杉田陽平さんの西武・そごうクリスマスアートワーク&作品展で見た景色を心に残しておきたくて
2022年12月25日(日)、画家で現代美術家の杉田陽平さんのクリスマスアートワークを見納めに、西武池袋本店へ向かいました。
約2ヶ月間、存分に楽しませてもらった景色を目に焼き付けながら、思い出にnoteにまとめたくなりました。
杉ちゃんのさまざまな取り組みの中で、やはり毎回の個展が一番印象的で、その都度感動したり、いろんな気づきをもらっていますが、今回はその大きなイベントである「個展」を含めたさらに大きな取り組み「西武・そごうグループのクリスマスのアートワーク」を担当されて、素晴らしい景色を見せてもらいました。
COLORFUL ART CHRISTMAS 2022 色鮮やかなクリスマスを、あなたと。created by 杉田陽平
画家で現代美術家の杉田陽平さんが取り組まれた、西武・そごうのクリスマスのアートワーク「COLORFUL ART CHRISTMAS 2022 色鮮やかなクリスマスを、あなたと。created by 杉田陽平」は、2022年11月1日から12月25日まで、池袋西武本店を中心に西武・そごうの各店舗で展開されていました。
その中でさらに2022年12月14日–12月21日まで西武池袋本店で、杉田陽平のダイナミックな作品展「杉田陽平クリスマスエキシビジョン2022」が開かれたのです。
今回、池袋で個展が開かれること自体とても嬉しかったのですが、なんと店舗全体を超えて、西武・そごうのグループ全体のクリスマスのアートワークを担当されると聞いたときには、驚きと喜びでいっぱいになりました。
情報を聞いて、早速、池袋に向かいました。
個人的な話ですが、池袋は私が子どもの頃からよく行っていた街で、とても馴染みがあります。
池袋って、西武と東武が半々みたいな感じですが、その西武エリアに入った途端、目に飛び込んできたのが、杉ちゃんの個展のポスターが貼られた太い円柱でした。
わー! すごい!
ドキドキしながら進むと、今度は四角い柱に杉ちゃんのアートの写真が大きく引き伸ばされて、覆うように彩られてて、それが何本も何本も連なっていて、とても感動しました。
また、入り口のガラスにも、入った先の階段にも、そこここの天井からの飾り付けにも杉ちゃんの作品が繰り広げられてて、本当に嬉しいというか幸せな気持ちでいっぱいになりました。
三省堂という大きな書店が西武池袋本店にはあるのですが、そこへ続く通路も彩られ、地上に出たら、建物の壁も杉ちゃんの世界になってて夢のようでした。
店内も床にもアートがあって、中央のエスカレーターを登っていくと、各階に展開されていたり、北側の少し暗い場所のエスカレーターにはエスカレーター自体が装飾されてて、とても可愛くて美しくてウキウキしました。
アートワークで彩られたさまざまなプレゼントグッズ
買い物をしてもらえるスケッチブックや、先着でもらえる婚姻届の入ったファイルなど、楽しい企画もいっぱいでした。
クリスマスケーキを注文すると、もらえる保冷バックも杉ちゃんのデザインしたものでした。クリスマスケーキなどわざわざ注文したことなんか記憶にないけれど、今回は保冷バック欲しさに11月から予約をしました。
自宅からわりと近いということもあり、「買い物をするとプレゼントがもらえるよ」という日も含め、ただただ、景色を見たくて西武池袋本店に行った日もあるし、池袋だけではなく、他の店舗のディスプレイも見たくて、何かと理由をつけて出かけました。
西武池袋本店以外の店舗も素敵に彩られていた
そごう千葉店で行われた、ライブペインティング&トークイベントにも行ったし、そごう横浜店で行われたスタンプラリーも行ってきました。
電車の乗り換えで立ち寄った大宮駅で、寸暇を惜しんでそごう大宮店のディスプレイも見に行きました。
できれば全部の店舗を見たいくらいでした。
そごう千葉店で行われたライブペインティング&トークイベントでの、作品も素晴らしかったのですが、そこでのお話が心に響きました。
