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【技術史】象牙にかわる素材開発

南北戦争でアメリカに多数の戦争成金が生み出されると、富裕層の家庭ではビリヤード台を置くことがはやりました。ビリヤードの球には象牙が使われていたので、象が乱獲されて供給が不安定になってきます。
そこで、先行きに不安を感じたアメリカのビリヤードメーカーが、「象牙にかわる安価な素材をみつけたら賞金1万ドル!」と懸賞を出したところ、懸賞金目当ての開発競争が起こりました。
最終的にこの懸賞金を手にしたのは、印刷工のハイアット兄弟です。彼らはニトロセルロースの繊維と樟脳(クスノキから得られる成分で、防虫剤や香料として使われます。)を混ぜて、セルロイドといわれる、天然のセルロースをベースにした人類史上初のプラスチックを生み出しました。
 
『参考資料』
https://i-maker.jp/blog/celluloid-8946.html

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