくり休めよ。じゃあな。
バタンッ
〜〜
〜〜
遥香:で?さく、どう思った?
さくら:...........。
遥香:おーい?さくー?
さくら:....え?あ、なに?
遥香:....体調悪い?トイレ帰ってきてからずっとボーッとしてるよ?
さくら:ううん!大丈夫大丈夫!
遥香:...そう。で、さくはどう思った?フォール君は〇〇君だと思う?
禅:は?何言ってんの。フォール君が〇〇なわけないだろ。〇〇があんなんやってたら笑うわ笑
さくら:わ、私も〇〇君じゃないと思うな.....。
遥香:えー嘘ー。絶対〇〇君だと思ったんだけどなぁ。声がすっごい似てた。
禅:気のせいだって。中身はファンタジーでいいの。夢の国行ったことないのか?
遥香:むぅ.....まぁ、さくも違うって言ってたし、違うのかぁ。
さくら:....私こっちだから、また明日。
遥香:あ、またね。明日も頑張ろー。
禅:じゃあなー。
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和:〇〇ただいまー。お土産買ってきたよ!
〇〇:おー、ありがとう。今日は夕飯これでいいかな。
和:足りる?
〇〇:遥香達も来たんだよ。結構食べたから。
〜〜
夕飯を食べ終え、風呂に入り、〇〇はリビングで和から文化祭での出来事を聞かされていた。
和:でね!遥香さんもさくらさんもめっちゃ可愛かったんだ!
〇〇:へー、楽しそうだなー。でも和も可愛・・ゴホゴホッ
和:え?今なんて?可愛いって言った!?
〇〇:い、いや、遥香達から和が可愛かったって聞いたから...。
和:えー!嬉しいな// 今日私頑張ったんだよ?
〇〇:おー、よく頑張ったな。
和:....むぅ....違う!
〇〇:違う?
和:...こういう時は....頭、撫でるの//
〇〇:えぇー?
和は潤んだ目で上目遣いし、頭を突き出していた。
〇〇:....もう、じゃあ、ほらこっちおいで?
和:やった!
〇〇:よく頑張ったなナデナデ
和:えへへぇ// 溶けちゃうよぉ//
〇〇:わぁ!ちょっと和!
和はたまらず〇〇に抱きついた。
和:もっと撫でてよ// 今日〇〇がいなくて寂しかったんだから罰です!
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〇〇:罰って...罰になってないんだけど//
〜〜
〇〇:もー、また一緒に寝るの?
和:これも罰だからね!ほらもっとこっち!ギュッ
〇〇:もう抱きついてるじゃん...まぁいいや、ほら明日も文化祭なんだから早く寝な?
和:.....明日も来ないの?
〇〇:....明日も行かないかな。ほら頭撫でてやるから、寝よう。
和:...うん。〇〇、おやすみ。
〇〇:うん。おやすみ。
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PM11:00 遠藤宅
さくら:もう寝ようかな...。
さくらは普段、一通りやる事を済ませ、寝る前には必ず読書をしている。だがこの日はどうしても文章が頭に入ってこなかった。理由は明らかだった。
さくら:うーー....見ないと気になって眠れない....。
さくら:少しだけ....少しだけ見よう。
さくらは自分のリュックから〇〇の日記帳を取り出し、最初のページを開いた。
「僕が僕である為の日記帳」
4月9日 今日から毎日日記をつけたいと思う。今日から中学生になった事だし、僕に将来何かあった時の為に記しておきたい。将来これを読んでいる時は父と仲良くできているだろうか。いや仲良い家族を演じていられると言った方が正しいか。まぁ1日目からそんなに書いても辛いだろうし、今日はここら辺で。
4月10日 今日から早速部活に参加。まだ入部届を配られていないのに参加させてもらえるとは良かった。野球をしている時だけが、全てを忘れられる。これも父さんの反対をどうにか押し切って野球をさせてくれた母さんのおかげだ。感謝しなきゃな。今日はここら辺で。
日記帳には、毎日毎日律儀に日記が記されていた。〇〇の中学一年生から三年生の8月10日までの記録。
さくら:あはは笑 やっぱり〇〇君真面目だな笑
〜〜
さくら:へぇー、そんな事あったんだ笑 楽しそう。
〜〜
さくら:また野球の事....。ゲームとか漫画とか読まなかったのかな。
〜〜
さくら:あ!美空ちゃん出てきた笑 なんか予想通りの感想だなぁ笑
〜〜
気づけば、日記に夢中になっていた。〇〇の過去がすべて記してあった。さくらが知らなかった事や、〇〇がどんな人であったかがどんどん知れた。最初は楽しく、好奇心で見ていたが、それは次第に変わっていった。
〜〜
さくら:..えっ!?.....あぁ....そうなんだ...。
〜〜
さくら:....そんな....こんな事って.....。
〜〜
さくら:...グスッ...うっ...グスッ...うぅ....。
〜〜
空が明るくなる頃、さくらの顔はもう涙でぐしゃぐしゃだった。
さくら:うぅ...グスッ...あぁ、もうこんな時間だ。準備しないと。
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和:〇〇ー、おはよ。
〇〇:おはよう。ほら朝ご飯出来てるよ。
和:食べりゅ。
〜〜
〇〇:じゃあ、いってらっしゃい。楽しんでくるんだよ。
和:うん!またお土産買ってくるから!行ってきまーす!
