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自粛中に試す100のコト【おひとりさま編】

21.寿司

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輝くシースー

寿司は裏切らない。寿司は回ろうが、鎮座していようが、大勢で食おうが、孤独に食おうがいつだってうまい。

会社の最寄り駅の中に立ち食い寿司が2店舗入っているので、一昨年の夏は仕事終わりに立ち寄っていた。
上の写真の店には緑茶ハイボールがある。
緑茶ハイボールは魚に合います。

別店舗は生牡蠣をレモンで食べたり、タバスコをかけたりして食べることができる。グラスワインが500円で飲めてちょうどいい。

元々一人飯が結構好きだ。行儀が悪いからだ。
モスバーガー意地汚く食う選手権ならインターハイに出られる。
すじこが溢れて、醤油が散っても困るのは洗濯機前の私なので良いのだ。良いのだ……。


22.カラオケ
田舎出身なので、ショッピングモールのゲームセンターとバカでかいWAO(カラオケ)しか遊ぶところがなかった。ガチである。

カラオケ=横に長い施設だと思っていたので、岡山や大阪のカラオケが縦に長くて腰を抜かした。地元ではカラオケで階段を使う文化はない。受付、個室、ドリンクバー全てが同フロアだ。ソフトクリームが食べ放題で、きなこやチョコソースがかけられる。コーンスープも飲める。モンキータンバリンはカラオケには必須だった。

高校でこそWAOに行ける身分になったが、中学までは「明星」というスナックっぽいカラオケ屋に通い詰めていた。どう考えても、「明星」って名前かっこよすぎだろ。友達は加藤ミリヤや清水翔太やAKB48を歌い、私は遊助やDOESやRADWIMPSを歌っていた記憶がある。「一番広い部屋にどこにも繋がっていないドアがあり、裏にお札が貼られている」という噂が怖くて行かなくなってしまった。

自粛中はヒトカラにもよく行った。一人だとサビしか知らない歌でも歌えるし、Cメロがわからなくても気合で乗り切れる。都会は予約から会計まで誰とも会わずに終えることができて便利だ。

でも、あのアホみたいに大きなカラオケがいつだって恋しい。


23.ラーメン
大学2年の夏~大学3年の冬くらいまで、ラーメン屋で働いていた。ラーメンの種類が多いチェーン店だったので、煮干し豚骨→つけ麺→醤油→台湾まぜそば→塩→担々麺をまかないでループしていた。制服は着替えるがそのまま授業に出ていたので、絶対豚骨臭かっただろう。

バイトに入っていない日は、昼・夜の飯を『ラーメンパスポート』で無双していた。

『ラーメンパスポート』とは秋にコンビニなどで販売される1000円くらいの雑誌で、掲載店に行くとその店の一押しのラーメンをワンコインで食べられる。(※3か月間)

私のLINEの背景は、その時代の軌跡である。

岡山から関西に引っ越してから、食べる量は減ってしまった。まだ大阪では25軒くらいしか行けていないが、最近特に美味しかった3つをご紹介します。

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弁天町「中華そば 埜邑」

◎2種の醤油と7種の煮干しスープの中華そば。個人的にはまるで美術品のような青い器が美しく、目でも楽しめる。

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長堀橋「帰ってきた宮田麺児」

◎大吟醸・エスプレッソ・タリアテッレの3種のつけ麺が選べる。タリアテッレはパスタのような平麺にトマトの入ったつけ汁が絡む。

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天神橋筋六丁目「洛ニ神」

◎和風中華そばと煮干し系のそばとつけ麺のお店。和風中華そばは天満で飲んだ後でもするする入るようなスープに、細ちぢれ麺が合う。

まずは100名店から、と攻めていますが皆さんの究極の一杯情報をお待ち申し上げます。


24.絵写経
絵写経とはなんぞや。

会社帰りに散歩していたときに、寺の横に貼ってあるポスターを見つけた。

月に2回行われており、お手本をなぞるだけで写経と写仏ができるらしい。ちなみに写仏は、仏様の姿を書き写すことで心の洗濯ができるそうだ。心が洗濯できるならやるっきゃない。

寺の1階に行くと、優しそうな受付の方が出迎えてくれる。

白地にうっすらとお経と仏様が書かれている紙が何種類かあり、500円払って1枚を選ぶ。愛染明王にひとめぼれしたので、そっと手に取って2階に上がる。

ガラガラなのかと思っていたが、平日の昼間でも疎らに人がいて、既にもくもくと手を動かしていた。

副住職の方が「願いや悩みを考えながら筆を走らせることで、本当の気持ちが見えてきたり、無心になります」と仰っていた。

軽い気持ちで筆ペンでなぞると、なんと色塗りなしで40分かかった。その間に、他愛もない考えが浮かんでは消え、また浮かんでいく。すごい。

早く来ていた方は水色や黄色やピンクを使って思い思いの色で仏を着色していた。ビビって遅れていったが、ちゃんと塗れなくて悔しい。

人の煩悩に寄り添った悟りの教えを象徴した愛染明王、一生付いていきます。


25.バー
東京の本社に研修に行く際は、毎回BOOK AND BED TOKYOを予約していた。本屋×カプセルホテルのような空間で、図書館で寝起きしている気分になれるサイコーの場所だ。

