秘密罪 #16
遥香:.....どうしようかな。
屋上へと歩く道。辺りは人はおらず、皆んな昇降口あたりで写真やら騒いでいる声が聞こえる。遥香の足取りは重く、内情は訳がわからない状況だった。
遥香:彼はとても良い人だし、断る理由もないけど.....
自分が〇〇にどんな感情を抱いているかは分かっていない。だが、間違いなく、特別な感情を抱いているのは確かだった。
遥香:....もう着いちゃったな。
ガチャ
遥香:ごめん。お待たせ。
他クラス男:全然待ってないよ!来てくれてありがとう!
遥香:うん。
他クラス男:....じゃあ...あ、改めてになっちゃうんだけどさ。
遥香:.......うん。
他クラス男:ずっと前から好きでした。付き合ってください!
遥香:.....よろし・・
遥香は告白を受け入れようした。彼の事を知らないわけではなかったし、悪い所もない。むしろ誠実で良い人だった。だが承諾の文言を言おうとした時、脳が一瞬ストップした。その後、記憶が滝のように流れ込んできた。
〇〇の顔、仕草、ショッピングモールで会った日、球技大会の日、夏祭りに一緒に行った日、さくらと〇〇がキスをしているのを見た時、そして今日の〇〇。〇〇の事が、激流のように雪崩れ込んできた。
遥香:......ごめんなさい。
他クラス男:....そっか。理由聞かせてもらってもいいかな。
遥香:....君じゃない人の事が頭に浮かんだ。本当にごめんなさい。好きな人とかじゃないんだけどね。
遥香は正直に話すことにした。彼に悪いと思ったから。
他クラス男:....ぷっ笑....あはは笑 話してくれてありがとう、遥香さん。
遥香:どうして...笑ってるの?
他クラス男:いや勝てないなぁと思って笑 遥香さんはきっと、その頭に浮かんだ人の事が好きなんだよ。
遥香:..........。
他クラス男:じゃ僕は行くね。これからも友達でいてくれたら嬉しいな。 今日は来てくれてありがと!
バタンッ
彼は足早に屋上を出て行った。遥香には彼の目から涙が出ているのが去り際にわかった。
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教室
〇〇:なぁ禅。遥香って今まで彼氏いたことあるの?
禅:んー、いや、ないな。告白はされてたけど、付き合ってはない。
〇〇:ふーん。 さくらは?
さくら:わ、私!? 私はないよ。モテたこともないし。
〇〇:えー意外。可愛いのに。
さくら:急にやめてよ///
禅:何でそんなこと聞くんだ?
〇〇:いや...人を好きになるってどんな感じかなぁと思って。
禅:美空ちゃんと付き合ってた時は?好きじゃなかったのか?
〇〇:美空は....猛アピールしてくれて、僕が折れた感じかな。 付き合ってから段々好きになったけど、自発的に1から好きになった事がないというか。
禅:...そうか。 では教えてやろう。その人の事を見たらドキドキしたり、目が合わせられなくなったり、その人が異性と話してたらモヤモヤしたり.....ともかく心の奥が苦しくなんだよ。
〇〇:苦しくなんの?それ大丈夫?
禅:わかってねぇなぁ。 な!さくらちゃん!
さくら:...うん。〇〇君は分かってないね。
〇〇:えー....あ、でもモヤモヤすんの?
禅:うん。めっちゃする。
〇〇:そう....か。
ガラガラガラッ
遥香:よし!もう遅いから皆んな帰ろー!
禅:あ、きた。どうだった告・・
遥香:いいから!ほら早く帰るよー!
教室に戻ってきた遥香は屋上に行く前とは、打って変わり元気だった。
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さくら:ね、ねぇかっきー。告・・
遥香:ほ、ほら!さくは帰り道こっちでしょ!バイバイ!
さくら:え...う、うん...バイバイ。
〜〜
〇〇:あ、あの遥香、告・・
遥香:はい!〇〇君の家着いたよ!じゃあね!
〇〇:....じゃあね。
〜〜
遥香:.....はぁぁぁぁ!