特に心に残っているのは「みんなが共通言語として楽しめる【クリスマス】というモチーフを利用して、どんな人でも楽しめて、アートを楽しめるきっかけを持ってもらえるような仕掛けや作品を作って取り組んでみた」と今回のクリスマスのアートワークへの思いを話してくれたことです。
そのほかの言葉も印象的だったので、様子と感想を、私がラジオトークというアプリで話しているので、もしご興味がある方は聴いてみてください。
そんなこんなで楽しい1ヶ月半を過ごしているうちに、メインイベントである、杉田陽平のダイナミックな作品展「杉田陽平クリスマスエキシビジョン2022」が西武池袋本店でいよいよ始まりました。
杉田陽平のダイナミックな作品展「杉田陽平クリスマスエキシビジョン2022」
私は初日の12月14日(水)に早速伺いました。
入り口を入ってから、ひとつひとつの作品に心惹かれ、ずっとワクワクしていました。
展示方法や空間も工夫されていて、心が躍りました。
ゆっくり作品を拝見する中、赤ちゃん連れのママやお子さんたち、年配のご夫婦や学生くらいの男性など、老若男女、様々なお客さんが杉ちゃんの作品に引き込まれて楽しんでいる様子も見られて、杉ちゃんは本当に素敵な空間を作ってくださったと感じました。
その空間に「杉ちゃんの全てが表現された作品たち」と「現代アートって楽しいんだ、面白いんだ、エキサイティングなんだと伝えたい気持ち」の両方があるような気がしました。
それから、杉ちゃんのクリスマスアートワークの原画も飾られていて、可愛いだけじゃなくて本当にスゴいなと感じました。
誰でもわかりやすく楽しめるけれど質がめちゃくちゃ高いってこういうことだったのか、と感動したのです。
素敵な作品ばかりですが、私が特に好きなのは「ゴッホ“星月夜-糸杉と村”に捧ぐ」、「月光と雨音」、クリスマスのアートワークの「ユニコーン」でした。
作品をじっとみていると、モチーフや作者である杉ちゃんの心の声が聴こえてきそうな気がしたのです。
また、17日(土)に、西武池袋本店で開催されている杉田陽平さんのライブペインティング&サイン会があったのですが、それにも伺ってきました。
事前に予約していた人30名(着席)と、当日抽選で当たった人30名(立見)が、杉ちゃんのペインティングの様子をじっとみながら、お話にも耳を傾けていました。
たくさんお話をしてくれた中で、杉ちゃんのある言葉がずっと心に残っていました。
それは「絵は包容力がある」という言葉です。
“絵は、言葉や音楽と違って不便で、届きにくい。
だけど、どう感じてもいいという優しさ、包容力がある”
それを聴いて、なんかとても温かな気持ちになって、絵の素敵さに気づけた自分自身と、そこに導いてくれた杉ちゃんに感謝したい気持ちが湧き上がりました。
また「絵を買って何が変わったのか?」という話もでたのですが、イベントが終わったあとも時折考えていました。
私も、杉ちゃんの作品をいくつか持たせてもらってて、作品を持ち始めてから変化があった気がしています。
杉ちゃんの言葉と相まって、気づいたのは、包容力のある絵に毎日寄り添ってもらっているのかもしれないということでした。
絵には希望も絶望も入っているって前に杉ちゃんが言っていたけれど、だからこそ、どんな感情を持っても大丈夫というか、ゆるされるような気がするのかなと思ったりしました。
そのほかにも「今まで買い支えてくれた勇敢な表現者たちが居たから今があるし、絵を買おうとしている人と話しているとエキサイティング」とか「もし自分が買うとしたらどれにするか?を考えながら絵を見てほしい」という言葉も心に残りました。
ライブペインティングの後に、キャンバスアートを購入した人を対象にサイン会を開かれました。
”お手軽な価格でもプリント作品であっても出来るだけ一つ一つが違う“オリジナルアート作品に近い状態”を体験して持って貰うというのがこの企画の狙いでもあります”と杉ちゃんが言っていましたが、表側に一部彩色し色を足してくれました。
いい思い出となりました。
もう一度作品を見たい、そう思って、個展を訪れたのは、最終日の前日でした。