バタンッ
〇〇:よし。僕も準備しないと!
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遥香:禅ー。おはよー。
禅:おはー。
遥香:今日も〇〇くん来ないのかな。
禅:昨日天知来たんだろ?じゃあ、来ないんじゃないか?
遥香:だよね....。
禅:まぁ気を落とさずに行こうぜ。別に文化祭一緒に回れなくたって結ばれる時は結ばれるんだし。
遥香:そんなんじゃないって!
〜〜
〜〜
学校
遥香:あ、さくおはよー。
さくら:おはよ。
遥香:ちょっとさく!目すごい腫れてるよ!クマもすごいし!
さくら:え?あ、あぁ....昨日ちょっと映画見ちゃって、それで泣いちゃってさ。
遥香:もーー、何やってんの。文化祭で倒れたら大変だよ?
さくら:大丈夫だよ。心配しないで?
遥香:....ならいいけど。
飛鳥:はい、皆んな席についてー。
一同は席に着いた。
飛鳥:それでは登場していただきましょう。フォール君です!
ガラガラガラッ
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男1:おぉ!今日も頼むぜ!フォール君!
女1:フォール君可愛いーーー!!
さくら:.................。
飛鳥:じゃ2日目について放送あるから座っててねー。
〜〜
生徒会長:皆さーん。おはよう!今日は文化祭最終日だよー!昨日テレビが来た影響で、お客様がたくさんくることが予想されるから、皆んな頑張って!じゃ最終日も盛り上がっていきましょー!
男1:よーし!昨日より稼ぐぞー!
禅:だな。ん?フォール君がなんか書いてる。
フォ:"〇〇の予想だと、今日のお昼を過ぎたあたりで焼きそばの在庫が無くなる。だから焼きそばは無くなり次第終了でいい。"
男1:え?途中で買い出し行けばいいんじゃないの?
フォ:"近くのショッピングモールは高いからダメ。だから焼きそばがなくなったらわたあめのみ売ろう"
禅:稼ぎ少なくならないのか?
フォ:"秘策があるから大丈夫。皆んな午後はゆっくり休めるよ"
一同:??
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禅:いらっしゃいませー!焼きそばどうぞー!
遥香:焼きそばに、わたあめもどうぞー!
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さくら:早く買わないと売り切れちゃうよー。
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他校男1:うわ、あの子達めっちゃ可愛いな//
他校男2:あぁ、可愛すぎるな。焼きそば買って行こう。
幼女:あ!昨日テレビにでてたうさぎさんだ!
幼男:そうだね!可愛い!
学校側の予想通り、近年例を見ないほど文化祭は盛況していた。
〜〜
〜〜
女1:今何時ー?
男1:もう13時回った!在庫ある?
男2:もう少しで終わる!
禅:よーし。完売させて休憩するぞー。あれ?フォール君は?
男1:そういや....ちょっと前からいないな。
天知:いやー、焼きそば大盛況だね禅君。
禅:ん?あぁ、天知さんか。おかげさまで。
天知:僕にも一つ。それはそうと秋月君は今日も見当たらないね。
禅:毎度あり、〇〇は今日も休みっすよ。天知さんも暇っすね。
天知:ははっ笑 言ってくれるなよ。秋月君がいないなら今日も帰ろうかな。 ん?
