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◆04-オズとドロシー
※あらすじメモは無料です。後ろの個人的な感想が有料になってます。
{◎オズの魔法使いの続編…あらすじメモ}

※これから読む方でネタバレしたくない方は、読まないでください…。

※文中の太字は前巻と設定が異なる部分。原文通りです。


■■■ドロシー・ゲイルはオーストラリアから帰国し、サンフランシスコからカリフォルニアに向かう。先に着いたヘンリーおじさんを追い「白い子猫ユリーカ」と一緒に親せきのハグソン牧場を訪ねる。最近は地震が多くて列車の速度が遅く、5時間も遅れて駅に着く。駅から牧場までの間をハグソンおじさんの元で働く少年ゼベダイヤ(ゼブ)と老馬ジムと共に行く。しかし途中で大地震にみまわれ、彼らは地割れの中に落ちてしまう。しばらくすると落ちる速度がゆっくりになり、ジム、ユリーカと会話ができるようになる。やがて6色の太陽が輝き、建物がガラスで作られた街の中へ着陸する◆そこは空中を歩くことができて(重力が弱い)、住人たちは人の形をしてるが、大人ばかりで子どもがおらず(畑で収穫されて初めて大人になる)、冷たい感じで表情のない「野菜のマンガブー人」が暮らしている。特に馬と子猫をうさんくさそうに眺めてる。それから間もなく、気球に乗って空から1人の男がやって来てドロシーは「オズ」と再会する。オズも気球で地上に降りようとした際、着地できず地割れに入ってしまいこのガラスの街に着陸した。額に星飾りを持つ「マンガブー王子」はガラスの街に石の雨を降らせた罪でドロシーたちを「魔術師長グイッグ」の裁判にかける。バラのトゲを身体中に生やしたグイッグはドロシーたちを外部からの侵入者として、大蛇の巣の様な「からまりつる草に放り込んで駆除」しようとするが、オズは子豚を9匹取り出す手品を見せる。グイッグが怪しい術でオズが息をできなくなる術を使ったためオズは短剣を長い剣に変えてグイッグを倒し、新しい魔術師長になる。しかし王子はグイッグを植え直して新たな魔術師を「摘み取る」までの間だけと言い、いずれ駆除しようとする。ドロシーは王家の実る木で、もう熟しているのに放置された「新しい王女」を摘み取る。摘み取られた場合は速やかに王家の星を譲り渡さなくてはならないため、王子は王位を譲って畑に植えられてしまうのだった…王女がオズに対し、数日後に摘み取られる魔術師以上の者であるか問うので、オズはランプで火を起こし「これは真実の太陽。嘘を言ってないならば焼け消えることはない」と言い、王女の相談役たちを全員、火の輪くぐりをさせる(当然のことながら、側近たちは全員「焼きじゃがいも」になってしまった…)これを見た王女は自分が側近たちにだまされてたと思い込み、ドロシーたちに畏敬を見せるが、馬、子猫、子豚たちは「黒穴」と呼ばれる洞窟に追放するよう命令する。それを阻止したドロシーたちも洞窟に閉じ込められてしまう◆洞窟の奥へ登り坂を進み抜けると、美しい景色の「ボウの谷」に辿り着く。しかし生き物が全くいない。子豚たちが低木に実った大きな美味しい桃の果実を食べると、姿が見えなくなってしまう。ドロシーたちが、ある一軒家に入ると鍋や皿がひとりでに動き、声がするのに人が見えない。ここの住人たちは「ボウ人」と言い、マンガブーから追放された部族だった。この国は豊かで食べ物も美味しいが、ただひとつの災いは「姿が見えない凶暴なクマ」がいることだった。誰でも「ダマの実」を食べると姿が見えなくなるため、皆この実を食べる事でクマから身を隠していた◆谷の向こうのピラミッド山を登れば地上に出られるかもしれないと聞いてドロシーたちは旅を続ける。途中、小さな女の子から1枚の大きな葉を渡され(やはり姿が見えない)足の裏に擦ると水の上を歩けると教えてくれる。