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手羽先的Best Track ~The Bop Soprano~

ソプラノサックス、軽くていいですよね。昔よく吹いてたけど結構難しいです。ジャズでソプラノというとウェイン・ショーターやコルトレーンの印象が強くて、なんかオドロオドロしかったり、変に攻撃的だったりするイメージが有るかもしれませんが、吹く人が吹けばもちろんハッピーで楽しいいつものジャズになります。

曲名:Seven Come Eleven
出典アルバム:『Lionel Hampton With Dexter Gordon』 by Dexter Gordon

無題

デクスターが嘗てのボス、ライオネル・ハンプトンと共演したアルバムで当然楽しくないわけがない。デクスターは2曲をソプラノで演奏しているのだけど、これがメチャメチャ上手い。音色は1オクターブ高いけど、思わず笑っちゃうあの感じでやってます。いつもと同じです。まあ、いつものあの感じでしかも1オクターブ高いってだけで笑っちゃうよね。キーは忘れたけどリズムチェンジの曲です。

曲名:4-11-44
出典アルバム:『Gumbo!』 by Pony Poindexter

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プレスティッジらしいシュッとしたジャケですね。気合十分でニューオリンズ・バップを聴かせてくれるのはポニーさんです。元々アルトの人で伝説のビリー・エクスタイン・バンドでもやってたらしいんだけど、ソプラノもいいです。アルトだとスティット張りのビ・バッパーなんだけどソプラノは上手いって感じではないな。ちょっと飛び道具っぽい。でもその分気楽に聞けますね。全然ビブラートしないブッカー・アーヴィンの太い音色も素敵です。コロニアルシティー・ニューオリンズのカオスな感じが感じられます。楽しいよ!

曲名:In a Sentimental Mood
出典アルバム:『Stable Mable』 by Dexter Gordon

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デクスターはバラードも素敵ですね。ソプラノだとテナーの時のややゴツい音圧が無くなって、よりセンチメンタルなムードになる気がします。何気にピアノがウエスト・コースト仲間のホレス・パーランなところも嬉しい。ベースはやっぱりペデルセンでした。

曲名:Get Out of Town
出典アルバム:『Domino』 by Roland Kirk

無題

カークのソプラノが堪能できる1曲。ダークですね。ソプラノというよりキングのサクセロを吹いているのかも知れませんが、ラサーンの事は良く分かりません。コーンのニュー・ワンダーとか難しいソプラノばっか使ってるんだよな。ダークだけどいつもの様に楽しい結末へ。やっぱりバーッとやりますんで。このアルバムではアンドリュー・ヒルもピアノを弾いてますが、この曲はケリーです。ケリー最高。

曲名:All Members
出典アルバム:『Picture of Heath』 by Jimmy Heath

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さて、ゴキゲンなジミー・ヒースのブルースですがソプラノでやるとまた新鮮ですね。アイディアが次々に湧き出る感じで16分音符フレーズも淀み無くサスガです。メチャメチャ上手い!続くベースのサム・ジョーンズもホント楽しそうにソロを取ってます。みんなブルース大好きなんですね。これはバンドでやりたくなるよな。

曲名:Love for Sale
出典アルバム:『The Quota』 by Red Garland

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レッド・ガーランド御大の1971年のアルバム。当時48歳ですから今の僕より1歳年上ですね。ヤバイですね。サックスはジミー・ヒース。この人、ソプラノからバリトン、フルートまで吹きこなす方で、アルト時代はリトル・バードと呼ばれていたらしい。もちろんソプラノもメチャメチャ上手いよ。テナーよりやわらかい感じでとても聴きやすいです。ガーランドの気合の入った長尺イントロからスピード感あふれるソプラノのテーマへ。カッコ良いなあ。

曲名:Mumba Neua
出典アルバム:『Lucky Strikes』 by Lucky Thompson

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ラテンなリズムから始まるテーマAメロから4ビートのサビへ。コニー・ケイのドラムがまた要所要所で美味しいフィルを入れてます。ソロはブルースをAメロにしてサビ8小節のAABAですね。テーマが軽やかで楽しいんだよな。暫くブルースだって気が付かなかったよ。

曲名:Body and Soul
出典アルバム:『Picture of Heath』 by Jimmy Heath

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ソプラノだけどこの曲ではベストテイクの一つに入ると思われる名演です。もう吹けませんが昔コピーしました。ジミーは途中でテナーに持ち替えるんだけど、テナーの硬質な感じとソプラノの柔らかい感じの対比も面白いです。ピアノはバリー・ハリス先生でもうコレも素晴らしい!ピアノの人!この曲やろうと思ったら参考曲としては必聴ですよ!あーもう一回練習したい!

曲名:Catin' Latin
出典アルバム:『Pony's Express』 by Pony Poindexter

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ソプラノを含めサックスを6本フロントに並べたノネットのラテンナンバーです。ソプラノは暗い、スピってる、何か難しそう、とか思ってるアナタ!チョットこれを聴いてみましょう。そう、途中でデクスターが全部持ってく事も含めていつものアレですね。ハッピーなジャズですね。ポインデクスターとペッパー・アダムスのソプラノv.s.バリトンの掛け合い等とても楽しい一曲。しかし、ジャケはもう少し何とかならなかったのか...

曲名:Lovely to Look At
出典アルバム:『Lucky Thompson Plays Jerome Kern and No More』 by Lucky Thompson

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コレもカワイイ曲ですね。良く歌うステキなソプラノです。女性ヴォーカルを聴いているみたいで、高音とか少しファルセットみたいですね。こういうの他の人にはあんまり感じません。さすがバップ・ソプラノのパイオニアですね。スティットとの共演が印象的なベースのウェンデル・マーシャルがブリブリです。ハンク・ジョーンズの控えめな感じも最後の余韻を壊さなくて良いですね。余韻系が好きなんだよな。

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