小説 かいだん屋#3

#3
今日も無事に仕事が終わった。階段を上がらせ成仏させる!オシャレだ!
俺の拳は霊体を殴れる!全力で殴れば霊体を破壊できる!
「御憑かれ様」
鵜野ちゃんこと鵜野月清流の術はやはりオシャレだ!前の破壊屋事海舟とは全然違う!特に門下があったりとかするわけじゃないから、俺はこっちに来た。かいだん屋鵜野月清流!やっぱり、こういう特殊なお仕事だし、こう、術を使ってポポンと成仏させる方がかっこいい!
「・・・す、すいません・・・あの・・助けていただいて・・ありがとうございます・・」
こいつそう言えばさっきの爪お化けの息子だったのか!
「また君か・・・」
「えっ・・?またって・・・もしかして・・何回かお会いして・・・あっ!!!もしかして!!かいだん屋さんですか!すごい!やっと会えた!あ、すいません!僕は月刊・・」
「廃屋探検の村田君だろ。」
「えっ!すごい!えっ?本当に何回かお会いしてるんですか?」
「十三回目だ。」
「えっ?ええぇ?嘘!何にも覚えてないです‼凄いな!本当に居たんだかいだん屋!退魔師かいだん屋、怖い話の階段とその成仏させる手法に階段を使用する事から通称かいだん屋とよばれているんですよね!僕らの世界でも有名なんですよ!一度お会いしたかった‥いや、会ってるんですよね?すごいなぁ!全然覚えてないや!ん?あれ、もしかして、カメラのデータとかも消してますか?ん?あ!僕たまに建物の外で寝ちゃってるときあるんですよね!えっ?もしかして、それです・・・」
「関内君」
「あいよ!ダシャァ!」
見事に村田を打ち抜いた!決まった!村田は崩れ落ちる!
「ふっ・・きれいに打ち抜いてやったぜ!俺の拳は霊体を破壊する!すなわち‼記憶も破壊できるのだ!そして‼カメラも消す!データを消す!」
「面倒になる前に外出しといてね。」
「まかせろ!あ、鵜野ちゃん!一仕事終わったし『焼き伝』行こう!お疲れ様で『焼き伝』行こう!」
「本当に好きだねぇ『焼き伝』まぁ、久々にいいんじゃない?」
『やったぁぁぁ!鵜野ちゃん大好き!』
「『焼き伝』連れてくから好きなんでしょ?関内君、もう少し、こう、師弟関係的にね、君は礼儀を・・・」
「こいつ外につれてくねぇ!」
「全く・・・あ、時に関内君・・少しおかしいと思わないか?」
「何が?」
「最近こう言った依頼が嫌に多い。」
「お仕事たくさん!焼き鳥伝説に行き放題♪」
「やれやれ・・・じゃぁ、行こうか。さ、そいつを早く外に出して!」
「おう!焼き鳥伝説に~♪皆で~行こうよぉぉってくらぁぁ♪」
 うん!やっぱりうのちゃんはかっこいい!!


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