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【建築観察】人の面と雨の面

屋根付きの駐車場の上にテラスが載せられている。駐車場の屋根は雨風から車を守るためのもの、テラスは人間が活動するためのものであり、それぞれ異なった性能を要求する面が、衝突するように積み重ねられている。
まず、人が活動するための面は水平であることが望ましい。人間が歩けば良いので面としては連続している必要はなく、スノコ状で良い。こうすると防水工事が不要になるし、雨水がたまらないのでデッキ材の乾燥も早く、排水口のメンテナンスなども必要なくて都合が良い。
一方駐車場の屋根は、その面を傾けて勾配をつけ、雨水を流す方法を採用している。勾配は隣接側ではなく自宅の植栽側に向けて低くなるようにされており、周辺への配慮が感じられる。

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