禅:ずいぶんとご乱心のようで。
遥香:.....ひどい事しちゃったな。
禅:告白振ったのか?
遥香:...うん。それもそうだけど.....。
禅:なんかあったのか?
遥香:....お返事を言おうとした時、〇〇君の事が頭によぎってさ。 なんか申し訳なくて。
禅:.....もう、好きって認めたらいいじゃん。
遥香:........。
禅:また俺の妹と〇〇を重ねてんの?
遥香:.....かも...しれない。
禅:〇〇はいなくなんねぇよ。妹のも事故。遥香といたらいなくなるとか、ねぇから。
遥香:...そう..か。
禅:ほら帰るぞ。今日ゆっくり考えな。
遥香:うん。ありがとう。
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〇〇:ただいまー。
和:おかえり!今日大活躍だったね!
〇〇:そうかな笑 ありがと。
美空:〇〇ー!! ちょーカッコよかった!!
〇〇:当然のように居るな。美空もダンス上手かったよ。
美空:えへへ// ありがと//
〇〇:ご飯作るから待ってて。
〜〜
和:〇〇兄、モテちゃうんじゃない?モグモグ
美空:え!?それは困る。うまっ
〇〇:中身も知らないのに好きになる?
美空:〇〇はそれくらいカッコいいからね。でも私は中身も好きだよ。
和:私も!〇〇兄の中身も含めて好・・ゲホゲホ..な、なんでもない。
〇〇:んー、そんなもんかなぁ。
〜〜
和:じゃ、私お風呂入ってくる。
〇〇:はいよー。
バタンッ
〇〇:美空、ちょっと聞きたい事があるんだけど。
美空:なにー?
美空は〇〇の隣に座った。
〇〇:美空はさ、まだ僕の事好き?
美空:うん。好きだよ。
〇〇:そんなストレートに//
美空:なに笑?照れてんの?
〇〇:て、照れてねぇわ!
美空:わかったわかった。でもなんでそんな事聞いたの?
〇〇:んー、いやどんな気持ちなんだろうって思って。
美空:.....〇〇は私と付き合ってた時、好きじゃなかったの?
〇〇:違う違う!好きだったよ。でも付き合ってから好きになったから、その時点で幸せって感じだった。
美空:そ、そう//
〇〇:今日友達と話してて、好きになった時はドキドキしたり、モヤモヤしたり、心の奥が苦しくなるって言ってて。
美空:あー、私も〇〇の事好きになった時はそうだったなぁ。
〇〇:そうなの?
美空:うん。〇〇が他の女子と話してたらモヤモヤするし、〇〇の事考えてたら心の奥が苦しくなったりしたなぁ。
〇〇:...そっか。
美空:......〇〇にも好きな人ができそうなんだね。
〇〇:えっ!?
美空:〇〇の事見ればわかるよ。んー..遥香さんか、さくらさんかなぁ。
〇〇:.....遥香が他の男子と話してるの見るとモヤモヤするし、さくらと話している時はなんか...ドキドキするっつーか。 これ好きって事なのかな。
美空:...そうかもね。でも1人にしないとダメだよ。選ぶのは〇〇なんだから。
〇〇:僕が選ぶの!?それは相手も僕の事好きじゃないと成り立たなくない?
美空:....鈍感男めボソッ とにかく!〇〇は4人の中から選ぶの!
〇〇:4人?
美空:遥香さんと、さくらさんと、和と、私。
〇〇:和?和は妹だよ?
美空:義理のね。 もう私も我慢しないから!絶対私の事また好きにさせるからね。
〇〇:なんか...ありがと。
美空:だから今日は泊まっていく!
〇〇:えぇー。
〜〜
美空:じゃ、私お風呂入ってくるねー。
バタンッ
和:〇〇兄。
〇〇:ん?
和:あのー...髪乾かしてくれない?//
〇〇:お、いいよー。こっちおいで。
〇〇は自分の前に和を座らせ、髪を乾かし始めた。
和:うー...気持ちー。
〇〇:暑くないか?
