イスラム2

イスラム2.0

書名:イスラム2.0: SNSが変えた1400年の宗教観
著者:飯山 陽
出版社:河出新書
発行日:2019年11月23日
読了日:2020年1月19日
ページ数:271ページ
1月 :12冊目
年累計:12冊目

最近話題の不倫ですが
ブルネイで不倫したら死刑です。
昨年、ブルネイはシャリア(イスラム法)を適用する
世界で唯一の国家になったのです。

いきなり、ふうちゃん、何言ってる?!
まぁとりあえず、読んでください(笑)

さて、そんなイスラム教・イスラム法ですが
ますます、理解が深まりました。
深まった割に説明は下手!
(今月はイスラム関係4冊目なのです❗️)

飯山先生の本(実は2冊目)はイスラム教徒から見た
視点で論理的に語られているからすごく
わかりやすくて、ほんとおすすめです。

私は無宗教です。

葬儀は仏式だから、その時だけは仏教徒かもしれない。
でも、イスラム教徒から見ると
神を信じない人は何を拠り所に生きているのか?
すごく不審がられる、怪しまれるそうである。

なんかこういう視点も勉強になったよ。

「イスラム教徒とは、神を信じ
神の命令に絶対的に服従する人のこと」

こういう事は尊重しなければいけない。

日本人としての価値観や
民主主義としての価値観。
いろいろあると思います。

一方でイスラム教が絶対である。
そういう価値観がいる事も事実。

その立場だったらどう考えるか。

さて、タイトルの”イスラム2.0”
なぜ2.0なのか?1.0と何が違うのか?

それはインターネットの普及とともに
多くの人がコーランの啓示に触れる事が
できるようになった事が大きいです。
(1.0→2.0)

これまではイスラム法学者を通して
一般信徒は説教や質問を通してイスラム法の
知識を得る事しかできなかった。
但し、必ずしもその説教などが啓示の文言に
忠実はしていなかった。

法学者と統治者は相互に依存していたわけです。
本来はジハードをして、イスラム教を全世界に
浸透させるのが正しい行為ですが
それでは国家が成り立たない事もあるので
ある程度都合の良いファトワー(イスラム法の見解)を
発行するわけですね。
(つまり、コーランを厳密に説教していない)

それがインターネットの普及でGoogle先生経由で
直接コーランを読む事ができるから
何やら法学者が言ってる事違くないか?
テロが悪い事なのか?ジハードでしょ?
教えに従って殉教してる彼らの行為が
非難されるのはおかしい。

こういう形で本来の教えを忠実に実行している
イスラム国に賛同する人が増えているのだろう。

私はイスラム国が行っている悪行は
全く賛同できないけれども
イスラム教徒視点だと、全然異なるんだなって
事がわかって、色々と腹落ちしたよ!

こういう視点で昨今のイスラム界隈の出来事を
俯瞰してみてみると、納得する事が多いです。

イスラム2.0という概念、考え方。
すごく勉強になりました。


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