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Obsidianの同期について - Mac系とAndroid

先日、Obsidianを使い始めたという記事を書きました。

上の記事にも買いたのですが、私のデバイス構成は、

  • Mac

  • iPad

  • Android

です。MacとiPadはiCloud Drive上のVaultを使っているので同期は自然に行われているわけですが、iPad/iPhoneが入るとiCloud Drive上にしかVaultを作れないので、私のようにAndroidが絡んでくると、AndroidにVaultをどう同期するかが問題となります。今回は、このAndroidを含めたVaultの同期をどうしたかを書いてみます。

Obsidianの同期について色々調べていると、以下の記事が目に止まりました。(著者の方、素晴らしい記事ありがとうございます!)

Obsidian Syncというのは有料なので、私はパスとします。他には、iCloud DriveとGoogle DriveでVaultを同期して、そのGoogle DriveのVaultをAndroid向けの同期アプリ(DropSyncやFolderSync)でやるというアイディアが紹介されています。これに倣って、

  1. iCloud DriveとGoogle DriveでVaultを同期する

  2. AndroidのアプリFolder SyncでAndroidのローカルVaultとGoogle DriveのVaultを同期する

という手順でやってみました。

Step 1

まず、iCloud DriveとGoogle Driveの同期ですが、MacのGoogle Driveアプリの設定で、iCloud DriveのVaultフォルダーを同期します。(一応念のため、iCloud DriveのVaultフォルダーはバックアップを取っておきましょう。)この同期は、Google Driveアプリの設定画面ですんなりできます。設定後、Google Driveを開くと、Computersの下に自分のマシンが出てきて、その中に先ほど同期したVaultフォルダーが出現している(最初一旦コピーされた)のを確認してください。

ここで注意点があります。iCloud DriveとGoogle DriveでVaultフォルダーが双方向で同期になっていることを意識してください。なので、これ以降Google Drive上のVaultを削除すると、iCloud Drive上のVaultも消えてなくなりますので、ご注意を。

Step 2

上記の記事では、次にWindowsのGoogle Driveで「My Driveにショートカットを追加」をクリックして設定していますが、私はWindowsは関係ないのと、MacのGoogle Driveで「My Driveにショートカットを追加」が見当たらないので、最初ここはスキップしました。しかし、後で分かったのですが、MacのGoogle Driveの画面で、同期したObsidian VaultフォルダにStarを付けておきます。これ次のステップでとても重要です。

Step 3

次に、AndroidにFolderSyncアプリをインストールします。(この前にAndroidのObsidianアプリはインストール済みでAndroidローカルのVaultフォルダーを作成済みというのを前提としています。)インストール後、FolderSyncアプリを開いて同期ペアの作成に進みます。その際、もちろん、Google Driveへのアクセス設定が入ります。その後同期ペアの作成となります。

  • 左側という呼び方になっているフォルダはローカル側なので、AndroidローカルのObsidian Vaultを選択

  • 右側という呼び方になっているフォルダはリモート側なので、Google DriveのObsidian Vaultを選択

となるのですが、あれ、右側のフォルダー選択でObsidian Vaultが見えない。デフォルトではMy Driveの下しか見えてないんですね。ここで、Step 2で元記事でWindowsの側で「My Driveにショートカットを追加」の意味が分かりました。同期したVaultをここに出すためなんですね。最初、ここで途方に暮れてしまったのですが、FolderSyncのGoogle Driveのフォルダー選択画面をじっと見ていると右下に縦に3つアイコンが並んでいて、その一番上のアイコンを押してみました。それは「その他のオプション」というもので、My Driveの他にStarredとShared with meというフォルダを選べるようになっています。このStarredというところに出るようにすればいいわけです。ということで、Step 2でStarを付けるのが重要だということがお分かりいただけたと思います。

さて、このFolder SyncのGoogle Drive側のフォルダ選択でStarredを選んで見てみると、ちゃんと同期すべきVaultフォルダが出てきて、FolderSyncの同期設定がやっとうまくできました。

ちなみに、FolderSyncの同期モードはリモートからローカルの一方向にしました。私としては、Androidは閲覧専用で使おうと思っているからです。(あと、今の所、FolderSyncの安定性が分からないので、両方向でエラーが起きるのもいやなので。)


閑話休題:iCloudでのファイル消失問題

ところで、今年の5月上旬、ちょうどObsidianを使い始めた頃ですが、次の日Obsidianをオープンしてみると、昨日作ったノートがいくつか消えていました。これが結構続きました。消えるファイルに何かの法則性も見えず、途方に暮れました。Obsidian VaultはiCloud Drive上なので、iCloud Driveの同期の問題があるのだろうと考えてました。メモツールのメモが突然消失するのは深刻な問題なので、一時真剣にObsidianを使うのを止める決意もしたほどです。

ほぼ、Obsidianをやめようと決断した頃に、ちょうどMacOS SonomaのV14.5へのアップデートが降りてきました。もしかしてということで、このアップデートをやってみました。同時期にiPadOSのアップデートもあったので、そちらもやっておきました。(時期的にAppleの新iPadの発表があった頃で、Appleはその後大抵OSのアップデートをしますよね。)アップデート後、Obsidianのファイル消失問題は起きていません。やはり、iCloud Driveの同期に問題があり、アップデートでそれがfixされたのだろうと勝手に想像しています。

ということで、ちょっと前にMacでObsidianを使って同じようなファイル消失問題に遭遇した方は、OSのアップデートをお勧めします。


ということで、一応、Mac, iPad, AndroidでObsidianを使えるようになりました。(Androidは閲覧のみですが。) さて、これからしばらく、Evernote、Notion、Obsidianの使い分けを、じっくり試行錯誤してみます。

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