一つ一つの作品ともう一度向き合って味わおうと思っていたときに、会場で声をかけてくれた人がいました。
彼女は、近くに住むママ友で、以前買い物帰りに立ち話をして、池袋にもしいくことがあったら、ぜひ個展やアートワークを見てくれたら嬉しいなと伝えていた人でした。
偶然、同じタイミングで見にきてくれたのです。
それぞれ絵を見つつ、時々、一緒に同じ絵を見ながら、自分なりに杉ちゃんの魅力を伝えました。
すると「同じ人が描いたとは思えないね」とか「色の使い方が鮮やかで元気をもらえるね」などと感想を伝えてくれてとても嬉しかったです。
一緒に、ライブペインティングの様子が映し出された動画を見て、楽しみました。
そうそう、ライブペインティングのイベントの後に杉ちゃんは絵を足されたようで、出来上がった作品が見られたのも嬉しかったです。
翌日の16時に個展の開催は終わりました。
クリスマスのアートワークが名残惜しくて何度も池袋へ
そして、12/24(土)に私は予約していたケーキを受け取りに再び池袋へ行きました。
3日前まで杉ちゃんの個展が開催されていた催事場がケーキの受け取り場所になっていて寂しい気持ちもあったのですが、念願の保冷バックをいただき、店員さんと「可愛いですよね」って話したり、隣で受け取った親子が嬉しそうに微笑みあっていたのを見ていたら、温かい気持ちになれました。
その後、保冷剤の時間ギリギリまで店内を巡り、アートワークを満喫しました。
そして、アートワークを見られる最終日の12/25(日)、これはいいかな、と思っていたはずでしたが、プレゼント用の包装紙がどうしてもほしくなり、自分用のプレゼントを買いに行きました。
そして本当に見納め。
感謝とともに池袋を後にしました。
クリスマスのアートワークを通して杉ちゃんが伝えたかったことを想像してみた
約2ヶ月間楽しませてもらって、そして、杉ちゃんの昨日のブログ「【終了しました】西武そごう×杉田陽平御礼」というブログを読んで感じたことを書いて終わりにします。
杉ちゃんは、ブログの中で
“僕の夢は、どんな尖った作品を作るアーティストさんでも活動を辞めなくてすむ、充実した作品作りができる包容力のある社会作りです”
と書かれていました。
だからこそ、アートの本流以外の人にアーティストの魅力を伝える活動をしていると。
今まで、杉ちゃんの活動を拝見してて思うのは、杉ちゃんがこの社会の中で、画家として、アーティストとしてできることを誠実に考えているなということです。
色々な活動や言葉、作品から、人に対する愛情を感じますが、それは杉ちゃんが、ご自分のことや他人を愛を持って見つめているからだと思います。
杉ちゃんは、画家としての研鑽を積み、アップデートし腕を磨きながら、一方で、アートを広めることも大切にして実践していると思います。
そして、今回の西武・そごうさんのクリスマスのアートワークは、いつも個展以上に、アートに普段触れ合わない人たちに、アートの楽しさをある意味直接的に伝えてくれた気がしました。
一つ一つの作品から愛と喜びが溢れてて、鮮やかな色彩で柔らかそうな立体的な優しいタッチや表情などを感じることでわくわくする素敵なクリスマスプレゼントをいただいた気持ちでした。
以前、何かのラジオで、杉ちゃんが、世の中をキャンバスに絵を描きたいと言っていたことが目の前に現れているようにも感じました。
杉ちゃんを2年間、応援させてもらって感じるのは、本当に視座が高く、広く、状況を見たり、あるいは、さまざまな苦悩を経て、痛みを伴いながら、試行錯誤して深くものを見ているということです。
そして、常識を疑って、決めつけないところが本当にすごいことだと感じます。
今度はどんな世界を見せてくれるんだろうとわくわくさせてもらいながら、自分も自分の人生を精一杯生きたいと思います。
素晴らしい取り組みをしてくれた杉田陽平さんと西武・そごうのスタッフさんに心から感謝しています。
ありがとうございました。
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