男1:あれ?何これ。
外にいるお客さん、生徒が皆んな空を見上げていた。パラパラと何枚ものチラシが空から降ってきたからだ。
天知:何だこれは。"文化祭一大イベント。今から文化祭が終わるまでにうさぎのフォール君を捕まえろ!見事捕まえた人には賞金10万円贈呈!参加料は2年1組に500円払ってね!" ははっ笑、えげつない商売するなぁ笑
あたりはザワついていた。
「いや嘘だろ」「高校生の文化祭で10万円はねぇよな」「誰かのいたづらか?」 「おい!屋上見てみろ!」
誰かはわからないが、その呼びかけで皆んなは一斉に屋上を見上げた。
男1:あれ!?屋上にいるのフォール君じゃん!
屋上から下を見下ろしているのはフォール君。大きな画用紙に黒のマジックでこう書いていた。
"かかってこい"
そう書いた紙を下に落とすと、フォール君はポケットから10万円を出し、札束で顔を仰いでいた。
それを皮切りに下にいた人々は一斉に2年1組に集まっていた。
他クラス男1:これ!500円!絶対捕まえる!
他クラス男2:俺も俺も!500円!早く行こうぜ!
禅:うわ、めっちゃ人来たよ笑 秘策ってこれか笑
男1:フォール君着ぐるみで逃げれんのか?あと2時間あるぞ。
天知:(フォール君.....フォール君ねぇ笑)
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1時間後
他クラス男1:くそっ!どうなってる!
他クラス男2:現れたと思ったらすぐ消えやがる!
他クラス男1:しらみつぶしに探すぞ!
〜〜
幼女:うさぎしゃん、どこかな〜。
幼男:あ!あれうさぎさんじゃない?
フォール君は小さな男の子と女の子に近づいていった。
幼男:よーし!捕まえるよー!あれ?
幼女:アレ?うさぎしゃん、お菓子持ってる?
フォ:"君たちにあげるよ"
幼男:ほんとに!ありがとー!
幼女:ありがとー!うさぎしゃん!
フォール君はお菓子を渡した。
フォ:"皆んなにうさぎは一階にいるって言ってくれるかな"
幼女:わかった!
フォ:"ありがとう!"
〜〜
〜〜
他クラス男1:全然いねぇな。2階にはいないのかな。
幼女:うさぎしゃんは一階にいるよ!
他クラス男2:ほんとに!?
幼男:うん!一階に行くのを見たよ!
他クラス男1:でかした!
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フォ:ふぅ....しばらく3階にいれば大丈夫かな。あと15分か。さすがに疲れたな。
カツーン カツーン
一歩一歩階段を上がる音が聞こえる。
フォ:やばっ!どっか隠れないと!
天知:お!フォール君みーっけ。
フォ:(あ、天知....)
一気に距離を詰めて、天知はフォール君を捕まえた。
フォ:くっ!くそっ!
天知:ははっ笑 喋っちゃダメだろ秋月君。
フォ:なんで...わかった...。
天知:フォールって秋だろ?もうちょっと捩らないとな。
フォ:くそっ...そんなに10万円欲しいのかよ...。
天知:あぁ、僕参加料払ってないからな。これは面白そうだったから捕まえただけさ。ただちょっと話を聞かせてもらえるかな。
フォ:....なんだよ。
一拍置いて、天知はいつもと違う、覚悟した表情で〇〇に質問をした。
天知:.......君は父親を憎んでいるか?
フォ:....なんだその質問。憎んでるに決まってるだろ....。
天知:....そうか。じゃあ僕は帰るよ。またどこかで。
天知:あぁ、あとこれ楽しませてくれたお礼だよ。
そう言って天知はポケットから何かを取り出して、フォール君のポケットに突っ込んだ後に、天知は踵を返し、帰っていった。
フォ:なんだあいつ.....ぁあ、着ぐるみで走ったから急に...疲れが....バタッ
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生徒会長:文化祭終了!! 全日程が終わったよ!皆んな教室に戻ろー!
