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地球温暖化を防ぐ切り札 水素エネルギー

地球温暖化は急速に進みつつある。ハワイのマウナロアにある観測所では観測を始めた1958年に310ppmであった二酸化炭素濃度が2013年には400ppmを超えるようになり、その速度は大きくなっている。

現在のエネルギーのベースになっているのは石炭、石油、天然ガスと言った化石燃料であり、これらは燃焼により二酸化炭素が発生する。この二酸化炭素排出量は地球表面の温度上昇と相関関係があり、今世紀末までに化石燃料の利用を停止しなければ地球の平均気温が4.5度あるいはそれ以上上昇するとされている。

地球上に大量にあるエネルギーとして、太陽エネルギーと風力エネルギーがある。しかし、太陽は昼に限られ、風力は天候に左右される。このようなことを考えると太陽エネルギーと風力エネルギーを適切に貯蔵、輸送できる2次エネルギーを活用する必要がある。

この2次エネルギーに活用できそうなのが水素である。地球上に天然の水素はごくわずかだが、水を活用する。水は地球上に大量に存在している。二酸化炭素と比べると7万倍多く存在し、大気中の平均滞留時間が炭素の5年に対して、水は10日と圧倒的に短い。

太陽光、風力を活用して水から水素を分解し、2次エネルギーとして利用する。この循環ができれば持続可能な手段となりえる。

『参考資料』
燃料電池開発情報センター 太田氏 記事より

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