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演劇を映画館で。ナショナル・シアター・ライヴについて

こんばんわ!TEATROです!
日々エンタメの情報を発信していきます!

今コロナ禍でなかなか、劇場に足を運んで観劇することが難しくなっていますね、、

そんな中、Zoomなど配信アプリを使ったオンライン演劇や、以前の公演を動画配信して、劇場に行かなくても観劇できる機会が増えました!

これをきっかけに観劇を楽しみたい!
劇場までいくのは大変、、
日本の演劇だけでなく、海外の演劇を見たい!
と思った方もいるのではないでしょうか。

今日ご紹介するのは、日本にいながら、世界中の演劇を楽しめる「ナショナル・シアター・ライヴ(英語: National Theatre Live)」についてご案内いたします☺︎

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●「ナショナル・シアター・ライヴ」とは?

略称NTライヴは英国ナショナル・シアターが厳選した、世界で観られるべき傑作舞台を こだわりのカメラワークで収録し各国の映画館で上映する画期的なプロジェクトです。
日本におけるNTライヴは、日本語字幕をつけて上映を行っている。

●来歴

2009年6月に『フェードル』の公演がイギリス中の70の映画館で中継された。最終的には世界中の200以上の会場でこのプロダクションが上映され、あわせて5万人以上が1回のパフォーマンスを見たことになった。
2本目の『終わりよければ全てよし』は合計300ほどのスクリーンで上映された。
2017年時点ではNTライヴのプロダクションを上映する会場の数は700館ほど、世界のNTLive観客の総計は5500万人を突破。

●上映されるプロダクション

ほとんどはロイヤル・ナショナル・シアターのレパートリーで上演された芝居だが、他の劇団による作品も含まれている。
2015年にバービカン・センターから中継された『ハムレット』はNTライヴ史上最大のヒットとなっており、2016年8月の時点において、世界で55万人以上が鑑賞していた。

●日本語版
日本におけるNTライヴは2014年2月、『フランケンシュタイン』上映から展開を開始した。
カルチャヴィルとTOHOシネマズの協力によるプロジェクトであり、日本語字幕をつけて上映を行っている。時差のためライヴ中継ではなく、またイギリスで収録された全てのプロダクションが上映されているわけではない。

●NTライヴの魅力
どの作品も現地で観劇する一般のお客様と一緒に公演中に収録されます。緊張感あふれる劇場の空気をしっかりと捉えるカメラは、映画館のお客様が演劇をベストシートでご覧になっている感覚でお楽しみ頂けるよう、慎重に設置位置が決められます。どこから舞台を捉えるかは、作品によって、その作品に合わせ最適な場所へと変わります。英国へのフライトなしで、世界最高峰の傑作を身近な映画館にてS席でご観劇いただけます!

