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【技術史】道の舗装

定住生活が浸透する以前の人類に、道路は必要ありませんでした。農業革命によって町や村につながりが生まれるようになると、共同体の間で人々や物資の行き来がしやすくなり、路面を整える必要が出てきました。
 
最古の道は、紀元前4000年頃のメソポタミアで繁栄していた都市で、石を使った道路が敷設された記録が残っている。現在も形を残す舗装道路は、クレタ島のミノア人によってつくられた道路です。ミノア文明最盛期の紀元前1700年頃、数々の宮殿や邸宅とともに広大な街を築いたミノア人は、島を横断する長さ50kmの道路を建設した。石膏で固めた石材の層で作られ、中央には玄武岩の敷石が配置された。歩行者は中央を歩き、動物と荷車は両端を通っていたようだ。
『参考資料』
科学技術大辞典 ロバート・スネッデン著

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