和:うん。自分でやるより気持ちー。
〇〇:じゃ、またやってあげる。
和:えへへ// ....あのさ、〇〇兄。
〇〇:んー?どうした?
和:...さくらさんとデート行くの?
〇〇:あー、借り人競争見てたか。うん。行くよ。
和:...そっかぁ。
〇〇:和は今日皆んなに可愛いって言われてたね。
和:えへへ// 可愛かった?
〇〇:うん。僕の妹可愛いだろ!って自慢したくなったよ。でも隠してるから悶々としてた笑
和:.....〇〇兄、ドライヤー止めて。
〇〇:あ、うん。暑かった?
〇〇はドライヤーを止めた。それと同時に和は向きを変え、〇〇と向かい合わせになった。
和:ねぇ、〇〇兄、私の事好き?
〇〇:え?うん。好きだよ。
和:.....それは妹として?
〇〇:ちょ、ちょっと顔近いって//
和:答えて!
〇〇:ま、まぁそりゃ妹だからね。
和:......私は〇〇兄の事好きだよ?
〇〇:おぉ、ありがとう。嬉しいよ。
和:...ち、違くて!兄としてじゃなくて!
〇〇:ん?
和:ひ、ひ、1人の異性として好きなの///
〇〇:....ん?.....え?えぇぇぇえ!?
和:好きなの!〇〇兄の事が!
〇〇:い、いやいや!だって兄妹だし!
和:義兄妹は結婚できるんだよ!それに義母さんは良いって言ってくれた!
〇〇:はぁぁ!?母さんが!? てか結婚って..ちょ、ちょっと待って・・
和:待たない!ずっと我慢してたもん!もう好きが溢れたの!
〇〇:だ、だから顔近いって/// (あれ、こんな可愛かったっけ)
和:今日の体育祭もカッコよかったし、家でもいつも優しいし、好きにならないわけない!
〇〇:ちょ、いきなりすぎるって// (やばい、目見れない)
和:〇〇兄は和のこと、嫌い?
〇〇:いや、す、好きだよ?好きだけど、まだ妹としてっていうか、、
和:むぅ....これからは妹としてじゃなくて、1人の女の子として見て!
〇〇:え、えぇ?
和:私も〇〇兄じゃなくて〇〇って呼ぶし、これからどんどんアピールするからね!
〇〇:一緒に住んでるんだよ!?
和:私が一番有利だね。一緒にいる時間多いし。
〇〇:いやそういう事じゃなくて...(あー、混乱してきた)
和:とにかく私は〇〇を好きにさせる為に頑張るから!〇〇もちゃんと私のこと見てね?
〇〇:う、うん。わかった。(上目遣いずるいって//)
和:あれ?〇〇、顔が真っ赤だよ?
そう言って和は〇〇に顔をより一層近づけた。
〇〇:わ、わかったから!和の事もちゃんと見るよ。ね?
和:えへへ// 嬉しい。ありがと。
美空:お風呂上がったよー。
〇〇:じゃ、お風呂入ってくる!
バタンッ
〇〇は逃げるようにお風呂に向かった。
〜〜
美空:和〜。なんかあったの?
和:んー?〇〇に好きって伝えた。
美空:おぉ!やるねぇ和!
和:あれ、嫌じゃないの?
美空:なんで?
和:だって美空も〇〇の事好きじゃん。
美空:そうだけど、誰が誰を好きになるかは自由だよ。あと、〇〇が段々、元に戻ってきてて嬉しいの。たぶん和とか〇〇の友達がそうしてくれたんだなと思って感謝してるの。
美空:私じゃ無理だったから。
和:.....そっか。
美空:でもライバルはライバルだよ!負けないからね!
和:私も負けないよ!
美空:ふふっ笑 そんなライバルに一個提案があるんだけど・・
〜〜
〜〜
〇〇:ふぁあ....今日結構動いたから眠いな。
〇〇は風呂あがりリビングへ向かった。
〇〇:あれ、和と美空もう寝たのかな。 ま、いいや、僕も寝よ。
ガチャ
部屋に入った瞬間暗がりから4本の手が伸びてきた。
〇〇:うわっなに!?
