秘密罪 #2
〇〇:ただいまー。あれ和さん帰ってきてる...
玄関に和の靴が揃えてあった。
和:〇〇兄!おかえり!
〇〇:ただいま...って敬語じゃなくなってる...
和:せっかく兄妹になったんだし、ダメ..かな//
〇〇:可愛いボソッ
和:えっ!今なんて言った!?
〇〇:いや何も。敬語だけど和さんが外したいなら、外していいですよ。
和:.......〇〇兄も外して?兄妹なんだし...
〇〇:それは、ちょっと..まぁ頑張ってみま・・
和:ん!敬語になってる!
〇〇:はぁ、頑張るよ。和。
和:えへへ//嬉しい!今日は和が夕ご飯作るよ!
和のペースに完全に飲まれた。それに加えて可愛すぎるあまり、つい口に出してしまった。
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〇〇:これ和が作ったの!?
和:そう!練習したんだぁ!でもちょっと作りすぎちゃったかな笑
テーブルには、お味噌汁、ご飯、サラダ、大量のエビフライが並んでいた。
〇〇:お腹空いてたから大丈夫だよ。いただきます!
〇〇:美味しい!僕より全然上手いじゃん!
和:そんな事ないよ!〇〇兄が作ってくれたお弁当美味しかった// 明日は私が作るね!
そんな会話をしながら食事をした。話す事も少なくなり、おのずと学校の話になった。
〇〇:友達はできた?
和:うん!中学からの友達もいっぱいいたし。〇〇兄は?友達できた?
〇〇:友達...はできてないかな。(作る気もないけど)
和:ふーん....じゃあ私と一緒に昼ご飯食べよ!学校に知り合いいっぱいいるから教えてあ・・
〇〇:それはダメだよ、和。学校では僕と他人のふりをしてって言ったでしょ。
和の話を遮り、〇〇は語気を強めて言った。
和は〇〇の過去を多少知っていた。
和:...ごめん。でも、〇〇の事はまだ全然知らないし過去に何があったか少ししか知らないけど...。〇〇兄が悪い訳じゃないじゃん!
〇〇:それでも...ダメなんだよ!いずれバレたら、和にも迷惑がかかるんだよ。
和:でも....〇〇は...悪くないじゃん。
〇〇:(僕の..僕のせいなんだよ。和)
そこからは2人共無言だった。何か言葉を発しようとするも、何も出てこないまま、食事を終えた。
〇〇:ごちそうさま。洗い物は僕がやっておくから。じゃあ、おやすみ。
和............。
バタンッ
〇〇は足早に自分の部屋に戻った。部屋に戻り自分の未熟をただただ悔いていた。
〇〇:和に悪い事しちゃったな..。明日ちゃんと謝ろ。
風呂に入り、その日は転校初日の気疲れもあり、泥のように眠った。
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AM8:00
〇〇は登校中、物思いにふけっていた。
〇〇:結局、朝も和と喋れなかったな。先に家出て行ったし。お弁当は用意してくれたから、感想ついでに話してみようかな..。
ブツブツと呟きながら登校していた為、遠くから自分を呼ぶ声に気づかなかった。
禅:あれ。あいつ転校生だっけ。おーーーい!転校生ーー!
禅:全然気づかねぇな笑。肩叩いたろ。
禅は走り、〇〇に追いついて肩を叩いた。
禅:おはよう、転校生。
〇〇:あぁ..おはよう。君は確か..小川君だっけ。
禅:そう!小川禅。名前覚えてんだな。お前は.......えーっと..
〇〇:〇〇だよ。井上〇〇。
禅:〇〇ね。覚えた。どうだ?学校慣れたか?
