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卒社旅行。小笠原への旅6

小笠原諸島は今年、クジラの当たり年のようだ。クジラ観測の展望台として知られるウェザーステーションに登れば、あちらこちらでブローと呼ばれる水蒸気を吐くザトウクジラが見られる。
 父島滞在6日目は1番の目的とも言えるホエールウォッチング船に搭乗した。
 大村湾を出ると、すぐにハシナガイルカの群れに遭遇。百頭を超えるほどのイルカが時折、横回転を入れながら海上にジャンプする姿は愛くるしい。

出航してすぐに現れたハシナガイルカの群れ。ハンドウイルカに比べると警戒心が強くらドルフィンスイムには向かないそう

 宿泊したユースホステルのベテランヘルパー、ゆっきーによると、ザトウクジラが海上にそり立つブリーチングという光景も今年は例年より多く見られるという。
 この日はたくさんの群れを見ることはできたものの、ブリーチングはお預けに。波が高く、もう一つの目的だった南島上陸も果たすことが出来なかった。「次に来る時のためにも何か宿題を残しておいた方がいいですよ」。元ヘルパーで、今回は5歳の長男せいじ君を連れて島を訪れた楓さんの言葉が記憶に焼きついた。
 でも、クジラたちは帰りの小笠原丸で勇姿を見せてくれた。フェリーの航跡を追いかけるように付いてくるイルカの群れも。来島者みんなを歓迎してくれた鯨類に感謝。

帰りのおがさわら丸を見送ってくれたザトウクジラのブリーチング。また帰っておいでと呼びかけられている気がした

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