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【医療機器の歴史】心臓機能の重要性 ~アリストテレス~

ヒポクラテスの死後すぐに誕生した哲学者アリストテレスは、「動物誌」に、人体の生理について詳しい記述を残している。注目されるのは、すでに動物の心臓機能を重視していたことである。複雑な生理機能の中でも、その中心が心臓にあることを見抜いていたのかもしれない。
 心臓が血液を送り出していることさえはっきりわかっていなかった古代に、なぜそのような知見が得られたのか非常に不思議である。
 確かに、人は興奮すれば熱くなる。実際に体温が上昇する。それは、心臓からの血液の流れが増すことによる。だが、その前提となる血液の流れさえ全く未知の時代に、どうやってその事実を想定しえたのか、そういった考えができた動機はなんだったのか、謎めいている。
 
『参考資料』
https://www.msz.co.jp/topics/08834-08835/
https://www.philosophyguides.org/decoding/decoding-of-aristoteles-politik/
医療機器の歴史 久保田博南 著
 

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