職業能力開発総合大学校に行こう!(工業高校・専門高校推薦・番外編)


職業能力開発総合大学校は厚生労働省所管の省庁大学になります。そのため、普通の国立大学とは異なります。省庁大学は有名な大学としては防衛大学などがあります。同じ大学としてみていいの?という疑問を持つ人がいるかもしれませんが、通常の大学と同様に学位(生産技術)を得ることができます。そのため、普通に大卒として就職することができます。また、その上の職業能力開発研究学域に進学し修士号を得たり、他大学大学院に進学することも可能です知名度は高くないですが実践的な工学を学べる非常に良い
教育機関です!
学科は以下の通りです。

  • 機械専攻

  • 電気専攻

  • 電子情報専攻

  • 建築専攻

職業能力開発総合大学校の特徴として、以下の点が挙げられます。


https://note.com/tech_high_school/n/n8d1da46da5e0


学費が国立大学と同じである

職業能力開発総合大学校の学費は、国立大学と同じ水準になっています。

  1. 入学金

    • 282,000円

  2. 年間授業料

    • 535,800円

  3. 奨学金制度:日本学生支援機構の奨学金制度を利用することができません。そのため、技能者育成資金融資制度が用意されており、経済的な理由により授業を受けることが困難な学生を対象として、成績と収入の状況を審査のうえ、授業料などに充てる資金を労働金庫を通じて融資する制度(有利子・無担保)があります。

  4. 授業料免除精度


入学金

$$
\begin{array}{c c c}
区分 & 減免額 & 納付額 \\
第I区分 & 282,000円 & 0円 \\
第II区分 & 188,000円 & 94,000円 \\
第III区分 & 94,000円 & 188,000円 \\
\end{array}
$$

授業料(半期)

$$
\begin{array}{c c c}
区分 & 減免額 & 納付額 \\
第I区分 & 267,900円 & 0円 \\
第II区分 & 178,600円 & 89,300円 \\
第III区分 & 89,300円 & 178,600円 \\
\end{array}
$$

学生寮があり、安く住める

敷地内に学生寮があるため、地方から来た人はアパートを借りる必要がありません。費用は寮費が月4700円、共益費17000円(光熱費、水道料金等)という東京では破格の安さで住むことができます。また、食事の提供もあり料理が苦手な人も安心して住むことができます。

東京都にあるため魅力的!!

職業能力開発総合大学校は、東京都小平市に位置しており、都内での学生生活を送ることができる大学です。特に地方出身の高校生にとって、この大学は東京都内に格安で住むことができるまたとないチャンスとなっています。小平市は都心へのアクセスも良好で、電車で約40分ほどで新宿駅に到着します。都内の有名スポットやイベントを楽しみながら、学業に励むことができる環境が整っています。

実践的な技術教育に重点を置いており、即戦力となる人材の育成

職業能力開発総合大学校は、職業訓練校を兼ね備えているため、圧倒的な実務経験を積むことが出来ます。一般大学と同等の教育に加え、実験や実習の時間は一般大学の約3倍の時間数を費やしています。実に授業全体の60%が実験や実習の時間に充てられており、朝から夕方までみっちり実習という日もあるそうです。

少人数制のきめ細やかな教育を行っており、学生一人一人に対する指導が充実

職業能力開発総合大学校は、少人数制できめ細やかな教育を提供しています。各専攻の定員は20名、1学年は80名、全校でも320名と小規模な環境であるにもかかわらず、教員は100名以上在籍しています。これは、学生1人あたりの教員数が非常に多いことを意味しており、学生一人一人に対してより手厚い指導が可能となっています。

教員陣は、それぞれの専門分野で第一線の経験を持つ実務家や研究者で構成されています。さらに、半数以上の教員がテクノインストラクターの国家資格を保有しており、高度な知識と技能を兼ね備えています。このような優れた教員たちが、学生の教育指導や研究指導に当たっているため、質の高い教育を受けることができます。

少人数制の利点は、学生と教員の距離が近いことです。学生は、授業中や授業外でも教員に気軽に質問や相談ができる環境にあります。教員は、一人一人の学生の個性や能力を把握し、その学生に合ったアドバイスやサポートを提供することができます。このような密接な指導により、学生は自分の強みを伸ばし、弱点を克服しながら、着実に成長していくことができるでしょう。

また、少人数制は学生同士の交流も活発になります。クラスメイトとの結びつきが強くなり、切磋琢磨しながら互いに高め合える関係を築くことができます。この経験は、社会に出てからも役立つコミュニケーション能力やチームワーク力を養う基礎となります。

職業能力開発総合大学校の少人数制教育は、学生一人一人に寄り添った手厚い指導と、専門性の高い教員陣による質の高い教育を提供しています。このような恵まれた環境で学ぶことで、学生は自分の可能性を最大限に引き出し、将来の成功への道を歩んでいくことができるでしょう。

就職率が高く、卒業生は様々な業界で活躍

就職率は100%です。モノづくり教育を徹底的にやった学生はどの企業からも間違いなくほしい人材になります!

大学院への進学へも可能

職業大の卒業生は、職業大の職業能力開発研究学域(修士:生産工学)や他大学の大学院への進学が可能です。また、下記のような有名大学院にも進学実績があります。早稲田大学大学院、明治大学大学院、電気通信大学大学院、上越教育大学大学院、北陸先端技術大学院大学、金沢大学大学院、東京工業大学大学院、奈良先端科学技術大学院大学、長岡技術科学大学大学院、筑波大学大学院、千葉工業大学大学院、埼玉大学大学院

入試科目がそれほど難しくなく、倍率も低い

一般入試科目は3科目であり、英語、数学、物理または化学になります。
英語:英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ、論理・ 表現Ⅰ(リスニング、アクセント・発音 を除く)
数学:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ 数学 A(場合の数と確率、図形の性質) 数学 B(数列) 数学 C(ベクトル、平面上の曲線と複素 数平面)
物理・化学:物理(物理基礎・物理)又は化学(化学基礎・化学)のうちどちらか1つを当日、試験開始後に選択
過去問はホームページに公開されていますのでぜひみてみてください!
一般的な国立大学比べて非常に簡単ですので、入試としては穴場です。
過去問:https://www.uitec.jeed.go.jp/examinee/examination.html

試験会場も全国で行われているため、東京から遠い地域でも受験することが可能です。
試験会場:札幌、仙台、大宮、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡

学校推薦入試も行われており、科目は小論文と数学(数学Ⅰ)だけであるという簡単な入試となっています。
入試情報:https://www.uitec.jeed.go.jp/examinee/examination.html

一般入試や推薦入試の学科ごとでばらつきがありますが倍率は1.5-2倍であるため、それほど高くはありません。また、一般入試は評定平均は関係ないため、推薦入試が不安な人と推薦入試がだめだった人は一般入試でも十分受かるチャンスがあると思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?