〇〇:まだ1日しか行ってないから。慣れるわけ。
禅:じゃあ俺が友達になってやろう。
〇〇:断る。
禅:それを断る。今から強制的に友達です。
〇〇:(なんだこいつ)
〇〇は禅を振り払おうにも、禅はずっと着いてきた。最終的には、教室に入るまで、ずっと話しかけてきた。それに〇〇は禅に少し見覚えがあった。
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飛鳥:はい皆んな、おはよー。今日の連絡は特になし。でも体育で今日からスポーツテストあるらしいぞ。頑張れ。
その一言でクラスの雰囲気が変わった。
男1:うっしゃあ!ぜってぇ良い成績残したる。
男2:ついにこの日がやってきた...。
男子達が一同に騒ぎ立てている。
〇〇:(なんでこんなにこいつら、騒いでんだ?)
禅:なぁ〇〇。なんでこんなにこいつら、騒いでんだって思ってるだろ。
〇〇:いや...まぁうん。
禅:この学校はスポーツテストで体育祭の種目とか決めるからな。あと皆んなモテたい。そして上位数名は開示される。
〇〇:プライバシーとかないのか?この学校。
禅:楽しいから良いじゃん。てかペア組もうぜ。
〇〇:いいよ。(断っても組むペアいないからな)
禅:じゃ決まりで。
〇〇は禅の不思議な雰囲気に呑まれ普通に話すようになっていた。その姿を遥香は隣で見ていた。
遥香:(禅すごいな。〇〇君、私とは昨日全然話してくれなかったのに)
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体育教師:よーし。じゃあスポーツテスト始めるぞー。ペア組んで順番にやってけ。
男1:じゃあ皆んなで授業終わりに結果見せ合おうぜ。
男2:勝負だな!
男3:ズルすんなよお前ら。ズルしてモテてもバレるからな。
男子達は散らばり、ペアごとに計測を行った。
〇〇:(あんま目立ちたくないな。つって低すぎても目立つしな)
禅:うしっ。じゃあ俺からやるから計測頼むわ。
〇〇:わかった。(そうか。こいつとまったく同じ記録だそ。さっきの男子達の会話にも入ってなかったし、あんま成績高くないだろ)
〇〇禅ペアは順調にテストをこなし、〇〇は全て禅と同じ記録を出した。最終種目はシャトルランだった。
禅:ぐへぇーー、疲れた。130回行ったし。上出来かな。
〇〇:じゃ次俺やってくる。
〇〇が走り出し、音楽に乗せて、段々その間隔が短くなるにつれ、〇〇に視線が集まった。
男1:あれ?あの転校生今何回?
男2:次で...130回だな。禅と一緒だ。しかも息上がってなくないか?
〇〇は丁度130回で走り終え、禅の元へ向かった。
禅:これで全部終わりか。てかほんとに俺と全部一緒だな記録。
〇〇:偶然だよ。偶然。
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体育が終わり昼休み。〇〇は弁当を持って足早に屋上に向かった。
〇〇:よし。誰もいないな。今日は和が作ってくれたんだっけ。
昨日の夕ご飯が美味しかった為、期待して弁当を開けた。
〇〇:えーっと、おかずは....なにこれ。おはぎ?
弁当にはパンパンにおはぎが詰まっていた。
〇〇:嘘じゃん。昼ご飯おはぎかぁ。
遠藤:面白いお弁当だね。
後ろに、さくらが立っていた。
〇〇:あぁ、遠藤さんか。まぁ今日のお弁当は、ちょっと特殊かな笑。
遠藤:自分で作ってきたの?それか妹さん?
〇〇:え?なんで?
遠藤:さっき1年生の教室の前通ったら、おっきな声で、「今日のお昼は、なぎおはぎ!」って聞こえたから。そしたら君もおはぎ持ってるし。
〇〇:いや...妹はいないよ。僕が作ってきたの。
遠藤:ふーん。1個ちょうだい。
〇〇:いいよ。なんだったら全部食べる?
遠藤:君は食べなくて良いの?
〇〇:僕、あんこ嫌いなんだ。
遠藤:じゃなんで入れてきたの?