和:えへへ、捕まえた。
美空:今日は一緒に寝るよ、〇〇。
〇〇:もぉー!!また寝れないのかよ!
〜〜
〜〜
美空:...すーっ...すーっ...
和:...うぅん....〇..〇...すーっ...
〇〇:(全っ然寝れん!)
時計の短針が12を少し過ぎた頃、美空と和は両脇から〇〇をガッチリと捕まえていた。
〇〇:(色々当たってるし//)
〇〇:(こうなったら!)
〇〇は和と美空が中々起きないことを知っていた為、半ば強引にホールドから脱出。一旦部屋を出た。
〇〇:ふぅ...やっと落ち着いた。それにしても目が冴えちゃったな。....散歩でもするか。
バタンッ
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〇〇はいつもの通学路の道を逆に歩いていた。久しぶりに1人でブツブツと唱えながら。
〇〇:どうなってるんだ。和が僕の事好き?そりゃ僕も可愛いと思ってたけど、いざ好きって言われたら意識しちゃうし、美空も好きって言ってくるし、顔には出さないようにしてるけど、結構照れるんだよな。あー、家が休まらない場所になって・・
ブツブツ唱えながら歩いていると知らない場所に出た。辺りはもう真っ暗。街灯の灯りだけが頼り。一際明るい街灯に照らされている小さな公園を見つけた。
〇〇:へー、こんなとこに公園あったんだ。
公園にはベンチが2つ。ブランコに滑り台があった。
〇〇:あれ、人がいる。こんな時間に大丈夫かな。
街灯に照らされているといっても、公園すべてを照らすことは難しく、ある程度暗かった。ベンチに座っているのは女性であるという事が確認できる程度だった。
〇〇:あのー、すいません。こんな時間に1人で大丈夫ですか......って遥香!?
遥香:うわっ!?びっくりした!?〇〇君!?
ベンチに座っているのは遥香だった。
〇〇:こんな時間になにしてるの?危ないよ?
遥香:〇〇君こそ、こんな時間になにしてるの?
〇〇:いやー...ちょっと色々ありまして...
〇〇は遥香の隣に座り、これまでの経緯を話した。
遥香:..そっか。それは大変だったね笑
〇〇:嬉しいことではあるんだけどさ、いきなりすぎて、ちょっと戸惑ってて。
遥香:そ、それで?....和ちゃんと美空ちゃん、どっち選ぶの?
〇〇:え?...うーん。選ぶ....うーん。今から変なこと言うけどいい?
遥香:うん。
〇〇:和はまだよく分からない。妹だと思って接してたけど、好きって言われてちょっと心臓が跳ねた感じがした。
遥香:.....。
〇〇:美空はまだ僕の事が好きで、ずっと僕の事を支えてくれた。それに、転校してまで僕を探しにきてくれた。こんな良い子、僕が好きになる権利があるのかなって思ってる。
遥香:....そっか。
〇〇:ここからが問題でね。それは遥香とさくらなんだよ。
遥香:....ふぇ!?
〇〇:さくらは転校して最初に仲良くなってさ。でも話しているとなんか.....ドキドキしたり、目が合わせられなくなったりするんだ。
遥香:(もうそれ....好きじゃん)
〇〇:遥香も転校して仲良くなって、僕を変えてくれて、僕を教えてくれた。ほんとに感謝してて、友達になれてほんとに良かったと思ってる。
遥香:(友達....か)
〇〇:でも...なんか遥香が男子と話してるの見ると、なんかモヤモヤするし、今日の告白だって、なんか嫌だなーって思ってた。禅に相談したらモヤモヤしたりするのは、その人の事が好きってことだって言われて.....だから、僕、遥香とさくらの事好きなのかなぁって.....。
コロコロコロ リッリッリッ
スィーーーッ チョン スィーーーッ チョン
フィリリリリリ フィリリリリリ
九月の蟲が鳴いている。コオロギにハヤシノウマオイ他にも色々な蟲が鳴いている。少し俯きながら喋る〇〇。話し終えるとしばらくの沈黙。九月の蟲の鳴き声がより一層際立つ。
〇〇:...遥香...?
