MCU映画感想その㉑「アベンジャーズ/エンドゲーム」

※このnoteには映画本編ならびにMCU他作品のネタバレが含まれているのでご注意ください。

MCU映画全作品を公開順に見ていくチャレンジ21本目はアベンジャーズシリーズラストとなる「アベンジャーズ/エンドゲーム」。
見たら自分にとってのアベンジャーズが終わっちゃうわけで、しばらく様子見しようかとも思ったけど、あまり時間を置くと記憶力も怪しくなるのでここは勢いで見ることに。
最後ってことで150分以上はあるだろうなと思ったけど、181分はさすがにびびった。
本来邪道なのかもしれないけど、マジで集中力が持たないから休憩を挟んでみることにした。
そして今さっきエンドゲームを見終わってこのnoteを書いている。
MCU映画はこの後も続いていくけど、自分にとってのアベンジャーズが終わってしまったことの喪失感が半端ない。
今年に入ってから本格的にMCUに触れた自分でさえそうなのだから、2011年のアイアンマン公開時から見続けてきた人の思いたるや筆舌に尽くしがたいものだろう。
あらすじはある種のタイムスリップものだったから全作品見てきてよかった。
もちろんエンドゲーム単体でも楽しめるけど、特に過去に戻る場面では過去の作品を見てないとよくわからない箇所が多かったんじゃないかな。
そういう楽しみ方ができればいいんだけど、何が何でも順番に追っていかないと気が済まない性格だからな自分。
前置きはここらへんにしておいて、3つの印象的な出来事(事件)について思ったことを書いてみる。

まず第一にナターシャの死だ。
ぶっちゃけネットサーフィンしているときに不意にネタバレを食らってしまったのでこの件については知ってたけど、改めて自分の目で確認するとショックだった。
チーム分けでヴォーミアの任務を選んだナターシャとクリントは死を覚悟してのことかと思ったが、ソウルストーンの入手に愛する者の犠牲が必須なのはアベンジャーズサイドは知らなかったのね。
一方でナターシャは5年間このときのために生きてきたと言うようにフューリーの代理を担ってきた節もあって、自分には死に場所を求めていたように思えてならなかった。
自分の国も家族も持たないナターシャにとってはアベンジャーズとその任務が全てで、そのためなら自らの命すらためらいなく投げ出してしまう。
作戦も成功し、最終的に彼女の望みは叶ったわけだけで、本人にとっては幸せな最期とも取れるが、うーん・・・。

2つ目は2人のアメリカの象徴ともいえる存在の活躍で、その2人とは言わずもがなキャプテン・アメリカとキャプテン・マーベルのこと。
キャプテン・アメリカは今作ではインフィニティ後の生存者としてアベンジャーズのリーダー的な役割に位置づけられる。
もっとも印象的なシーンがキャプテン・アメリカとサノスが戦い苦戦してるときに、石の力で蘇ったヒーローたちが助けに来る場面だ。
ここがアメリカの危機に各国が助けにくるメタファーに見えてならなかった。
美しいともいえる反面、アメリカ中心主義の構図にも見えた。
そしてキャプテン・マーベルとはとりあえず強さが圧倒的というのに尽きて、アベンジャーズが集団で一致団結してるところを彗星のごとく現れておいしいところもってっちゃうみたいな。
彼女はヒーローというよりは現人神に見えた。人であって人じゃないみたいな。
またラストカットがキャプテン・アメリカとペギーが仲睦まじくダンスをするカットなのも、この映画の主役がアメリカ(人)である印象をより強めていると思う。
性別、種族の多様性がMCUヒーローの魅力の1つだと思うけど最終的に落ち着く先はアメリカなのだなと思わされた。
ただ、2019年公開時の現実世界を見たときに、エンドゲームでこの結論に落ち着くのは正直しかたがないとも考えられる。
もし、アベンジャーズを第1章として捉えるならこれは第1章での結論であって、第2章、3章では別の答えが待っているのかもしれないしそうであってほしい気持ちもある。
それは次の10年20年が実際どういう時代になってるかによって変わってくるはずだ。

そしてエンドゲーム最大のトピックはなんといってもアイアンマンの死だ。
MCU記念すべき第1作目の主役であり、10年間エースを張り続けたアイアンマンの死はMCUの1つの区切りを印象付けるもっとも象徴する出来事だった。
ただこのことは序盤と中盤に薄々予感させていたことでもあった。
まず序盤に宇宙をさまよい(ペッパーへの)ビデオログを撮りながら徐々に眠気に襲われ意識が遠のく場面。
目を閉じたシーンがかなり長めで見る側に死を疑わせるが、結局目を開け後にキャプテン・マーベルに救出され事なきを得る。
中盤タイムスリップの場面では、ストーン奪還のゴタゴタで過去スタークの心臓が止まりかけるが、ソーの雷で蘇生。
こちらは序盤と違いジョークっぽく演出されてるが、緊張→緩和の前振りとして構成されている感がある。油断させといて・・・みたいな。
そして最終盤インフィニティ・ストーンの代償でついに命を落としてしまうわけだけど、そこには悲しさよりも命を全うした清々しさを感じさせられた。
スタークの葬儀にヒーローたちはじめ多くの関係者が集う場面は10年間走り続けてきたアイアンマンに対して「おつかれさま」とねぎらうファンの姿を代弁している。
特にアイアンマン1、2の監督も務めたラッキー(ジョン・ファブロー)の姿を見たときそのことを強く感じた。
思えばフェーズ1の「アイアンマン3」のラストで引退とも思える終わり方をしてるわけで、そこからエンドゲームまでよく頑張ってくれたというどこから目線かもわからない感謝の気持ちが自ずと溢れてきた。

アベンジャーズが終わってもMCUシリーズはまだまだ続いていくわけで、どういう展開が予想されるのか知らないけれど、公開予定の作品も含め今後も見て感想を書いていこうと思う。

次作のスパイダーマンに関しては、U-NEXTの契約かPrimeビデオのレンタル(有料)しないといけないから、選択含めて検討中・・・。

最後までお読みいただきありがとうございました。
#MCU #映画 #アベンジャーズ

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