〇〇:....まぁ1個あげる。あとは僕が食べるよ。
さくらと〇〇は互いに読書好きだった。好きな本やジャンルについて話し、盛り上がった。
遠藤:今度おすすめの本教えてよ。
〇〇:おっけ。あ、てかこの街に本屋ある?場所教えて欲しいんだけど。
遠藤:大きなショッピングモールがあって、その中に入ってるよ。
〇〇:そうなんだ。ありがとう。今度行ってみる。
キンコンカンコーン
〇〇:予鈴だ。教室戻ろ。
遠藤:....私ちょっとサボるね。
〇〇:そうか。じゃ戻るわ。
午後の授業にさくらは出なかった。加えて、屋上以外でさくらは〇〇と話す事はなかった。
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屋上から教室に戻り、扉を開けると、クラス中の視線が〇〇に集まった。
男1:あ!帰ってきた!どこ行ってたんだよ転校生。
男2:んなことより、これ!スゲーじゃんお前!
机の上には、スポーツテストの記入表がコピーされた物が置いてあった。昼休み中に各々に配られたらしい。
〇〇:これが?どうかしたの?
男3:いや、学年1位だってこの成績。てか校内で1位じゃね。
〇〇:は?だって僕、禅と同じ記録出したはずじゃ..
男2:禅はこの学校で1番運動神経いいんだよ。だから同じ記録だったお前は校内1位なの。
〇〇:いや、そんなことある訳ない。禅は成績争いに加わってなかったじゃん。
男1:誰も勝てないからな。皆んな2位争いしてんの。だからまじすごいよお前。名前〇〇だっけ。
〇〇:あぁうん。
男2:禅と〇〇いりゃあ体育祭も球技大会も絶対優勝だな!
男1:それじゃ俺らモテねぇじゃん。
〇〇:(先に言っとけよ。あいつ)
そんな会話をしていると、扉から禅が入って来た。
禅:お!見た?〇〇の記録。ちなみにまだ余裕あったぞ〇〇は。
〇〇:余計な事言うなよ。
〇〇:(これはまじでミスったな。どうしよ)
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放課後
〇〇は迫り来る男子達から逃げていた。
男1:待てぇぇい!〇〇!お前はバスケ部に入るべきだ!
男2:いや!〇〇はサッカー部だろ!
男3:馬鹿野郎が!〇〇は陸上部に入るって決まってんだよおぉぉぉ!
複数の運動部男子が入部届を持って〇〇を追いかけ回していた。
〇〇:くそっしつこいな。どっか逃げれる場所...あそこだ!
〇〇は一段スピードをあげ、男子達を巻いて、階段を駆け上った。
〇〇:屋上まで来れば大丈夫だろ。はぁ、部活とかする気ないんだけどな。
遥香:あっ。
〇〇:えっ?
〇〇が前を向くと、暗い表情で目を腫らした遥香がいた。
〇〇:あのー...大丈夫?
遥香:ごめんごめん!ちょっと目にゴミが入っちゃってね...。
〇〇:あ、そう。(嘘だな)
〇〇は遥香が何か抱えている事に気づいた。だが、2日やそこらの関係で踏み込むほど、〇〇はおせっかいではなかった。
トントントンッ 階段を登ってくる音が聞こえた。きっと追ってきた男子だろうと予想がついた。
〇〇:遥香さん!こっち!
遥香:えっ!?
〇〇は遥香さんの顔を男子達に見せる訳にはいかないと感じた。直感的にそう思った瞬間、〇〇は遥香の手を取り、屋上にある防災倉庫と書かれているコンテナに入った。
男1:ここにもいないか?
男2:さすがに立入禁止の屋上には来ないんじゃないかな。
足音が近づいてくる様子はあったが、コンテナに入ってくる事はなかった。
〇〇:ふぅ...ここまで追ってくるか。ごめん遥香さん今僕追われて・・
ギュッ
〇〇:えーっと、、遥香さん?