コロコロコロ
遥香:.........。
スィーーーッ チョン
〇〇:おーい。遥香ー?
遥香の目の前で手を左右に振る〇〇。今の遥香にそんなものは気にならず、蟲の音も聞こえていなかった。
遥香:(ま....〇〇君が.....私のこと....を....好き....?)
〇〇:...なんも言わなくなっちゃった。
遥香:...〇〇君....。
〇〇:あ、喋った。なに?
遥香:...たぶん今の....本人に言うことじゃ...ないと思う。
〇〇:あ、そうなの? ご、ごめん。
遥香:ちょっと待ってね....ふぅ...やばっボソッ//
段々現実に戻されていく。先刻の事が脳裏に焼き付いて、頬が焼かれたように熱くなっていく。
〇〇:一個聞きたいんだけど。
遥香:な、なに!?
〇〇:今日の告白、どうなったの?
遥香:あぁ、断ったよ。
〇〇:あ!そうなんだ。あれ?
遥香:ん?
〇〇:いや、なんか、ずっと引っかかってた物が取れた感じがして、胸が軽くなったというか。
遥香:...いや...だから..それって////
同時に告白された時のことも思い出した。あの時、脳に流れ込んできた〇〇の情報。告白してくれた彼に、その人の事が好きなんだよ。と言われた。もう遥香は爆発寸前だった。
遥香:...ちょっと待っ...て// ...やっばぁ///ボソッ
遥香:(あぁ...私..こんなに〇〇君の事...)
遥香:で、でも〇〇君、夏祭りの日にさくと....
〇〇:さくら?なんかしたっけ。
遥香:キ、キスしてた...。
〇〇:キ、キス!?してないよ!?
遥香:だって、顔近づけて....
〇〇:あぁ、あれはさくらの髪にゴミが付いてたから取ってただけだよ。
遥香:え、あ、そうなの!? そうなん...だ。(あれ、私すごいホッとしてる。やっぱり私...)
思考を遮るように〇〇が話し始めた。
〇〇:まぁ、こういう事で悩んでて。寝れなくてさ。
遥香:そ、そっか。
〇〇:でもこんな事を考えてると、呼びかけてくるんだ。
〇〇:僕の頭の中で、父が殺した被害者が、お前は殺人犯の息子なんだ、お前が罪を償えーって。
遥香:.......。
〇〇:お前には人間らしい生き方をする資格はないんだーって。そうなのかもなぁとか思ったり。訳わかんないなぁ。
遥香:.....一緒に背負ってくれる人を探せば良いと思う。
〇〇:え?
遥香:〇〇君は、殺人犯の息子っていうレッテルから逃げられないと思う。世間が許しても〇〇君自身が許さないと思う。〇〇君はそういう人。
遥香:私も禅の妹が死んだのは私のせいじゃないとわかってても、自分を許せなかったから。
〇〇:...似た者同士だね笑
〇〇は遥香に優しく笑いかけた。
遥香:だから私も〇〇君と一緒に背負うよ。いつでも、どんな時でも。
〇〇:.....ありがとう。
遥香:ふふっ笑 私ね、なにか悩んだらここにくるんだ。
〇〇:....良い場所だね。僕もなにか悩んだらここに来ようかな。
遥香:.....その時は私も呼んでよ。
〇〇:ははっ笑 いいの? いいなら呼ぶ。
遥香:いいの! ほらそろそろ帰ろ。
〇〇:そうだね。ん?なに?
遥香は〇〇に向かって手を差し出した。
遥香:く、暗いから手、繋ご//
〇〇:あぁ、うん//
これが今の精一杯。でも確かに〇〇への気持ち少しが自分の中で分かった気がした。まだ好きかどうかは分からない。でも〇〇がいなくなってしまったら、自分はどうかしてしまう。そんな気がした。
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To be continued
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