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時間とは太陽の動きだった ~整体師がやって来たこと②~

夜遅くまで起きていて動いている人を見ると、いっぱい働いている感じがするでしょうか。多くの人が寝ている時間に仕事をする。それは悪くないと思うんだけど、深夜ではなく早朝でも良いと思う。

夜勤について考えた

医療・介護・運送などの業務をする人は24時間仕事を回しているのでどうしても人が寝ている時間に動いている。本人も寝ていない訳ではないのだけど、その時間は昼間になることが多い。
そうするとね、荒むんですよ。心が。
14時出勤で22時まで、という夜勤もありますがそれでも荒む。
私が見て来た感想としては、荒まずにいれるのは30代まで。私自身は20代まででした。
精神論とか性格とかそういう事ではなくて、生理的にそうなんです。
「高齢者は免疫力が低下してるから」とか耳にしますが、30代から低下します。正確には、低下し始める、でしょうか。だから気が付きにくい。
免疫力とは抵抗力で「抗う力」だと思っています。嫌なことでもやれちゃう力です。
稀に嬉々として夜勤をやれちゃう人もいますが、その人に合わせないでいいんですよ。
30代になったら荒むんだな、ということを知って欲しい。
だから私のお店に来ると、転職だ転職だ、と言われてしまう。
嫌だろうな、と思いますよ。
生活があるんだ、と思っているのも知っていますよ。
でも身体を壊してからにします?死んでからにします?
働くなと言っているのではないんです。時間を変えようと言っています。

私のお店に30歳になったばかりの女医さんが来ていました。宿直は若いもんの仕事だから、と肩を落としていましたよ。
夜勤は若い人の仕事になっている職場だということです。
宿直室のベッドが合わないとか、仮眠なんて寝た気がしないとか色々言っていましたが、そこは整体師の手を借りて乗り切ってきました。
乗り切れるんですよ、この年代は。
でも40代になると、追いつかない。心と身体に染みついちゃうから。
彼女は30代半ばで臨床の現場を離れて研究の道に進みました。
収入はガクッと下がったと言っていましたが、彼女は楽しそうですよ。
研究の道に嬉々としたんです。夜遅くまで論文を読んでいても、凝り固まり方が違うんですよ、触るとわかるのですが。

嬉々として夜中に働いているかな、と自分に聞いてください。
嬉々としていないのなら、若い人にその仕事は譲りましょうか。

私のお店は18時閉店です。夜仕事をすると私自身が荒んじゃうんですよ。そんな整体師にやって欲しくないんじゃないかな、と思って。
33・34歳くらいまでかな。22時までやってたのは。
荒みやすいの(≧▽≦)

夜勤について考えた結果:30代まで、と思ってみよう

朝日を浴びない弊害

意識して身体をコントロールしている気がするけど、実際はコントロールできることなんて随意筋を動かすことくらいです。神経やホルモンや不随意筋なんて自分で操作できません。
それらは環境によって動いていて、その環境とは朝日を浴びることも入っています。だから浴びないと動かせない。

「セロトニン、出ろ!」と思ったところで出ないんです。
出た実感もなければ、出てない実感もない。
体感としては食欲です。
欠乏すると何か食べたくなったり、特に甘い物に手が出たりしています。
食べると一時的にセロトニンが出るようです。「あ~、お腹いっぱい、満足~」って感じ、知ってますよね。それです。私もある。
でも食べたあと、また食べたくなる。
それはお腹が空いたのではなく、セロトニン不足だった、朝日不足だったという事でした。

朝日を浴びない弊害:不眠・イライラ・さらには太っちゃう

泊り勤務の父は躁鬱病になった

私の父はホテルでコックをしていました。夜の宴会の料理を作り、泊り客の朝ごはんを用意します。泊まり勤務です。
若いころは楽しそうにやっていたと思います。でも父が44歳の時でしょうか、母は法事で集まった親戚に「お義兄さん、ちょっと、おかしくないか」と言われたそうです。私は小学校3年生でしたが、その頃の父はユニークで優しい人だったと覚えています。
この頃から年々加速をして行きます。感情の起伏が、です。
泊り明けで帰って来た日は、寝てるからいいのですが、その次の日の日勤後はよく家で暴れてました。怒鳴ったりテーブルをひっくり返したり母を殴ったり。2・3日すると謝るのですがまた始まる。
本人も困っていたと思います。でも止められない。
職場のあいつが嫌いだ、生意気だ、わぁ~っと叫んでいました。
家族も困りましたよ。訳が分からない。
私が20歳になった頃、痩せて泣いて仕事に行きたくないと言って、初めて精神科に行きました。診断は鬱病でした。
仕事を3ヶ月休んで自宅療養です。
その間やっていたのは狂った体内時計を元に戻すことでした。
仕事で夜起きていることが無くなったとしても、身体はなかなか戻れません。いっとき良くなったように見えたので、仕事に復帰しました。でもまた泊り勤務を始めれば、また体内時計は狂います。今度は躁に大きく振れました。今度は精神病院に入院です。
今は心療内科と言いますが、当時は精神科で、母はとても心を痛めました。母も病んでしまうのではと思いましたが、母は朝日を浴びる習慣があったんですよね。この差は大きかったと思う。

後に依願退職となり、高速道路の料金所に転職をします。これは早朝勤務だったんですよ。それで少し落ち着くのですが、完治することはありませんでした。

勿論根底の性格の部分もありますが、ホルモンの身体に与える影響は思っているよりも大きいです。

泊り勤務の父は躁鬱病になった:40歳前に泊まり勤務を辞めさせてあげたかったなぁ。

体内時計を元に戻せるのは本人の行動だけで、その行動を制限されてしまうなら、もうその環境に居ない方が良いよ、転職の時期が来たと思って、とお店で言い続けていたのでした。そんな整体師。


すごく喜びます(≧▽≦)きゃっ