遥香:....もう少しだけ、このままでいさせて。
遥香は〇〇の背中に頭をつけ抱きしめていた。そして、泣いていた。
〇〇は何も言わず、遥香からの言葉を待っていた。それから1分ほど経っただろうか。その1分は〇〇には、何時間にも感じるほど長かった。
遥香:グスッごめん。落ち着いた。
遥香は〇〇からゆっくりと手を離した。
〇〇:何があったかは分からないけど.....ちゃんと誰かに相談するんだよ。君にはいるはずだから。友達が。
遥香:...........
〇〇:じゃあ、また明日。
優しい人だったら、人としてカッコいい人だったら、僕で良ければ相談に乗るなどの台詞が出てくるのだろう。だが〇〇は自分にはその権利が無い。そう感じていた。
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〇〇:ただいまー。。あぁそうだった。
〇〇は半ば放心状態で帰ってきた為、和と仲違いしていた事をすっかり忘れていた。
〇〇:このままだと生活しずらいしな。謝ろう。
コンコンッ
〇〇:和。少し話がしたい。出てきてくれる?
ガチャ
少し間が空いて和が出てきた。
和:.......
〇〇:その、昨日の事なんだけど
和:ごめんなさい!
〇〇:えっ!?なんで和が謝るの。
和:私ほんとに悪い事したと思ってて。何も知らないのに。それで、何も言わずに家も出ちゃったし。。
〇〇:謝るのは僕の方だよ。和は善意で言ってくれているのに。勝手に塞ぎ込んでたんだ。。今はまだ言えないけど決心して、けじめをつけられたら必ず言うから。待ってて欲しいな。
和:....わかった。待ってる。それまでは学校では関わらないようにする。
〇〇:その事なんだけど、屋上でだったらいいよ。その代わり昼休み限定。あと1人で来てね。
和:いいの!?嬉しい!
〇〇:友達も大事にするんだよ?じゃあ改めて仲直りだね。
〇〇は右手を差し出して握手を求めた。
和:......グ....て...ほしい。
〇〇:え?なんて?
和:だから!ハグして欲しい!
〇〇:えーっと、それは....
和:ダメ?
潤んだ目で和は上目遣いをしてくる。そんな事されたら、断れる訳がなかった。
〇〇:今日だけね。
和:やったぁ!ギュッ
〇〇:(1日で二回もハグされるとはな)
和:えへへ//〇〇兄いい匂いする//
(そういや〇〇兄の顔前髪で隠れててちゃんと見た
事ないかも)
和:えいっ!
〇〇:うわっ!
和は少し体を離し、〇〇の前髪をめくって顔を見つめた。
和:.............
〇〇:急にどうしたの和。どうかした?
和:ちょっと部屋戻る......
バタンッ
〇〇:僕なんかしちゃったかな。顔赤かったし、具合悪いのかな。
その頃、和は部屋で自分のベッドに顔を埋めて、顔の火照りを抑えようと必死だった。
和:(か、か、カッコいい!〇〇兄ってあんなにイケメンだったんだ//どうしよ、もうまともに顔見れないよぉ)
その後の夕飯でも和は〇〇の顔をまともに見る事は出来なかった。あまりに不自然だった和は、〇〇に心配され、さらに恥ずかしくなってしまった。
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それから、一週間が経った。新しいクラスも皆んな慣れて、クラスにも活気が出てきた。〇〇は無難に過ごし、昼休みには、屋上に行き時々来る和とさくらと一緒に過ごす。そんな生活を送っていた。
遠藤:でも良かったの?妹さんの事私に教えて。隠してたじゃん。
〇〇:うん。さくらなら大丈夫。誰にも言わなそうだし。
〇〇は、変に詮索しない。踏み込んでこない。一定の距離を持って接してくれるさくらに信用を置いていた。
和:私もさくらさんと仲良くなれて嬉しいです!
遠藤:〇〇君の妹とは思えないね笑。それに可愛い。
和:可愛い!?//恥ずかしいです//それにさくらさんの方が可愛いです!
