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【企業分析】フィンテックの本命「スクエア(Square)」【米国銘柄】

今回はスクエア(Square)について解説します。
試験的に動画でもアップしているので(↓)、よろしければこちらもご視聴ください。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.002

Square社は、2009年、リーマンショックの直後に設立された
フィンテックベンチャーの先駆けとなる企業です。
Twitter創業者でもあるジャック・ドーシーによって設立されました。

Square社には大きく分けて2つの事業領域があります。

1小売決済システム

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.003

小売店舗の決済システムとして使われる白いカード読み取り機「スクエアリーダー」
顧客のクレジット情報を読み取り、決済ができる仕組みとなっています。

スクエアの決済サービスを導入すると、決済のたびに手数料(2.75%程度)をスクエアに支払うことになりますが、
手軽かつ安価にハードウェアとシステムを提供していることから、個人事業主や中小企業の多くでの採用が加速しています。

2 消費者向けアプリ「CashApp」

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.004

P2P(個人間の送金)システム「CashApp」
CashAppは元々は送金のアプリでしたが、支払い・投資などの機能を追加し、月間取引数は増え続けています。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.005

売上は毎年右肩上がりに増加しており、近年ではCashAppによるビットコイン収入比重も高くなっています。

コロナによる自宅待機が始まってから特にユーザーが増え、CashAppのダウンロード数は2020年4~5月にかけて20.1%増加、ダウンロード総数は同時期に400万回に達しています(※)
※ Venmoのダウンロードは250万、PayPalは200万

PayPalもビットコイン購入機能を付与するなど対抗策を打っており、競合他社の動向によってはシェアが奪われる可能性もあります。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.006

Googleトレンドでcash appとvenmoの人気を比較しても、かなり拮抗しているようにみえます。


【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.007

Square社の株価はCOVID-19によるパンデミックを契機に急騰しています。

2020年 第3四半期に同社のCashAppは 20.7億ドル(収益の約68%)を生み出すまでに成長しており、
株式やビットコインの購入にもCashAppが使われるようになったことによる成長期待がうかがえます。

これらのことから、PERは「413」となっており、かなり割高な数値となっています。

直近3年の財務状況をみてみましょう。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.008

まず 収益は毎年40程度と力強い増加をつづけており、営業利益は2019年通期に黒字転換しています。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.009

次にバランスシートは、負債比率は30%前後と、概ね健全なラインにおさまっていると言えます。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.010

キャッシュフローについては、2019年から黒字化。設備投資にかかる費用も少なくなっています。


最後に、Square に関する企業分析まとめとなります。

【米国銘柄】フィンテック本命 スクエア(Square)【米国株】.011

以上となります。

米国企業に興味をお持ちの方、投資を検討されている方のご参考になれば幸いです。

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