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#空襲

化学兵器から生まれた『抗がん剤』

化学兵器から生まれた『抗がん剤』

第二次世界大戦中、イタリアのバーリにある連合国軍の重要な港に、ドイツ軍が大規模な空襲を行った。この攻撃は「バーリ空襲」と呼ばれ、連合国軍にとって恐るべき大失態となった。その理由が、マスタードガスの流出だ。
被害を受けたアメリカの輸送船の一つ、ジョン・ハーベイ号は、2000発ものマスタード爆弾を極秘裏に積んでいた。ドイツ軍の攻撃により、この化学兵器が海水に流出、蒸発して毒ガスとなり街に拡散した。マス

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