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●上映作品

2009年
『フェードル』
『終わりよければ全てよし』
2010年
『Nation』
『The Habit of Art 』
『London Assurance』
『消え行く数字』A Disappearing Number 
『ハムレット』2014年に日本で上映。
2011年
『Fela! 』
『リア王』
『フランケンシュタイン』
2014年、日本で初めて上映されたNTライヴの演目である。
『桜の園』
『一人の男と二人の主人』
『The Kitchen』
『Collaborators』
2012年
『Travelling Light』
『間違いの喜劇』
『負けるが勝ち』(She Stoops to Conquer) 
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』 2016年に日本で上映。
『The Last of the Haussmans』
『アテネのタイモン』– 2012年11月1日
2013年
『The Magistrate』
『People』
『This House』
『ジ・オーディエンス』(The Audience)– 2014年に日本で上映。
『マクベス』 
『オセロー』2014年に日本で上映。
2014年
『コリオレイナス』 
『ウォー・ホース 〜戦火の馬〜』2016年に日本で上映。
『リア王』2014年に日本で上映。
A Small Family Business
『スカイライト』2015年に日本で上映。
『メディア』 
『欲望という名の電車』2015年に日本で上映。
『JOHN』
2015年
『宝島』2015年に日本で上映。
『Behind the Beautiful Forevers』 
『橋からの眺め』 2016年に日本で上映。
『ハード・プロブレム』2016年に日本で上映。
『人と超人』 2016年に日本で上映。
『万人』(Everyman)
『伊達男の計略』(The Beaux' Stratagem)
『ハムレット』
『二十日鼠と人間』2015年に日本で上映。
『ジェーン・エア』 
2016年
『危険な関係』
『お気に召すまま』 2017年に日本で上映
『ハングメン』 2017年に日本で上映。
『深く青い海』2017年に日本で上映。
『三文オペラ』2017年に日本で上映。
『誰もいない国』 2017年に日本で上映。
2017年
『アマデウス』 2018年に日本で上映。
『聖女ジョーン』 
『ヘッダ・ガーブレル』2017年に日本で上映。
『十二夜』
『ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ』2018年に日本で上映。
『郵便配達は二度ベルを鳴らす』 
『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』 2019年3月に日本で上映。
『ピーター・パン』 
『サロメ』 
『エンジェルス・イン・アメリカ 第1部:至福千年紀が近づく』2018年に日本で上映。
『エンジェルス・イン・アメリカ 第2部:ペレストロイカ』2018年に日本で上映。
『イェルマ』 2018年に日本で上映。
『フォーリーズ』 -2018年に日本で上映。
『ヤング・マルクス』2018年に日本で上映。
2018年
『熱いトタン屋根の猫』 
『ジュリアス・シーザー』2018年11月~12月に日本で上映。
『マクベス』2019年2月に日本で上映。
『令嬢ジュリー』
『アレルヤ!』 2019年7月に日本で上映。
『リア王』2019年4月に日本で上映。
『英国万歳!』2019年5月~6月に日本で上映。
『アントニーとクレオパトラ』 2019年6月に日本で上映。
2019年
『リチャード二世』同年9月に日本で上映。
『I'm Not Running』
『イヴの総て』同年11月に日本で上映。
『みんな我が子』同年10月に日本で上映。
『スモール・アイランド』-2020年6月に日本で上映予定。
The Lehman Trilogy -2020年2月に日本で上映。
『フリーバッグ』 2020年3月に日本で上映。
『夏の夜の夢』2020年7月に日本で上映予定。
『Hansard』
『プレゼント・ラフター』 
2020年
『シラノ・ド・ベルジュラック』 
『The Welkin』
『レオポルトシュタット』 - 2020年6月予定
『Jack Absolute Flies Again』 - 2020年7月予定

●2020年日本での上演作品

「リーマン・トリロジー」
「フリーバッグ」
「スモール・アイランド」
「夏の夜の夢」
「プレゼント・ラフター」
「オーディエンス」
「ハムレット」

上演期間や映画館は公式ページでご確認ください。
https://www.ntlive.jp/

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●新型コロナウイルスによる劇場閉鎖時の配信
新型コロナウイルス感染症の流行による劇場閉鎖に伴い、NTライヴの作品のうち『一人の男と二人の主人』、『ジェーン・エア』、『宝島』、『十二夜』の4本が、「ナショナル・シアター・アット・ホーム」として4月に1週間ずつウェブで無料配信された。4月末から5月にかけて『フランケンシュタイン』と『アントニーとクレオパトラ』も配信された。
https://www.nationaltheatre.org.uk/nt-at-home

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●評価

イギリスでは当初、NTライヴがライヴパフォーマンスのチケット売り上げに悪影響を与えることが懸念されていた。しかしながら、NTライヴのせいで公演のチケットが売れなくなるという兆しはないことが指摘されています。

日本においては、イアン・マッケラン主演の『リア王』など注目度の高い演目を「海外へ行かずして日本の映画館で見られるのは貴重な機会」であるとして評価されており、演劇ファンの間では「好評」を博しているとされる。中本千晶は、あまり舞台を見に行ったことのない観客にもすすめられるシリーズであり、「日本でも定着しつつある」と評価しています。

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現在、英国ナショナル・シアターのYouTubeチャンネルにて、「スモール・アイランド」が無料配信中です!(日本語字幕はないですが、、)

作品の雰囲気を感じてもらって、日本語訳付きで映画館で見たいと思った方は、ちょうど今日本でも、シネ・リーブル池袋にて 6/25まで上映しています!

私も何度かNTライヴの作品を見に行っていますが、どの作品もクオリティーが高く、臨場感のある映像で楽しめます˚✧₊˳༚
NTライヴのTwitterがみんなの感想をまとめているので、悩まれている方は参考にしてください↓
https://twitter.com/ntlivejapan?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor

本当に面白い作品ばかりを上演しているので、もっと作品数が増えると嬉しいです!!
私は、「アマデウス」がとても好きでした。
https://www.ntlive.jp/amadeus
https://www.youtube.com/watch?time_continue=3&v=KuqPyM_pNF8&feature=emb_logo

他には、劇団☆新感線の作品を映画館で上演する「ゲキ×シネ」もあったり、
http://www.geki-cine.jp/

ライブビューイングを上演する2.5次元の舞台が出てきたり、色々な楽しみ方が増えてきていますね!
舞台が盛り上がって、面白い作品がたくさん出てくるのが楽しみです☺︎

TEATRO

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