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【医療機器の歴史】聴診器

1800年代フランス人医師ラエネックが作り上げた聴診器は、現在でも全世界で使われ続けている、すごい発明品だ。

子供の竹筒のおもちゃがその発想の原点と言われている。おそらく、竹筒を使って内緒話でもしている遊びの光景を見て「音の伝達」に利用できると考えたのであろう。無心の子供の遊びを見て、心音や呼吸音を聴くことを思い立った、彼の閃きはすごい。ただ、なんとなく日常的な風景を見ているだけでは、そこから何も生まれない、一人の医師として、必要なものは何かを考え続けているからこそ、このようなアイデアが生まれてくるのであろう。

ラエネックによって研究開発された最初の聴診器は、長さ31㎝、直径3・8㎝の円筒状で、外部からの雑音を遮断するため中心に直径7㎜の小さな穴を開けた木製のものだった。ラエネックはこの聴診器を使用した聴診法を、従来の直接聴診法に対して『間接聴診法』と命名し、1819年に著書として発表している。
 


『参考資料』
https://www.phchd.com/jp/medicom/park/tech/tech-stethoscope

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