他クラス男1:くそっ!捕まえられなかった!
学校のあちこちで落胆の声が上がった。
禅:おいおい、とんでもない量の500円玉だな。
〜〜
〜〜
飛鳥:今日の集計が出るから皆んな聞いててねー。私の修学旅行の部屋もグレードも決まるからドキドキしてきた。
男1:がめついなぁ。先生。
生徒会長:はーい!皆んなお待ちかねの売り上げ発表!! もう簡潔に一位を発表しちゃうよー!
禅:緊張してきた....。
生徒会長:売り上げ一位は〜............2年1組!
男1:よし!
生徒会長:売り上げ金は〜......なんと!38万円!2日合わせて58万円だね!よく頑張りました!
飛鳥:58万円....?
男1:ちょっと待てって....58万? 禅の旅費の8万を引いて、50万...。
遥香:40人で割って1人12500円?
飛鳥:40人単位で回るなら、旅館でもいいね。4人一部屋の旅館で+12500円の予算はかなり良い所泊まれるよ。
一同:やったぁ!!!!
さくら:すごーい!
禅:ははっ笑 すっげぇ笑 文化祭で58万円稼ぐなんて聞いたことねぇよ笑
男2:フォール君にも言わないと...って先生またフォール君帰ったんですか?
飛鳥:いや今日は帰るとかは聞いてないよ。
男2:じゃあどこか行ったのかな。
さくら:.........先生。トイレ行ってきます。
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〇〇:....うぁ.....うぅん....ん?
養護師:あ、起きた? 〇〇君扮するフォール君は倒れてたんだよー。私に見つかってなきゃ、正体バレてたね。
〇〇:あぁ..すんません。
〇〇は万が一の時の為に、養護師には事情を話していた。
養護師:なにもずっと隠しておくことなかったのに。
〇〇:記者は嘘を見抜きます。皆んなに僕は休みって思わせる必要があったんですよ。
養護師:ふーん。
ガラガラガラッ
養護師、〇〇:あっ!?
さくら:やっぱり...。
扉を開けた先に立っていたのはさくらだった。
養護師:私は邪魔だね...。じゃごゆっくりー。
ガラガラガラッ
〇〇:ちょ、先生.....や、やぁさくら。僕はさっき来たとこでね?
さくら:ベッドの横にフォール君の抜け殻置いて、もう誤魔化せないよ。
〇〇:.......いつから気づいてた?
さくら:....〇〇君が声出しちゃった時から。
〇〇:あー..笑 しくじったなぁ笑
さくらは〇〇が寝ているベッドに座り話し始めた。
さくら:....私が好きって言ったのも聞こえてたよね。
〇〇:....うん。
さくら:...なんか恥ずかしいなぁ//
〇〇:僕をからかう為に言ったやつ?
さくら:、、、、ううん。ほんとの事。私は〇〇君の事が好き。
〇〇:........。
さくら:優しくて、頼り甲斐があって、でも不器用なところもあって、そこも含めて好き。
〇〇:....ありがとう。
さくら:...今答えは欲しくない。けど私は〇〇君を幸せにしたい。君の過去も含めて全部塗り替えるって決めたの。
さくらはそう言って〇〇の腕をギュッと掴んでいた。
さくら:....捕まえた。
〇〇:え?
さくら:...フォール君捕まえた。
〇〇:....い、いや文化祭終わってるよ?
さくら:〇〇君は参加してないからまだ始まっても、終わってもないよ。
〇〇:ま、まぁそうだけど...。そんなに10万円欲しかった?
さくら:10万円はいらない。....だけど、借り人競争の約束覚えてる?
〇〇:........デート行くってやつ?
さくら:うん。デート行きたい。すぐ行きたい。明日、明後日の土日に行きたい。明日は借り人競争の分。明後日は今捕まえた分....。
〇〇:そ、そんな急に...。
さくら:ダメ?
潤んだ目で見てくる。〇〇はこの目に弱い。
〇〇:わ、わかったよ// 明日明後日行こう//
さくら:やったぁ!嬉しい!!ギュッ
〇〇:ちょっと!ハグは恥ずかしいって///
夕暮れ時、鮮やかなオレンジの光は2人を優しく包み込んでいた。
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To be continued
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