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木造人工衛星

住友林業と京都大学の研究チームは、国際宇宙ステーションで実施していた10カ月の木材の宇宙曝露実験が完了したと発表した。

試験体の劣化は極めて軽微だったという。実験を踏まえて、2024年に打ち上げる木造人工衛星に、ホウノキを使うことを決めた。木造衛星は世界初だ。



試験体の木材は、宇宙線が飛び交い、温度差が大きな過酷な環境に10カ月さらしたが、木材の割れや剥がれ、反りなどは認められなかった。

木材で人工衛星を作るメリットは、木材は電磁波や磁気波を透過させるため、姿勢制御装置やアンテナを衛生内に設置でき構造を簡素化できる。また衛星の運用が終了した後には、大気圏突入時に燃え尽きるため、微小物質が発生せずクリーンというメリットもある。

『参考資料』

https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/inline-files/20210826-exbas-murata-698bd5adbd6fd60b2fc5ed7a4795f9df.pdf

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