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合氣道弐段だったりする ~整体師がやって来たこと⑬~

『空気を入れ替えよう』、『換気しよう』と耳にタコができそうですが、総じて『気を変えよう』にたどり着くと思っている。
さて、『気』とは。
『気』と同じ使われ方で『氣』がありますが、似て非なる物です。
『気』とは『〆る』で抑え込むもの。
『氣』とは『米』で、お米のエネルギーを八方向に放出するもの。
さぁ、どちらを使いますか?

悟空も

ドラゴンボールというアニメに出てくる孫悟空。彼の得意技に『かめはめ波』があります。両掌からビームのようなものが出て、対戦相手を吹っ飛ばす、あれ。

体内の潜在エネルギーを凝縮させて一気に放出させる技。
(Wikipediaより)

放出させる技、なんですよ。つまりは『氣』だということ。
あんなの漫画だからだ、と言ってしまうのは簡単なんだけど、現実でもやれてる人、結構いるんですよ。
目から出てる人が多いなぁ、と思っている。

悟空も:鳥山明は氣をコミカルに伝えたなぁ

ルフィも

ONEPIECEというアニメに出てくるモンキー・D・ルフィ。彼は『覇気』を使います。

覇気とは、少年漫画『ONEPIECE』に登場する「意志の力」のことで、特に戦闘技能として扱われる。(ピクシブ百科事典より)

『武装色の覇気』なんて鎧にも武器にもなる。これも中から外に出される氣で、さらには纏うことができる。だから罵詈雑言なんてへっちゃらになるんだよね。
『覇王色の覇気』なんて周りが気絶しちゃうくらいの威圧で、これは怒りのエネルギーの放出だったりする。
『見聞色の覇気』というのもある。私はこれが一番興味深い。

見聞色の覇気
生物の発する心の声や感情を聞く能力(つまり、相手の『意志』を読む力)。
(ピクシブ百科事典より)

ルフィは戦っているシーンが多いし、ぼかぼか強い敵を倒していくから武装色の覇気や覇王色の覇気が強いと思われがちなんだけど、見聞色の覇気を物凄く持っている人だと思う。
エニエスロビー編でルフィは捕らわれているロビンに聞くんですよ。
「おまえはどうしたいんだ!」って。
ロビンを助けに来たんだけど、自分勝手に助けるんじゃなくて、相手の意思を聞くんです。どうしたいんだ、って。
それに対してロビンは涙も鼻水も垂らしながら「生ぎたいっ!」って叫ぶんです。冷静沈着なロビンが。
自分から生きたいと思ってない奴は、助けることもできない。
ルフィだって死ぬ気で助けにきたんだけど、本人が助かりたい、生きたいと思っていなければ、どうにもできない。
ルフィは知っていたと思いますけどね。ロビンが生きたいと思っていることを。でも死んでるみたいに生きてた。
だからそれを、自分から出せ!と言ったんです。

私はこれを、お店にいるときによくやっていたと思う(≧▽≦)

ルフィも:整体師は見聞色の覇気を持つようになる、と思う。

道場にいなくても合氣道

私は大学の4年間と社会人になってからの2年間、合氣道をしていました。
いやいや、最初の3年はしていなかったと思います。できてなかったというのですが。合氣道を合気道と思っていたし。
わからなかったんですよ、氣とはなにか。
だからすごく怪我をした。
肩の脱臼も、足の指にヒビが入ったことも、捻挫も打ち身も。
それは自分の気と相手の気がぶつかっちゃってて、もちろん相手も氣とは何かがまだわかっていない同級生だから、ガツガツ当たっちゃうの。そうすると怪我をする。
私がよく怪我していた時は、とにかく相手を、嫌だな、と思っていた時でした。だって乱暴なんだもの。やっつけてやる!って感じがむき出しで。
彼が悪い奴だったとかそういう事ではなくて、武道とは戦って勝敗のあるもの、と思っていたんだと思う。多くの武道がそうだし、彼は柔道をやってきていたし、身体もごっつかった。
私も、なにくそ!と思ってぶつかって行ってたし。
でも練習や合宿や飲み会を経て、彼が怒ったり泣いたり笑ったりするのを一緒にやってきて、どういう人かを知っていきました。
4年生にもなると就職活動だなんだで会う機会も減ります。
それくらいからです、力が抜けたのは。
相手とぶつからないように組めるようになったのは。
相手の意思がわかるようになったのは。
合氣道とはもともと取りと受けに分かれて行うものです。
攻撃と攻撃ではありません。
技をかける人と、受け身を取る人、と決めて組みます。
技をかけることだけが練習ではなくて、受け方を学ぶことが合氣道の練習でした。
そう言うと、逃げるばかりの武道と取られそうですが、合氣道の技の多くは氣の出し方なんですよね。小手先の技術ではなくて、意思の出し方を技と言います。
例えば、前に進む、何が起ころうと前に進む、という練習がありました。
相手が腕を掴もうと、腰に巻き付こうと、ただただ前に進む。
腰を落とし、ただ前だけを見て、進むんだと決めて歩を進める。
相手を意識しないんです。何かされていても、自分の目的の事だけ考える。
そうすると、進むんですよ。相手が自分にぶら下がってても。
重たいとか痛いとかもなく。
すごいよね、合氣道。
これは抑え込まれた『気』ではできなくて、放出される『氣』を使わないとできないことでした。

道場にいなくても合氣道:前に進もうと思うと『氣』がでるよ

閉め切って、抑え込まれた空気は換気した方が良い。
それは発散に姿を変えてしまうから。
気持ちに意思を持たせることで、『氣』なる。
それは中から放出するもので、色んな意見を聞くことで湧いて出るものだ、と思っています。

「まったく、氣の強えぇ女だな」と言われてきたのは、褒められた、って事だったと思っているのよね。
嫌いじゃないけど、って付け加えてくれたあなたを私も嫌いじゃない(≧▽≦)





すごく喜びます(≧▽≦)きゃっ