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【技術史】パリの下水道事情

下水道の歴史において、中世は暗黒時代といわれ、古代ローマ時代に比べて、その文明度は進歩どころか、むしろ後退してしまいました。
パリでは、本格的な下水道が建設される19世紀以前の平均寿命は30歳代であったといいます。パリの人は汚水をドアの外にぶちまけ、汚水はそのまま、飲料水を取水しているセーヌ川に流れ込みました。街路の汚水と不潔な飲水は、チフスやコレラを蔓延させ、多数の死者を出しました。
 
1200年ごろ、フランス王、フィリップ2世はパリの石畳の道の中央にくぼみをつけて、廃水はそこを通るようにし、最後はセーヌ川に流し込みましたが、1359年再びパリでコレラが大流行します。
 
『参考資料』
 配管の歴史 日本工業出版

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