遠藤:ふふっ笑。ありがとう。和ちゃん。
〇〇:(平和だな)
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昼休み終了5分前。〇〇が教室に戻ろうとすると、教室前に人だかりができていた。
〇〇:(嫌な予感するなぁ)
〇〇の予感は的中。教室前にはスポーツテストの結果が貼り出されていた。
女1:やっぱり1位は禅君だよねー。 ん?1位もう1人いるじゃん。
女2:井上〇〇って...あの転校生!?
あまりに大きな声だった。そのせいで他のクラスからも人が集まっていた。
他生徒1:すっげぇ。禅とまったく一緒の記録じゃん。
他生徒2:部活入ってんのかな。
他生徒3:どんな奴か見てみたいな。
そんな会話を聞いて、どこかに身を隠そうと思った〇〇は、踵を返そうとした瞬間、ドンッと後ろに居た何かにぶつかった。
禅:よぉー〇〇。お前昼どこ行ってたんだよ。探したぞ。
ザワザワ 今禅君、〇〇って言った? じゃああの子が〇〇君?
〇〇:(これは...まずいぞ)
周りがザワザワとし始め、何人かの運動部男子がポケットから入部届を出し始めた瞬間、
キンコンカンコーン
他生徒:やばっ、授業始まる!
タイミングよく予鈴がなって〇〇は窮地を逃れた。
〇〇:禅。余計な事すんな。
禅:いいじゃーん。皆んなとも仲良くなれって。
〇〇:お前とも仲良いつもりはないけどな。
禅:中々に辛辣だな。こうなったら意地でも仲良くなってやるわ。
〇〇:そもそもなんでこの学校の奴らは入部届を常備してんだよ。
午後の授業は、また放課後面倒くさい事が起こると感じ、まったく耳に入ってこなかった。
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放課後
飛鳥:委員長ちょっと来てー。
〇〇:なんですか。早く帰りたいんですが。
教室の外には、入部届を持った男達がひしめき合っていた。
飛鳥:ちょっと先の話なんだけどね。球技大会があるのよ。スポーツテストの結果出たし、種目の割り振りして欲しいなーって。
〇〇:希望制じゃないんですか。
飛鳥:もちろん最後は希望だけど、毎年時間かかるから、あらかじめ割り振ってるの。詳しい事は賀喜に聞きながらやってね。
遥香:任せてください!やろう!〇〇君。
〇〇:あぁうん。
教室の外を見ると、部活の時間が始まったのか、男子達はいなくなっていた。
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遥香:じゃやろうか。まずはスポーツテストの結果見ないと。
〇〇:まだ見てないの?
遥香:うん。昼休みちょっと忙しくて。えーっと、1位は、まぁ禅だよね。 あれ?
〇〇:(めんどくさいぞこれは)
遥香:〇〇君1位じゃん!すごいすごい!禅とまったく一緒!
〇〇:偶然だよ偶然。
遥香:偶然な訳ないじゃん笑。禅は去年甲子園でピッチャーやってベスト8まで行ってるんだよ。
〇〇:あぁ禅が野球やってるのは屋上でよく見・・
遥香は、屋上という言葉を聞いて顔を真っ赤にしていた。
〇〇:あ、、ごめん。
遥香:いや、あ、その恥ずかしくて//あの時はごめんね?
〇〇:びっくりしたけど、気にしてないから大丈夫。
〇〇は遥香の事が苦手だった。遥香を見ていると心の奥が苦しく、所々に既視感を感じていた。
遥香:よく屋上に行くの?
〇〇:まぁ時々ね。友達いないから。
遥香:友達...か。
遥香の表情が暗くなったのがわかった。目には涙が溜まっていた。〇〇は困惑するも何も言えないでいた。
遥香:あのね。今から変な質問するんだけど。引かないでね?
〇〇:うん。
遥香:〇〇君ってさ
『人を殺した事ってある?』
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To be continued
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