イスラム世界

イスラム世界

書名:イスラム世界
著者:池上 彰
出版社:集英社
発行日:2017年10月20日
読了日:2020年1月12日
ページ数:248ページ
1月 :9冊目
年累計:9冊目

イスラム系の本、第3弾❗️

後半②で日本の宗教についてのお話と
信じる力(虚構)が人類を発展させたよね?!
っていう私の考えも書きました。
(ユヴァル・ノア・ハラリ氏の受け売りですが!)

池上さんの本。
高校生向けに書かれてるのでわかりやすいです。
イスラム教だけでなく、キリスト教、ユダヤ教との
つながりなども明快に書かれています。

①ジハードについて

「ジハード」とは「イスラムのための努力」のこと
日本人が誤解してる点も多そうなので取り上げてみた。

日本にいると”ジハード=聖戦”と訳されるため
なんかすごく怖い言葉に感じる。
イスラム教徒の土地に異教徒が攻めてきたら
そこを守るために戦う事もジハード。

ここでポイントが一つ。

無制限に戦いが認められている訳ではないという事。
コーランの下記節を読み解くと、
”先に攻撃してはいけない”と解釈できそう。

「コーラン」の2章186節
”汝らに戦いを挑む者があれば、アッラーの道において堂々とこれを迎え撃つが良い。だがこちらから不義をし掛てはならぬぞ。アッラーは不義なす者どもをお好きにならぬ。”

帯にもありますが
イスラム教徒=テロリストではないです。

②日本における宗教と信じる力

日本にいると
子供が生まれて、お宮参りに神社に行く(神道)。
そして、結婚式は教会であげる(キリスト教)。
お葬式は仏教。

無神論者で無宗教?って感じなのかな。
現世で良い行いをしないと、来世で天国にいけない
って考える人も少なそうですよね。
そういう私もそうです。

でも、神頼みをしたりもしますよね。
何かお祈りもしますよね。
不思議ですね。

みなさんは”ユヴァル・ノア・ハラリ”の
サピエンス全史読まれましたか?
その中では人類がここまで繁栄してきた一つには
虚構を信じる力(一つが宗教)にあると考えられています。

認知革命が起きて、人は世の中にないもの(虚構)を
信じる事ができるようになり、人々が協力し始めます。
神様のために戦おう、乗り切ろう、信じよう。

社会で言えば、貨幣は紙切れだけで皆んなが信じる事で
世の中が回っていく。スポーツだって人がルールを作って
皆んなが合意してるから成り立っている。

ある意味全て、虚構で人がそれを信じるからです。

宗教もこういう考え方ができますよね。
コーランや旧約聖書/新約聖書はもちろん人間が書かれたもの。
神様からの啓示を受けて記されたとしても
だれも神様の存在を証明する事はできません。
宗教を信じる人にとってはそれを疑う事自体
批判されてしまうかもしれない。

でも、信じる者は救われる。

藁にもすがる思いで祈る。

こういう考え方、思想ができるのは人間だけかもしれない。

だから人間はここまできた。

私はそんな事を思います。


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