ただ、コロナ禍で一時期お休みになり、私は本を読みながらお酒も飲める場所を探していた。

大阪で本が読めるバーを検索して、見つけたのが文学バーだった。

社会人2年目の夏、初めての一人バーとして地下にあるお店に足を運んだ。そこでは、壁一面に本棚があり、カウンター上にも話題のハードカバーや文学作品がずらりと並んでいる。読みたかった『バッタを倒しにアフリカへ』があってテンションが上がる。

何より店員の女の子がかわいかった。曜日によってシフトに入る子が変わるが、どの子もかわいい。常連で来るお客さんも穏やかで優しい人ばかりだった。

バーでできた知り合いや友人と、また別のバーに行くという繋がりができて本当に良かったと思う。


26.占い
例に漏れず、血液型占いや、心理テストをついついやってしまう。
誰にでも当たることが書いてあっても、それで自分の生活が豊かになるならどんどん使っていけばいい。
でも、もし私の顔を見て、私しか知らないことをバンバン当ててくれるならそれは本物なのでは。
期待を胸に、初めて店舗型の占い店に入ることにした。

エレベーターを上がり、入り口をくぐると薄暗い。
お店の中には、それぞれの占い師の簡単な紹介が書いてあり、得意なジャンルが書いてある。たまたま恋愛運に強い先生がいたので予約をした。
幕のかかった半個室が5つほど並んでおり、ビルの一室とは思えない雰囲気を醸し出している。

女性の先生に呼ばれて入ると、ピピッと20分のタイマーをかけられスタートした。

人との相性を占うために、広辞苑くらいの厚さの生年月日表をペラペラと捲ったり、タロットカードを広げていた。詳しいことはわからないけれど、「JASTICE.(正義)」「TEMPERANCE.(節制)」「WHEEL of FORTUNE.(運命の輪)」「THE MAGICIAN.(魔術師)」など悪くなさそうなカードが出ていて安心した。

結果としては、「わかる~!」という気持ち。

私の前に占われている人は転居すべき場所を聞いていて、そんなのもわかんの!?と驚いた。

信じるも信じないもあなた次第なので、一度お試しあれ。


27.カフェ
一瞬だけ爆発的に流行ったClubhouseで、バリスタの人たちの会話に参加したことがある。通話の中でミナミならここに行け!というカフェ3か所を教えていただいた。

その中の一つが「リロ珈琲喫茶」である。

心斎橋の中心にあるが、細い階段は隠れ家チックで少し緊張する。

店内はレトロな茶色を基調とした空間で、窓はレースのカーテンで半分ほど隠されている。ダーティーチャイとティラミスを頼んで、ゆっくり本を読む。

お客さんは若い女性グループやカップルが多い。店員さんも気さくで話しかけやすく、長居もできる。

人気店なのでお店がいっぱいだと待つが、一度座ればゆっくり過ごせる。

他2つは「タソガレコーヒースタンド」と「Saturdays NYC Osaka」を教えてもらった。「タソガレコーヒースタンド」は店内がエキゾチックでこの雑多感が愛おしい。「Saturdays NYC Osaka」はまだ訪れていないので、そろそろお邪魔したい。


28.ゲームセンター
あまり言っていないが、ちょっとだけ音ゲーが得意だ。陰キャすぎるから秘密にしていた。

講義の空きコマでチャリを走らせて時間を潰したり、コンビニのバイト仲間と一緒に対戦したりしていた。

今でも買い物ついでに寄ったときには、チュウニズムをしている。

チュウニズムはどちらかというとピアノに近い。他にもmaimaiというドラム式洗濯機に見える音ゲーや、WACCAというパラボラアンテナに似ている音ゲーもあって一昔前は音ゲー大航海時代だった。100円で3曲できるのもリーズナブル。

今年は一人で太鼓の達人ができるようになりたい。


29.猫カフェ
社会人3年目になって、土日にアルバイトをしている。

その関係で、猫カフェが会場になることもあり、タダで入れることも多い。

〇〇カフェの動物は大体疲れていて、かまってくれないことが大半である。

ただ、ここの猫カフェは従業員(猫)たちが人懐っこく、おもちゃと冷凍ちゅ~るに大はしゃぎしている。昔はスコティッシュフォールドのような王道かわいい猫様に夢中だったが、今はマンチカンやミヌエットのような足の短い子や顔がぶちゃいくな子が好きだったりする。

何度か通ったが、なんとなく大きい種類の子のほうが甘えん坊やかまってちゃんな気がしている。

Twitterのアイドルミヌエット、うに の動向を追い続けている。老後はうにと暮らすぞ!


30.お笑いライブ
2021年は9月・11月・12月によしもとのお笑いライブに行った。

11月は一人参加で、12列目だからあまり見えないかもと怯えながら席を探した。予想に反して、思ったよりも見えるし右側のブロックの通路側だから前の人がいなくて快適だった。

金属バット目当てで参戦したが、突然見取り図が出たり、コウテイが暴れまわっていたり、ミルクボーイが楽しそうに漫才していてあっという間に終わった。笑い飯でゲラゲラ笑ったし、和牛やオズワルドが出ると手汗が滲んでしまう。

「夢のような時間だったな」と余韻を感じながら劇場を出る。

2022年は金属バットがM-1ラストイヤーだから、次は3万票入れるつもりだ。


一人でできないことなんてないけれど、それでも楽しいことを共有したいと思うもどかしさ。いとをかし。

「自粛中に〜シリーズで書いてきたけど、自粛終わっちゃうじゃん!✌️✌️」と感じていたのに、まん防が始まってしまった。

俺たち、会えなくても強く生きようね。

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