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ホントかウソか

こんばんは。こんにちは。劇団てあとろ50'50期2年代の梅井すいです。
セクションは舞台美術です。舞台をつくるお仕事です。
折角なので私が美術チーフ(舞台の設計などをするえらい人)をした公演(3月の新人企画『こがれる』)の舞台写真を貼り付けておきますね。


かわいいですね。

美術についてはスーパーハイパー美術マンの先輩方や同期が後に控えているので託します。
てあとろに入ろうかな〜新歓公演観たよ〜という方が多く読んでくださっているだろうということで、新歓公演で担当したゲネ写について話そうかなと思います。

観ました?てあとろの新歓公演。私は大好きでした。

ゲネ写は、ゲネ(本番前の予行練習的なイメージです)にお邪魔して、役者さんの写真をひたすら撮って撮って撮りまくります。

このお仕事、とても肉体労働です。
新歓公演を観た方には分かると思うのですが、序盤のシーンって女子組と芸人組が上下(客席側から見て右側を上手、左側を下手と呼びます)で交互に喋るじゃないですか。照明切り替わるたびにスライディングしてました。
終わった後は汗だくだく、足があざだらけになっていました。

撮っている間はそりゃあもう楽しいです。役者の熱気も照明も音響も一番前で浴びることができるのですから。
撮り終わってから地獄が始まります。選別と編集作業です。今回は4000枚くらい撮りました。それを絞って最終的に400枚くらい残しました。


なんだかわかってる風の口ぶりですが、ゲネ写、実は初めてだったんです。でも、もともとスマホで写真を撮るのは好きだったので全く抵抗はありませんでした。むしろやりたくて立候補しました。
演劇をやっていると、昔の何気ない習慣や経験がつながった!となる瞬間が多々あります。大学から演劇を始めたとしても、そういったものを研げば武器になります。

演劇は生で観るからこそ良いと言いますが、それを踏まえるとゲネ写ってなんだか不思議です。生のまま過ぎてゆくべき一瞬を保存する作業だからです。ドライフラワーを作っているみたいですね。

証拠写真とか証明写真とか、「写真」には真実とか本当とか、そういうイメージがありがちですけれど、ゲネ写って嘘っぱちです。実はゴリゴリに加工しています。「絞り値ミスっちゃった、やっべ暗すぎ、よし露光量どーーーん!!!」みたいな。薬漬けのドライフラワーですね。

まぁいいか、そもそも演劇自体嘘(=現実には存在しえないフィクション)ですし。

でも、その嘘って本当からしか生まれないと思います。
物語や役に本気で向き合うとか、
公演を滞りなく成功させようと心身を削るとか、
頑張っている人の幸せを願うとか。

ゲネ写はそんな沢山の本当を少しでも多くの人に伝えるための優しくて最高の嘘なのかもしれませんね。

てあとろって本当でいっぱいだと思います。
言い換えるなら心の底からの何か、ですかね。
なりたいもの・やりたいことの像を持って輝いている人や輝こうと努力している人がたくさんいる印象です。

みんな眩しい。眩しくてしんどい。

どうしても好きになれない自分を変えたくて飛び込んだ一年前。ずっと目を灼かれそうになりながらも一年間、触れかけて、分からなくなって、支えられて、また分からなくなって、少し前にようやく何か掴めた気がしました。

少なくとも私は今の私が好きです。

てあとろ、おいでよ。
ここまで書き続けてきましたが、私が本当に言いたかったことは『できれば笑って』が言い尽くしてしまっている気がしました。
ほんの少しだけ言うなら、輝きたいと願っているだけでいいんです。少しでもそう思っているなら、まだあなたはあなたを諦めきれていないんだと思います。

まぁ、おうちでお酒飲みながら書いている文章なので、言っていることのどこからどこまでが本当か分からないのですけれどね。

酒はなんでも好きですが、東北に旅行したときに飲んだたまご酒はかなり好みでした。プレゼントの参考にぜひ。(てあとろは健全なサークルです)

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