その時、数匹のクマの唸り声が聞こえ、オズはみんなを川へ逃し自分は剣で戦う。1頭だけ倒せたが状況が不利で彼も川へ逃げる。クマは川に入れないため上手く逃げ切る◆そのまま川を上流に行くとピラミッド山のふもとにたどり着く。中に続くトンネルがあり緩やかだが、石だらけの山道で休みながらゆっくり登る。ダマの実の魔法の効力がなくなり、子豚たちも再び姿が見えるようになる。途中、山の洞穴には髪とヒゲを長い三つ編みにした老人と会う。彼は三つ編みの青いリボンだけ持っていないと言うので、ドロシーは青いリボンをプレゼントする。彼はお礼にドロシーとオズに「絹の布擦れの音が入った箱」をプレゼントする◆トンネルを抜けると人も動物も景色も木材で出来た「ガーゴイルの国」へ来る。ガーゴイルはドロシーたちを敵視しておそってくる。最初は大きな声を出したり、ピストルや傘を使って抵抗するが捕まってしまい、翼を持つガーゴイルたちに階段がない塔の屋上に囚われてしまう。ここは夜がない国だが、塔の上から様子を見てると、翼をビスで留めていたガーゴイルたちは翼を外し寝てしまったので、ゼブは馬車の綱を使って塔を脱出し、8組の翼を盗み出す。塔の上から逃げ出す頃はガーゴイルたちに気づかれたが空飛ぶ馬車は、はるか向こうの丘の中腹にあるトンネルまで逃げ切る。入口でランプの油を使って火を起こすと、それ以上追って来ることはなく、ガーゴイルは逃げてしまったのだった◆再び洞窟を歩くとドラゴンの巣に辿り着く。人間を30人は食べる子どもドラゴンたちがいたが、尻尾が巣穴の奥でつながれていたため、会話するだけで通り抜ける。母親ドラゴンがいつ戻るか分からないのですぐその場を立ち去る◆そして遂に地上へ出られるところまでやって来る。しかし、太陽の光が岩の天井のはるか上にあり、ドロシーたちは行き詰まってしまう。皆は飢え死にを覚悟するが、ドロシーは前回の旅でオズマ姫との約束「毎朝4時にオズマ姫が「見たいものを映す絵画」にドロシーを探してくれて、合図を送ると魔法のベルトでオズの国へ呼び寄せてくれる」と言う約束を交わしていた。朝4時になった時、ドロシーが合図の仕草をすると、間もなく彼女の姿は消えてしまう。次々にオズの国へ移動して全員助かったのだった◆それから彼らは盛大な歓迎を受ける。特にドロシー、オズはお互いの知らない旅を話す。オズマ姫は国名「オズ」の理由をたずねる。すると彼の長い名前の最初の2文字「オスカー・ゾロアスター」の頭文字だという。また姫はオズには「偉大で素晴らしい」の意味があるという。その昔…オズマ姫の祖父と父は魔女モンビに囚われ、オズマ姫は「男の子に変身する」魔法をかけられていた。北の良い魔女がモンビを倒し、良い魔女グリンダが南の悪い魔女を倒したのだった◆楽しく過ごしていた彼らだが、ジムがノコギリ馬との競争に負けてからすっかり落ち込み、肩みの狭い思いをしてるので飼い主ゼブは元の世界に帰りたいと望む。またドロシーも子猫ユリーカが、オズがオズマ姫にゆずった1匹の子豚を食べてしまった事が原因で裁判になり(結局、子豚は花瓶の中から出られなくて行方不明になっただけだった。しかし「食べ損ねただけ」と、ユリーカの言った事がオズの住人たちの機嫌を損ねてしまった…)宮殿内を自由に歩けなくなってしまい退屈で帰りたいとうったえる。ドロシーは、おじさん、おばさんが地割れに自分が飲み込まれて助からなかったドロシーを哀しみ、喪服姿で暮らしてることを知って哀れに思い、カンザスへ帰る決心をするのだった…(おわり)

■■■{◎著者が子どもたちからの手紙に書かれていた提案を、可能な限り取り入れて書いたお話だそうです。

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