漫才 『グルメバーガー』

二人 「はいどうも今日テコですよ」。
若杉 「というわけでですね。」
齋藤 「どういうわけですか?」
若杉 「優君はグルメバーガーと言う食べ物知ってますか?」
齋藤 「グルメバーガー?」
若杉 「やはり知りませんか。」
齋藤 「はい」
若杉 「簡単に説明しますと。オリジナルハンバーガーです。」
齋藤 「マックだってロッテリアだってモスだってオリジナルだろ!」
若杉 「違うんだよぉぉぉ。もちろん各店舗もおいしいさ。もうすっかり日本人にもおなじみの味さ。」
齋藤 「私は三角チョコパイが好きだ」。
若杉 「あ、話ずれそう。」
齋藤 「ずれさせてくれよ!せめてずっれさせてくれよ。」
若杉 「二~三分しかないのよこのコーナー。」
齋藤 「そうだね。じゃぁ、さっそく入ろうか。」
若杉 「まだ早い。焦るな。大丈夫だから。」
齋藤 「なんか今日当たり強くない?」
若杉 「そんな事なぁ~いよ。」
齋藤 「うん。そんなことなかったね。ウフフ」
若杉 「でね、やっぱりそのグルメバーガーのお店っておしゃれな感じするのよ。
齋藤 怖いよね。おしゃれなお店。何着ていけばいいのか分からない。」
若杉 「服着ればいいんじゃない。」
齋藤 「うん!あのね、なんでそういう(言い方を・・)」
若杉 「(さえぎる)一回お店に入る練習をやります。ウィーン」
齋藤 「いらっしゃいませぇぇ!」
若杉 「違うのよ。そんなラーメン屋みたいな感じじゃないのよ!はいもう一回ウィーン」
齋藤 「(渋く)いらっしゃいませ。」
若杉 「あのね、このね、ハンバーガー食べたいんですけどぉぉ。」
齋藤 「おかしいじゃん。そっちもおかしいじゃん」
若杉 「だって緊張するじゃないかぁぁ!」
齋藤 「ここで緊張してたら君はサイドメニューのポテトも頼めないよ。」
若杉 「あ、それは大丈夫、グルメバーガーはね、皿に載って出てくるのね、ポテトも入ってるのよ。」
齋藤 「へぇ~知らんけどね!」
若杉 「ウィーン」
齋藤 「いらっしゃいませ。ご注文は?」
若杉 「この・・こ、こ、ここれください。」
齋藤 「ぎりぎりだよ?あと俺はそのグルメバーガーの種類知らないから、見えないメニューを指さされても注文も繰り返すことができないけどね!」
若杉 「(小さい声で)アボカド、アボカド」
齋藤 「アボカドじゃなくてアボガドらしいよ本当は。」
若杉 「違うんだよぉ。今やりたいのはそう言うのじゃないんだよ。じゃぁ、照り焼きバーガーでいいよ!もう!」
齋藤 「あ、マックとかと一緒なの?」
若杉 「一緒ぉぉぉだけどまた違うのよぉぉ」
齋藤 「照り焼きバーガーで大体いくらくらいなの?」
若杉 「大体800円~1200円くらい」
齋藤 「めちゃくちゃ高いねぇ~」
若杉 「でもおいしそうなのよぉぉぉ」
齋藤 「普通のだっておいしそうだよ?」
若杉 「わかるぅぅ~でもグルメはもっと美味しそうなのぉ」
齋藤 「想像が出来ないね。」
若杉 「パンもふわっふわで、お肉もこんな厚みあって」
齋藤 「ビックマックじゃん」。
若杉 「ちがうんだよぉぉ。レタスとかトマトやチーズがねぇ」
齋藤 「ビックマックかダブルチーズバーガーかBLTバーガーじゃん。」
若杉 「そう言われればそうなんだけどねぇぇ」
齋藤 「違いが分かんない!」
若杉 「僕もわかんなくなってきた。」
二人 「はいパニック」
齋藤 「からの」
二人 「クールダウン。」
齋藤 「二人とも分からないと入店すらできないね。ウフフ」
若杉 「マック行って練習しよう。」
齋藤 「なんの?」
若杉 「入店する練習」
齋藤 「そっからかぁ~い。もういいぜ!」
若杉 「ありがとうございました。」

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