MCU映画感想その⑬シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ

※このnoteには映画本編のネタバレが含まれているのでご注意ください。

MCU映画全作品を公開順に見ていくチャレンジ

13作目、フェーズ3の第1作目はキャプテン・アメリカシリーズ3作目の「シビル・ウォー」。
個人的にアイアンマンの次に好きなキャプテン・アメリカシリーズってことで期待度わりと高いです。

キャプテン・アメリカシリーズって書いたけど、印象としてはアベンジャーズよりもアベンジャーズみを感じた。自分の中ではアベンジャーズ・シリーズのカテゴリにも入れたい。
アベンジャーズみって何かっていうとまず時間が長いっていうのがあって。
アベンジャーズの過去2作って他のMCU作品と比べて、とにかく上映時間が長い印象がある。
実際ウィキで確認したらいずれも140分オーバーで、一方アベンジャーズ以外のMCU10作には140分超えは1つもなくて、おおむね120分前後。長くても130分台。
たかだか20分ちょっとの違いなんだけど、この長さが自分の中ではネックで特に中盤の非戦闘シーン(大体もめてる)ところでウトウトくることもあった。そのいわゆる中だるみは今回については感じなかった。それについては後ほど。
自分にとってのアベンジャーズみの2つ目はズバリオールスター感。
数えてないけど今回がヒーローの登場数一番多いんじゃないかと思う。
回を重ねるに伴って総数が増えてるのももちろんあると思うけどとにかく多い!
終盤のキャプテン・アメリカサイドとアイアンマンサイドに分かれて戦うところは多すぎて誰がどっちサイドか正直混乱した。
それに推しがいすぎて目が足りない状態に陥りまして・・・。
あの感じ、わかる人にはわかるはず(笑)
ハルクとソーこそ不在だけど、ファルコンやローディ、ホークアイなどのサブキャラや、ウルトロンでアベンジャーズ入りしたワンダやまさかのヴィジョンさんまで。
ところでヴィジョンさんはわざわざ洋服まで着てるのに顔はあのままなのがなんともお茶目というか。ワンダに手料理を披露するところとかかわいすぎるでしょ。
そして今回高まったポイントの1つとしてスパイダーマンとブラックパンサーまで登場。
前情報0だから主演作まで出てくると思ってなかったしとにかくビックリした。ブラックパンサーは終盤のメッセージとしてもかなり重大な役割を担ってる。てかスパイダーマンの中の人ってあんな若かったんだ。

今回の作品のテーマ(?)としては罪の意識と復讐の連鎖の2つがあるんじゃないかと思う。
あれだけ毎回派手に大暴れしていたら、当然一般人にも犠牲者が出てるわけだ。
この点は今までスルーされてきて、疑問にも思ってたので、よくぞ扱ってくれましたって思った。
アベンジャーズとして新米のワンダは自分の行動による犠牲に、任務に支障が出るほどの罪悪感、境遇もあいまったコンプレックスに苛まれる。
一方でベテランヒーローたちは自分の中である程度割り切っている。
その対比が浮き彫りになってて、アベンジャーズとして正しいのは無論後者だけど、一般人を助けるヒーローとして考えるとどうなのか。
そんなアベンジャーズでも古株にあたるアイアンマンも犠牲者の母との対話でそこを再認識して、そこも関係して協定の是非でキャプテンと対立するわけだと最終的にはその対立構造もあいまいになっていく。
(↑のところ自分でも意味不明でしっかり理解できてない気がする。)
次に復讐の連鎖ってことで、今回は復讐に突き動かされてるキャラがとにかくたくさん出てくる。ジモは祖国、家族を失うことに絡んで、アベンジャーズをブラックパンサーは父の仇(だと思っていた)バーンズを、そしてスタークもキャプテンサイドと一時は和解するも両親を殺した犯人が洗脳されたバーンズだとわかりいずれも復讐心にかられる。
とにかく復讐が復讐を生む負の連鎖で、アイアンマンのようなベテランヒーローでさえも復讐心からは逃れられないのはわりとショッキングだった。
話それるけど、ショッキングつながりだと友バーンズを守るために、仲間であるアイアンマンを馬乗りで殴り続けるキャプテンもなかなかだった。
あんなキャプテンの姿見たくなかったよってファンも多かったのでは。
そんな復讐の連鎖に歯止めをかけたのがブラック・パンサー。
父親殺しの真犯人であるジモに対する、生きて罪を償えっていう言葉の重みったらない。
黒人の彼がこの立ち回りを演じたのが、特にアメリカでは大きなメッセージとして受け止められたりしたのかもなーと思った。

今回はラストも敵を倒してめでたしめでたしとはならず、見ようによっては煮え切らない終わり方になったけど、テーマがテーマだけに無理やりスッキリさせちゃってもご都合主義だし、かえって良かったと思った。
また140分オーバーの長丁場でも飽きなかったのは毎度おなじみ()の仲たがいを戦闘シーンを中心に展開してくれたのが大きい。
そこは結局言葉じゃなくてこぶしでわかりあうしかない面もあるんだろうなと。

あとは小ネタとか。

スパイダーマンとキャプテンが出身地を教えあうシーンがあったけど、クイーンズとブルックリンといえばいずれもニューヨークってことでご近所さん的な親近感を感じたんだろうか。
調べたたら車で2、30分くらいの距離らしい。

今回最後の配送員ってスタン・リーさんっぽい。
確認できたのはインクレディブル・ハルクに続いて2作目だけど、自分が見逃してるだけで他にもいろいろ出てるっぽい。

ブラックパンサーはキャプテン・「ロジャース」って呼ぶんだなーと。
そもそもキャプテン・「アメリカ」って呼ぶのって愛国心の強いアメリカ人が多いみたいな勝手なイメージある。
考えてみると日本には自国の名前がついたヒーローっていないけど、そこらへんって国名や愛国心に対する向き合い方の違いを感じて面白いと思った。

MCU作品はほとんどDisney Theaterで見てるんだけど、途中で止めて、続きから見ようとすると5分以上ずれるんだろうけどどうにかならないかな。
ネトフリで続きからぴったり見れるのにすごい不便なんだよなー。

最後までお読みいただきありがとうございました。
#MCU #映画 #シビル・ウォー /キャプテン・アメリカ

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